株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬 
Amazonには、検索時に検索頻度の高いキーワードを提案してくれるサジェスト機能があります。
サジェスト機能によって、ユーザーはよりスムーズに検索でき、セラーは検索キーワードの選定に役立てることができます。
Amazonはキーワード検索から商品ページへの流入が大きいため、検索でどれだけ集客できるかがとても重要。
サジェスト機能を活用して、より効果的で効率的なキーワードを取り入れていきましょう。
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目次
Amazonのサジェスト機能とは
Amazonのサジェスト機能とは、キーワード検索の際の補助機能です。
ユーザーがAmazonの検索バーにキーワードを入力すると、関連するキーワードが自動で表示されます。
表示される関連キーワードの候補は、よく検索されているものほど上位に表示されることから、需要が大きいキーワードのリサーチに活用されることも多いです。
検索ボリュームの大きいサジェストキーワードを商品ページに取り入れることで、Amazonの検索に引っ掛かりやすくなります。
Amazon販売ではキーワード選定が重要
Amazonで商品を購入した人の約70％は、キーワードを入力して検索し、商品を購入します。
また、そのうちの約80％のユーザーは、検索上位3つから購入するとも言われています。
ユーザーに商品を見てもらうためには、
- 多くのユーザーが検索するキーワードを盛り込む
- キーワード検索結果の上位に表示される
この2点が重要です。
だからこそ、キーワード選定は、Amazonで商品を販売するなら切り離せない重要なポイントなのです。
Amazonのキーワード選定については、以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
ecgrowthlabo.comAmazonのサジェスト機能を活用するメリット
検索ボリュームのあるワードを優先的に盛り込める
検索キーワードには文字制限があります。
一人でも多くのユーザーにアピールするために、効率的なキーワードを厳選しなければなりません。
Amazonのサジェスト機能は、よく検索されているキーワードが一番上に来るようになっています。
サジェストで表示されたワードを盛り込むだけで、よく検索されるワードを押さえることができるのです。
トレンドの検索ワードを反映できる
サジェストに表示されるキーワードは、トレンドや検索傾向を反映し入れ替わります。
それを取り入れられれば、トレンドに敏感な女性や若い世代も取りこぼさずに集客できます。
ただ、雑誌やSNSで使われる新しい表現が出てきても、商品を数多く出品していると、それを把握するのは至難の業。
幅広くチェックして情報収集するよりも、サジェストキーワードを見た方が、効率的にトレンドのワードを取り入れられます。
検索キーワードの表記揺れ対応が楽になる
Amazonの検索キーワードは、同義語や略語、別名、アルファベットの大文字・小文字、ひらがな・カタカナには対応済みです。
ただ、日本語特有の「漢字を含めた表記揺れ」まではカバーしきれません。
そのため、表記揺れのワードを網羅しようとすると、他のキーワードを切り捨てなければなりませんでした。
サジェストキーワードを優先的に採用すれば、そういった表記揺れを考慮しなくてよくなり、効率的にキーワードを選別できます。
Amazonの出品キーワードについては、以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
Amazonのサジェストキーワード設定時の注意点
商品と関連のないものは避ける
Amazonはユーザー第一主義を掲げる企業で、その方針は検索アルゴリズムにも反映されています。
多くのユーザーが必要としているものを優先的に表示するため、ユーザーがよく購入するものほど検索上位に浮上します。
検索順位を上げるには、商品と関連があるキーワードを厳選して、購入率を上げればOKです。
裏を返せば、キーワードから大量にアクセスがあったとしても、ユーザーの購入に繋がらない商品は、検索結果の順位が下がるということ。
商品ページに盛り込むのは、あくまで「購入に繋がるキーワード」であって、集客さえできれば良いということではありません。
キーワードは商品ページに盛り込む
商品ページに検索キーワードを盛り込むのは
- 商品タイトル
- 説明文
- 検索キーワードフィールド
この3箇所です。
特に、商品タイトルは、Googleなどの外部の検索エンジンの検索対象にもなるため重要です。
最も重要なキーワードはタイトルに、タイトルに入りきらなかったものは検索キーワードフィールドや説明文に盛り込んでいくのが王道です。
キーワードをより効果的に活用できるよう、優先順位をつけて振り分けていきましょう。
キーワードで出てくる競合はリサーチしよう
キーワードを設定する際は、そのキーワードの検索上位に上がってくる競合をリサーチしておきましょう。
競合をリサーチすることで、Amazon内でのライバル商品は何か、競合がどのように販売しているかがわかります。
