楽天ROOMは、楽天市場の商品を投稿するSNSです。
楽天ポイントを活用してお得に買い物をする「楽天経済圏」のユーザーが集まります。
そのため、楽天市場で買い物を楽しむ一般ユーザーだけでなく、店舗アカウントが商品をアピールしている場面も多く見かけます。
楽天市場に店舗を出店しているなら、押さえておきたい広報・集客ツールのひとつです。
目次
楽天ROOM(楽天ルーム)とは?主な機能や仕組みを解説
楽天ROOMとは、楽天市場の商品を投稿してユーザー同士で繋がれるSNSです。
楽天IDを持っているユーザーが交流するため、楽天ROOMは「楽天市場で購入する準備が出来ているユーザーが集まる場所」とも言えます。
そのうえ、ユーザーの投稿内容から、自社商品や類似商品に興味関心を持つユーザーだけを厳選してアプローチできるのです。
楽天ROOMは、自店のファンを増やし、商品の露出機会アップを効率的に行うのに最適です。
機能①ユーザーと交流するSNS機能
楽天ROOM(楽天ルーム)には、他のユーザーと交流できるSNS機能があります。
一般的なSNSと同じで、ユーザーが投稿したお気に入り商品への「いいね」やコメント、フォローが交流手段です。
丁寧な対応や、店舗アカウントからのいいね・コメント・フォローはユーザーも喜びます。
また、ユーザーのレビューを参考にする旨をコメントで伝えれば、販売のヒントに取り入れ改善する姿勢も評価されやすいです。
ファンを増やすためにも、SNS機能を活用してユーザーと交流を深め、信頼関係を築いていきましょう。
機能②報酬を得るアフィリエイト機能
楽天ROOMは楽天アフィリエイトの仕組みを活用しているため、紹介した商品が購入されると報酬が発生します。
一般ユーザーは、商品を紹介してアフィリエイト報酬を得ることも楽しみに楽天ROOMを活用しています。
この仕組みをうまく活用してユーザーへ報酬を得るチャンスをシェアしましょう。
商品の認知をグッと広められ、結果的に多くの購入に繋がります。
※店舗ユーザーはアフィリエイト報酬は発生しません。
楽天ルームの始め方
楽天ROOMの利用方法は、モバイル用のアプリとPC用のブラウザ版の2通りがあります。
スマホやタブレットで利用したい場合はアプリをインストールします。PCの場合はブラウザからアクセスするので、アプリのインストールは不要です。
楽天ROOMの利用にはアカウントが必要ですが、楽天IDがあればすぐにアカウントは作成できます。
<楽天ROOMのアカウントを作成する際の注意点>
アカウント作成画面では、プロフィール画像やユーザー名の設定と同時にURLの設定を求められます。URLだけは後で変更できないので、事前にURLを決めておきましょう。
以上の流れで、楽天ROOMの一般ユーザー用のアカウントを作成できたら、R-SNSから店舗アカウントへの切り替えを申請します。
切り替えの申請に約14営業日かかり、店舗アカウントへの切り替えが完了できると楽天から通知メールが届きます。
必ず店舗アカウントに切り替わってから投稿してください。
楽天ROOMで一般アカウントで投稿すると、一般ユーザー向けアフィリエイトを楽天出店者が使う形になり、規約違反となります。
楽天市場でアクセスを増やす施策については、以下の記事でも紹介しているので、参考にしてください。
楽天ROOM(楽天ルーム)の報酬体系
通常報酬+ROOMランクボーナス
楽天ROOM(一般アカウント)の報酬体系は、通常報酬+ROOMランクボーナスの2段編成です。
通常報酬は「楽天アフィリエイト」の仕組みが適用されており、商品ジャンルごとに購入額の2%〜4%です。
通常報酬に上乗せで、楽天ROOMのランクに応じて0%〜3%のボーナスが付与されます。
報酬の確定は商品購入後の翌月末までに行われ、楽天キャッシュに自動的に付与されます。
E~Sの6つのROOMランクで報酬が変わる
楽天ROOMでは、E~Sの6つのランクが用意されています。
楽天ROOMに登録したユーザーは「E」ランクからスタートし、ランクごとに以下のようにROOMランクボーナスが上乗せされていきます。
【E~Cランク】通常報酬+0%
【Bランク】通常報酬+1%
【Aランク】通常報酬+2%
【Sランク】通常報酬+3%
ただし、店舗アカウントの場合はランクは発生しません。E~Sのランクが適用されるのは一般ユーザーのみになります。
