商品やサービスを多くのユーザーに認知・購入してもらうには商品ページ作成が非常に重要です。
一目で商品の特徴や魅力を伝えることで、ユーザーの興味を惹き、購入の検討にまでつながります。
利用者数が多い楽天でEC事業をおこなう場合、競合ショップと差別化できる魅力的な商品ページを作成しなければなりません。
そこでおすすめなのがHTMLテンプレートの活用です。
この記事では、楽天の商品ページ作成に役立つHTMLテンプレートとは何か、利用するメリット・デメリットや選び方を解説します。
無料で利用できるHTMLテンプレートサイトもあわせて紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
楽天の商品ページはHTMLテンプレートで作成できる
楽天を利用してEC事業をおこなう場合、商品ページを作成する必要があります。
商品ページはHTMLテンプレートで作成できます。
ここでは、HTMLテンプレートとは何か、ほかに楽天の商品ページを作成する方法はあるかを見ていきましょう。
HTMLテンプレートとは?
HTMLという言葉に馴染みがない方も少なくないでしょう。
HTML(Hyper Text Markup Language)とは、ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージを略したもので、プログラミング言語のひとつです。
おもにホームページを作成する際に使用するのがHTMLで、ほかにもCSSやJavaScriptなども必要になります。
HTMLテンプレートは、ホームページを作成する上で必要なHTMLやCSS、JavaScript、画像のデータファイルなどがセットになったものです。
ホームページ作成において、すべてを自分で作るより、テンプレートを使用した方が簡単です。
有料なものから無料なものまで幅広い種類のテンプレートがあり、費用をかけずにホームページを作成できます。
HTMLテンプレートはホームページだけでなく、楽天の商品ページを作成する際にも役立ちます。
HTMLテンプレート以外で楽天の商品ページを作成する方法
楽天の商品ページはHTMLテンプレート以外にも、下記のような方法で作成可能です。
- 商品ページ作成ツールを使用する
- 外注する
ツールも用いて自分で作成するのも可能ですし、外注してプロに依頼するのもひとつの方法です。
それでは、2つの特徴をそれぞれ解説します。
商品ページ作成ツールを使用する
楽天では、商品ページを作成できる下記3つのツールを提供しています。
- compass
- EasyPage
- Biiino
プログラミングの専門知識がなくても商品ページを作成できます。
月額3,000〜5,000円ほどで使用でき、導入時には2か月間の無料期間が設けられているツールもあります。
操作性が良く、デザインも豊富な点が特徴ですが、ランニングコストが発生する点は利用するかどうかを検討すべきポイントと言えるでしょう。
外注する
費用はかかりますが、独自性の高い商品ページや、自分で作成するのが難しい場合には外注するのもひとつの方法です。
外注先としては、制作会社やフリーランスがあります。
制作会社に依頼する場合は10〜40万円程度、フリーランスに依頼する場合には2〜20万円程度が相場費用です。
なお、商品ページのボリュームが大きいほど制作費も高くなり、商品画像の枚数に応じて価格が変動するのが一般的です。
ある程度事業がうまくいっており、さらに売上を伸ばしたい場合や、ショップ立ち上げ時から早く売上を出したい場合には外注を検討してみるのも良いでしょう。
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楽天の商品ページをHTMLテンプレートで作成するメリット・デメリット
楽天で運営するショップの商品ページを作成する方法を紹介しましたが、ここではHTMLテンプレートを活用するメリット・デメリットを解説します。
良い点や悪い点を理解したうえでHTMLテンプレートを使用するか検討してみてください。
HTMLテンプレートのメリット
HTMLテンプレートを利用するメリットとしては、プログラミングの専門的な知識を学ばなくても商品ページを作成できる点です。
テンプレートの種類は豊富ですので、自社ショップのイメージやコンセプトにあったものも見つかるでしょう。
比較的簡単に扱えますし、何より徐々にページが完成する過程が楽しいと思うはずです。
有料テンプレートを利用する場合でも、ツールとは異なり支払いが1度のみですので、ランニングコストが生じません。
コストを抑えつつ、楽天でEC事業を始めたい方にはHTMLテンプレートがおすすめです。
HTMLテンプレートのデメリット
HTMLテンプレートを利用するデメリットとしては、自身でHTMLを編集する必要性がある点です。