検索上位に上がってくるということは、販売に必要なポイントをしっかり押さえているということ。
より多くのユーザーに購入してもらうためには、既に多くのユーザーに販売している商品ページを参考にして、自店でも取り込む必要があります。
ただ、競合と同じような販売方法では、ユーザーにとっては違いがわかりにくくなり、「どこも同じなら安い方を買おう」となってしまいます。
そうならないために、タイトルや画像などクリックに関連する部分を作りこんで、競合よりも良い商品ページを目指しましょう。
禁止キーワードは使わない
Amazonでは、以下のようなキーワードは禁止されています。
- ブランド名
- ASIN
- 「最新」「セール中」「最後のチャンス」のような一時的な情報
- 「素晴らしい」「最安値」「人気」などの主観的な表現
- 暴力的な表現
- 冒涜的な表現
これらのキーワードを設定すると、検索表示の順位が下がるなどペナルティを受ける可能性がありますので、絶対にやめましょう。
他にも、「キーワードは500バイト（日本語入力の場合は166文字）まで」など、表現には制限があり、ガイドラインで明確に定められています。
Amazonで検索キーワードを設定する際のルールはしっかり確認しておきましょう。
定期的にサジェストキーワードをチェックする
サジェストキーワードは、検索ボリュームが大きい関連ワードを反映して入れ替わっていきます。
以前は多く流入していたキーワードでも、気づかないうちに検索ボリュームが減り、他のキーワードに入れ替わる可能性は否定できません。
また、シーズンによってニーズが変わり、流入するキーワードが入れ替わる可能性もあります。
Amazonでは、早く気づいてキーワードを入れ替えられた店舗が、検索で有利なポジションをとれる仕組みになっています。
検索の強みを活かして競合と差をつけるためにも、サジェストワードは定期的にチェックし、競合より少しでも早く変動をキャッチしていきましょう。
Amazonのキーワード設定の考え方については、以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
Amazonのサジェストキーワードを調べるツール
Ubersuggest
Ubersuggestは、キーワードやドメインを入力するだけで、Amazonのサジェストキーワードを調べられるマーケティング戦略ツールです。
競合に勝てるSEO戦略を提供してくれる有料ツールですが、1日1回無料で検索できます。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは無料で使えるキーワードリサーチツール。
Google検索や、Amazon、YouTubeなど、プラットフォームを指定した検索が可能です。
日本のツールのため、楽天、Yahoo!などの日本のプラットフォームも検索できます。
キーワードプランナー
キーワードプランナーは、Googleが無料で提供しているキーワードのリサーチツールです。
SEOやリスティングなど、Webマーケティングを支援するGoogle広告の運用ツールで、検索したいキーワードの月間の検索ボリュームが分かります。
Googleキーワードプランナーを利用するためには、Googleアドワーズへの登録が必須です。
Keyword Tool
keyword toolは、アカウント作成をせずに利用できる海外のSEOツールです。
海外のツールのため、日本語に対応しきれていない部分があり、楽天やYahoo!の検索は含まれません。
無料版でもパワーがあり、検索用語ごとに最大750以上のロングテールキーワードを生成できます。
アマゾンサジェストキーワード一括DLツール
アマゾンサジェストキーワード一括DLツールは、サジェストキーワードのリサーチツールです。
取得したサジェストキーワードを、CSVデータでまとめてダウンロードできます。
検索ボリュームが表示されないため、しっかりした調査ならキーワードプランナーと連携すると良いでしょう。
効率よくAmazonのサジェストキーワードを活用したい方はWacworksにご相談ください
キーワード選定は、ライバルと正面からぶつかるのか、衝突を回避して取りこぼしを狙うのかなど、戦略と切り離せないコアの部分。
ネットショップの運用の中でも重要度が高い課題です。
Wacworksは、100店舗以上の支援実績と経験があるECモール運用のスペシャリスト集団です。
お客様の状況やニーズに合わせて、キーワードの選定や分析、SEO対策、広告運用など、お客様のビジネス拡大のために徹底的にサポートいたします。
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まとめ
Amazonのサジェスト機能は、ユーザーが検索したいキーワードを反映してくれる、セラーにとって有用な機能です。
検索機能を使ってユーザーの流入を図っているのなら、サジェストワードを取り入れるだけでも、かなり効率的にユーザーへアプローチできます。
出品する際の商品ページだけでなく、広告を出稿する際にも欠かせないポイントなため、どの店舗もここには力を入れています。
戦略に欠かせない要素なので、しっかり理解し、活用していきましょう。