ROOMランクアップには条件がある
ROOMランクをアップさせるには、決められた条件を満たす必要があります。
ランク | ランクアップの条件 |
E~Cランク | ・プロフィールを設定する・検索機能で商品を検索する・投稿に「いいね」する・ユーザーをフォローする |
Bランク | ・直近3ヶ月でCランクの条件を満たしている・オリジナル写真を投稿する |
Aランク | ・直近3ヶ月でBランクの条件を満たしている・投稿からたくさんの人を楽天市場へ誘導する |
Sランク | ・直近3ヶ月でAランクの条件を満たしている・投稿からたくさんの人を楽天市場へ誘導する |
※ランクアップに必要な「いいねの数」「フォロー数」「誘導数」は、毎月変動します。
ランクB以上をキープするには、以下の達成が条件となります。
・3ヶ月に1回以上必要:検索・フォロー・いいね
・1ヶ月に1回以上必要:オリジナル写真の投稿
ランクアップ・ランクダウンが反映されるタイミングは、以下の通りです。
・E~Cランク:23:59に確定、翌日8:00に反映
・B~Sランク:月の最終日23:59に確定、翌日8:00に反映
1商品で貰えるランクボーナスの上限は1,000円
楽天ROOMでは、一般ユーザーがもらえる1商品あたりの毎月のランクボーナスの上限が1000円と決まっています。
購入数や購入額が同じでも、1つの商品だけを購入してもらうより、数種類の商品を購入してもらえる方が報酬が多く得られる仕組みです。
一般ユーザーは多くの商品でアフィリエイト報酬を獲得するために、次々に異なる商品を投稿します。
そのため、ひとつの商品を周知するのではなく、店舗で取り扱っている商品を幅広く紹介すると、より効果的に認知を広げられます。
楽天ROOM(楽天ルーム)を店舗運営に活用するコツ
オリジナル写真を使用する
楽天ROOMを店舗運用に活用する際は、オリジナル写真を投稿するのがおすすめです。
商品ページの写真がそのまま投稿に使われるケースが多いため、多くのアカウントで同じ商品が紹介されても「見慣れた写真」としてスルーされてしまいます。
そんな時に、おすすめポイントを強調した写真や、実際に使用している写真が流れてくれば、ユーザーの参考になり、目に留まりやすくなります。
ユーザーの目に留まるためにも、ユーザーが見慣れていないオリジナル写真を使用していきましょう。
楽天市場で使用する画像は制限がありますが、楽天ROOMではもっと自由に画像を加工できます。楽天市場の画像の制限については以下の記事で解説しているので、参考にしてください。
投稿時はハッシュタグをつける
楽天ROOMでは、他のSNSと同じように投稿の際にハッシュタグをつけられます。
ハッシュタグは、興味のあるジャンルやこだわりを検索する際に活用されており、ハッシュタグを使って楽天ROOMの投稿を巡るユーザーも多いです。
ユーザーの目に留まるチャンスもそれだけ増えるので、投稿する際は必ずハッシュタグをつけましょう。
投稿作成時に、人気のハッシュタグなどの提案も出てくるので、そちらを取り入れれば手間もかかりません。
投稿にはテーマやこだわり・特化したジャンルを
楽天ROOMに投稿する際は、テーマやこだわり・特化したジャンルを決めておくとフォロワーがつきやすいです。
ユーザーは、興味のある分野のおすすめ商品に限定してチェックすることを好み、自分が興味ない商品を見ることを嫌がります。
ユーザーによっては、興味のない投稿が続くとフォローを解除することもあり、そうなると商品アピールの機会が減ってしまいます。
専門性を持たせる、「〇〇する際に役立つ」「〇〇を便利にする」などの切り口やスタンスを統一するなど、ユーザーに参考にしてもらうためのテーマを決めておきましょう。
コレクション機能を活用する
コレクション機能を活用すると、さらに商品を見てもらいやすくなります。
コレクション機能とは、自身が投稿した商品をジャンル分けする機能で、アカウントのプロフィール画面から閲覧できます。
商品を日々投稿していくと、古い投稿が流れてしまったり、複数のジャンルが混在して見づらくなったりしてしまいがちです。
コレクションを活用して投稿を整理しておくと、ユーザーに見てもらいたいジャンルだけを厳選して紹介できます。