種類は豊富なものの、人気のテンプレートを利用すると既視感のある商品ページができあがるでしょう。
また、SEOを考慮していないものもあります。
ホームページの場合は通常のSEOを考慮して作成しますが、楽天の場合は楽天SEOを考慮しなければなりません。
楽天SEOとは、楽天内の検索結果で上位表示させる対策です。
独自性や楽天SEOを意識すると、多少なりとも自分でHTMLを編集する必要もあります。
楽天の商品ページ作成に使用するHTMLテンプレートの選び方
楽天の商品ページ作成に使用するHTMLテンプレートの選び方としては、下記の3つです。
- 自社ショップとの相性を確認する
- サポート体制を確認する
- 費用がかかるか確認する
それでは、順に解説します。
自社ショップとの相性を確認する
HTMテンプレートのデザイン性が自社ショップにあっているか確認する必要があります。
すでに自社ECサイトを運営していたり、ほかのECモールで出店している場合、既存のショップのようなコンセプトで楽天でも出店するケースが多いでしょう。
ある程度ショップのイメージが固まっている場合、商品ページの作成に使用するHTMテンプレートとの相性は簡単に確認できるはずです。
もし、EC事業を始めるうえで楽天が最初のECモールの場合、扱う商品にあったデザインのHTMテンプレートを選びましょう。
あまりにも商品と商品ページのデザインがかけ離れていると購入率が下がってしまう恐れがあります。
サポート体制を確認する
サポート体制の充実度も事前に確認すべきポイントです。
テンプレートは無料で配布し、サポート料を取っているテンプレート制作会社も存在します。
初めて利用する場合、どう扱って良いかわからないケースもあるでしょう。
事前に相談や修正依頼に費用が発生するか確認しておくと追加費用の有無を把握できるため安心です。
費用がかかるか確認する
HTMテンプレートには、有料なものもあれば無料で使用できるものもあります。
また、基本的に買い切りのため費用が発生するのは購入時のみですが、なかには月額料金が発生するものもあります。
事業がうまくいかない状態で固定費を増やしてしまうと、資金繰りを圧迫してしまうため注意が必要です。
先行投資はビジネスを成功させるために必要な要素ではありますが、初期段階では無料版も検討すべきです。
一般的に有料版のほうがデザイン性が豊富だったり、利便性が高かったりするので、ある程度売上が出てきたら費用をかけてでもショップをさらに良く構築すべきと言えます。
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楽天の商品ページ作成に役立つHTMLテンプレートサイト6選
ここでは、楽天の商品ページ作成に役立つHTMLテンプレートサイト6選を紹介します。
どのサイトも多くのEC事業者が利用しており、無料で使用できるテンプレートもありますので作成にかかるコストをカットしたい方も安心です。
それでは、ひとつずつ特徴を見ていきましょう。
無料ホームページテンプレート.com
無料ホームページテンプレート.comは、HTMLテンプレートだけでなく、WordPressテンプレートも無料で利用できるサイトです。
約200種類から好みのテンプレートを選ぶことが可能で、パソコンやスマホ、タブレットで表示されるサンプルが一覧で掲載してあります。
テンプレートは自由にカスタマイズできるため、独自性の高い商品ページを作成できます。
費用をかけずに利用できる点が大きな強みですが、テンプレートのクレジット表記を消すには別途でシリアルキー(2,980円)の購入が必要です。
Template Party
Template Partyは1,800点のテンプレートを無料で利用できるサイトで、豊富な種類のデザインから選ぶことが可能です。
商用を目的としたサイトでも問題なくテンプレートを利用できるため、楽天だけでなく、自社ECサイトやほかのECモールの商品ページを作成する際に役立ちます。
企業向けや初心者向け、求人サイト向けといったカテゴリーがあり、用途にあったデザインを見つけやすい点が特徴です。
カラーも変更できるため、自社ショップのイメージやコンセプトにあわせることも可能です。
基本的に無料で利用できますが、テンプレートの著作権表示を消すにはライセンス契約(月額20,000~円)が必要となります。
Wix
Wixは500種類以上のテンプレートを無料で利用できるサイトで、日本だけでなく海外でも利用されています。
利用者数が1億人を超えており、写真素材も2,000点以上あります。
テンプレートはドラッグ&ドロップで簡単にカスタマイズできるため、コーティングの経験や知識がない方でも安心です。
パソコンだけでなくスマホやタブレットにも対応しており、SNSとリンクする機能も搭載。