アカウントの専門性や傾向も整理されて分かりやすくなるので、投稿数が増えたらコレクション機能で見やすく整えていきましょう。
いいねやフォローで交流する
楽天ROOMは、いいねやフォローでの交流が活発です。
特に、楽天ROOMでは、ランクアップの条件に「フォロー数」があるため、他のSNSよりもフォローが活発です。
もちろん、アカウントがフォローされたら、相手のプロフィール画面をチェックするユーザーも多いです。
その利点をうまく活用して、自店のターゲットとしているユーザーに店舗アカウントをアピールできます。
フォロワーを増やしてひとつでも多くの商品を見てもらうために、積極的にいいねやフォローでユーザーと交流していきましょう。
他SNSやブログから楽天ROOMへ誘導する
楽天ROOMへ人を呼び込むために、インスタやX(旧Twitter)・自社ブログなどから楽天ROOMへ誘導する戦略もあります。
例えば、楽天ROOMでのフォロワーを増やすために「自社のアカウントをフォロー&指定の商品を投稿くれた方の中から抽選でプレゼント」などのキャンペーンを行えば、フォロワーも商品アピールも可能です。
アフィリエイト報酬がある分、楽天ROOMの方が他のSNSよりもユーザーを動かしやすくなります。
他のSNSでフォロワーに呼びかけて、商品やショップの認知を広げていきましょう。
SNSは、楽天ROOMへの集客だけでなく、リピーター獲得の戦略にも活用できます。以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
楽天ROOM(楽天ルーム)利用時の注意点
一般ユーザーを楽天ROOMへ誘導する場合などは、注意点を先に伝えておくことで不信感を払拭できます。
店舗アカウントではアフィリエイト報酬は発生しませんが、一般ユーザーが気を付けておくべき点は押さえておきましょう。
リンクから24時間以内にカートに入らなければ無効
楽天ROOMの一般ユーザーは、自身が紹介した商品のリンクをクリックされてから24時間以内にカートに入らなければ無効とされています。
また、24時間内にカートにいれた商品でも、クリック後89日以内に購入または予約を完了しなければ報酬は発生しません。
楽天ROOMのリンクは制限時間がついているので覚えておきましょう。
友達や家族間での相互購入は対象外
楽天ROOMでは、友達や家族間での倉庫購入は対象外とされています。
楽天ROOMはあくまで「紹介した商品を第三者が購入した場合のみ報酬が発生する」というルールがあるので、自己購入は報酬が付与されません。
例えば、よく購入する商品を家族や友達に楽天ROOMで紹介するように頼み、その投稿から購入して相手にアフィリエイト報酬を発生させるような行為は禁止されています。
発覚した場合はランクダウンや報酬取り消しなどの措置をされる場合もありますので、注意しましょう。
3000ポイント以上の報酬受け取りは指定あり
アフィリエイト報酬は、3,000円までなら楽天キャッシュに自動的に入金されます。
楽天ROOMのアカウントを作成する際に使用した楽天IDに紐づいている楽天キャッシュが自動的に適用されますので覚えておきましょう。
また、受け取り額が3000ポイント以上になった場合は、
- 本人名義の楽天銀行口座
- 本人名義の楽天カード
のいずれかの方法で報酬を受け取ることになります。
楽天ROOM(楽天ルーム)を活用して店舗売上を伸ばしたい方へ
Wacworksには、ECモール支援特化型コンサルティングで100店舗以上の支援実績があります。
楽天市場での効率的な運営や、楽天ROOMを活用した集客など、ネットショップ運用に関する戦略をご提案が可能です。
お客様の状況やニーズに合わせて、分析やSEO対策、広告運用など、お客様のビジネス拡大のために徹底的にサポートいたします。
楽天市場やネットショップの運用や改善・成長に関するご相談があれば、Wacworksへ問合せください!
まとめ
楽天ROOMは、楽天市場で買い物をするユーザーが多く交流する場です。
そのため、ネットで購入する際に楽天市場を選択するユーザーは、インスタやX(旧Twitter)よりも各段に多いと言えます。
また、SNSの性質も手伝って、自店に興味のあるユーザーに効率的にアプローチが可能です。
楽天ユーザーを狙って交流できる楽天ROOMを、店舗運営に活用してみてください。