電話とメールでサポートを受けられます。
無料版は費用がかかりませんが、有料版だと月額841円〜発生します。
フリー素材屋Hoshino
フリー素材屋Hoshinoは約130種類ものテンプレートを無料で利用できるサイトです。
写真素材やイメージバナー素材も無料でダウンロードでき、テンプレートは自由にカスタマイズできます。
HTMLとWordPressのテンプレートがあり、ショップ用やビジネス用、美容室用、歯科・医療系など幅広いジャンルを扱っている点が特徴です。
月額料金は発生しませんが、テンプレート内にある広告表記を削除するには別途で費用がかかります。
TEMPLATE GATE
TEMPLATE GATEは約30種類ものテンプレートを無料でダウンロードできるサイトです。
ユーザー登録が不要なため、手軽に利用できる点が特徴です。
カラーやカラムレイアウト、イメージと3つのカテゴリーにわかれています。
カラーは、グリーンやピンクなど合計9種類あり、イメージではシンプルやビジネス、書生向きサイトから選べます。
テンプレートの種類が多いとは言えませんが、自社ショップにあうテンプレートを見つける際に役立つでしょう。
Cloud Template
Cloud Templateは約1434種類のHTMLテンプレート、約249種類のWordPressテンプレートをダウンロードできるサイトです。
無料でも利用できますが、Cloud Templateへのリンクがテンプレートに表記してあり、削除するには有料版(1つにつき4,980円)にする必要があります。
なお、買い切りですのでランニングコストは発生しません。
豊富な種類から好みのテンプレートを選び、オリジナルのデザインにカスタマイズできます。
楽天の商品ページをHTMLテンプレートで作成する際のポイント
HTMLテンプレートを用いて商品ページを作成する際には、下記のポイントを意識しましょう。
- 売れるショップを分析・参考にする
- スマホで見やすいページを作成する
自分なりに作るのは大切ですが、完璧な我流だと失敗するリスクが高まります。
なぜあのショップは売れているのか、競合ショップを分析し、参考にしてみるのも効果的です。
それでは、楽天運営を成功させるためのポイントを解説します。
スマホで見やすいページを作成する
楽天ユーザーの大半がスマホ経由で商品を探します。
したがって、スマホで見やすいページ(モバイルフレンドリー)を作成するのが売れるショップを立ち上げるうえで非常に重要です。
パソコンにしか対応していない商品ページだと、スマホで見た際に文字が小さかったり、文字化けしていたりするケースがあります。
ぱっと見で商品の特徴や魅力がわからなければユーザーはすぐに離脱してしまいます。
モバイルフレンドリーなHTMLテンプレートを選び、スマホに対応した商品ページを作成しましょう。
売れるショップを分析・参考にする
売れている競合ショップを分析・参考にするのも大切です。
前述したモバイルフレンドリーなデザインである点や、商品の詳細がわかるようなデザインである点、トップページでショップの強みを伝えている点などがあります。
扱う商品によって適したデザイン性が異なりますので、ほかのショップではどのような商品ページを作成しているのか調査してみてください。
なかには、見たことがあるHTMLテンプレートを利用したショップもあるかもしれません。
競合ショップを分析・参考にしつつ、独自性のあるデザインを探してみてください。
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楽天の商品ページをHTMLテンプレートで作成する際の注意点
HTMLテンプレートで商品ページを構築する際には、文字制限に注意してください。
パソコンとスマホ、どちらの商品説明文も5120字(半角10240字)以内に収める必要があります。
商品ページが長めに作成したほうが購入するかどうかの判断材料を増やせるため、ユーザーに安心感を与えられます。
ただし、ボリュームが大きくなりすぎると制限文字数を超過しますので注意してください。
多くの情報を伝えたい場合には、画像や写真を多めに使用するのが有効です。
楽天の商品ページをHTMLテンプレートで構築しよう
この記事では、楽天の商品ページ作成に役立つHTMLテンプレートとは何か、利用するメリット・デメリットや選び方を解説しました。
商品ページを一から作成するには、プログラミングやコーティングの知識が必要です。
専門知識がない方におすすめなのがHTMLテンプレート。
本記事で紹介した無料でダウンロードできるHTMLテンプレートサイトを活用し、独自性の高い魅力的な商品ページをぜひ作成してみてください。
なお、テンプレートを選ぶ際には自社ショップとの相性や費用を事前に確認することが大切です。