楽天市場へ出店する場合の初期費用と毎月の費用まとめ

楽天市場は楽天ポイントやセールなど集客力の高さに定評があり、特に主婦層や女性にファンが多いと言われています。

出店審査がしっかりしており、3大ECモールの中でも「カジュアルで誰でも開店できる」というよりは、「しっかりしているショップでないと開店できない」面が大きいECモールです。

そんな楽天市場に出店するために必要な初期費用と、出店する際の注意点をまとめて確認していきましょう。

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楽天市場に出店する際の初期費用や毎月の利用料

新規登録費用

楽天市場は3大ECモールの中で唯一、開店するための初期費用が必要です。

楽天市場に出店する際にかかる初期費用には

  • 初回のみ支払うもの(イニシャルコスト)
  • 毎月決まった額で発生するもの(固定費)
  • その月の売上で変動するもの(変動費)

がありますが、新規登録費用は初回のみ支払うイニシャルコストに該当します。

新規登録費用は、出店プランに関わらずどの店舗も一律6万円(税別)です。

出店料

楽天市場に出店する際にかかる費用には、プランごとに毎月の「出店料」が発生します。

出店プランは、店舗の目標月商に応じて

  • がんばれ!プラン
  • スタンダードプラン
  • メガショッププラン

の3つの中から選択してください。

プランの費用は月額で表記されていますが、がんばれ!プランなら一年分を一括払いで、スタンダードプランとメガショッププランは一年分を6か月ごとに年2回に分けて、まとめて支払います。

システム利用料

システム手数料は、売上に一定の料率をかけて計算される従量制の手数料です。

「商品のカテゴリー」「出店プラン」「ユーザーの購入手段(パソコン経由かスマートフォン経由か)」によって、適用料率が変わってきます。

がんばれ!プランの場合、課税対象額(月間売上高)によって、3.5~6.5%(PC経由)あるいは4~7%(SP経由)です。

スタンダードプランやメガショッププランでは、課税対象額(月間売上高)と平均バスケット単価(平均の客単価)によって、2~4%(PC経由)あるいは2.5~4.5%(SP経由)となります。

システムサービス利用料

システムサービス利用料は、楽天市場のプラットフォームを利用するための月額費用です。

以下の3点がシステムサービス利用料に該当します。

  • モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料(月間の売上高 0.1%(税別))
  • 楽天ポイント(楽天会員の購入代金(税別)×付与率(通常1.0%))
  • 楽天スーパーアフィリエイト(商品に応じて2.0%~4.0%+システム利用料)

R-Messe利用料

楽天市場に出店している場合、R-Messe利用料がかかります。

R-Messe(アールメッセ)はユーザーと店舗のコミュニケーションを円滑にする機能です。

出店プランによって毎月のR-Messe利用料が決まります。

  • がんばれ!プラン 3,000円/月額固定費(税別)
  • スタンダードプラン・メガプラン 5,000円/月額固定費(税別)

ただし、2024年2月時点では、R-Messeは無料期間となっており、利用料は0円となっています。

楽天ペイ(楽天市場決済)利用料

楽天市場の決済サービス「楽天ペイ(楽天市場決済)」にも利用料がかかります。

楽天ペイは、楽天市場で購入された商品の決済処理業務を楽天が代行するサービスです。

平均決済単価と月間決済高によって2.5~3.5%で計算されますが、海外住所は通常の利用料に0.4%加算されます。

楽天ペイ(楽天市場決済)は、楽天市場からの請求額が売上金から天引きされる仕組みになっており、支払いの手間を省いてくれます。

オプションサービス利用料

楽天市場の出店でかかる手数料のうち、該当するオプションサービスを使っている店舗にはオプションサービス利用料がかかります。

主なオプションサービスは以下の通りです。

  • R-SNS(月額3,000円)、
  • R-Mail基本料金(月額無料、メール配信1通1円)
  • RMS商品一括編集機能(月額10,000円)
  • R-Cabinet 容量追加オプション(1GB追加で月額5,000円、10GB追加で月額10,000円)

これ以外にも、無料で使えるオプションもありますので、オプションサービスを利用する際は有料なのか無料なのかしっかり確認しましょう

楽天市場の出店プランは3種類から選べる

楽天市場の出店プラン3種類を比較してみましょう。

がんばれ!プランスタンダードプランメガショッププラン
向いてる人ネットショップ運営経験が少ない月商140万円以上が目標商品数や画像容量が多く必要
契約期間1年1年1年
月額出店料19,500円(税抜)※一年分を一括で支払い50,000円(税抜)※6ヶ月分を一括で支払い100,000円(税抜)※6ヶ月分を一括で支払い
システム利用料(税抜)月間売上高に対してパソコン経由 3.5%~6.5%モバイル経由 4.0%~7.0%月間売上高に対してパソコン経由 2.0%~4.0%モバイル経由 2.5%~4.5%月間売上高に対してパソコン経由 2.0%~4.0%モバイル経由 2.5%~4.5%
登録できる商品数5,000商品20,000商品無制限
画像データ量500MBまで5GBまで無制限

がんばれ!プラン

「がんばれ!プラン」は、楽天の出店プランの中でもネットショップ運営の経験が少ない事業者向けのプランです。

他のプランと比べて、システム利用料の料率が高く設定されているため、ショップの月商が140万円以下であればこのプランが一番安くなります。

店舗の月商の目安や目標などの目安がわからない方や、最初は様子を見ながらじっくり慣れていきたい方は、このプランから始めると良いでしょう。

スタンダードプラン

「スタンダードプラン」は、目標月商を140万円以上としている事業者向けのプランです。

がんばれ!プランと比べて、システム利用料の料率が低く設定されているため、ショップの月商が140万円を超える場合はスタンダードプランの方が安くなります。

楽天市場以外のECモールでネットショップを運営している経験がしっかりあって、店舗の月商も明確に140万円以上を見込んでいるのなら、スタンダードプランを検討すると良いでしょう。

メガショッププラン

「メガショッププラン」は、商品数や画像容量を気にせず運営したい事業者に向いています。

商品数や画像要領に制限がないため、スタンダードプランの「登録商品上限20,000」「画像容量5GB」では物足りない方向けのプランです。

単純に容量を増やしたいだけなら、スタンダードプランのまま有料オプションサービスで容量を追加することも可能ですが、20,000点を超える商品での大規模な運営や、商品紹介に動画を使用したいならメガショッププランを検討してみても良いでしょう。

楽天市場に出店する際の注意点

開店前に出店審査がある

楽天市場では、店舗を出店するにあたって、開店前に出店審査があります。

出店審査を受けるためには、以下をクリアすることを押さえておきましょう。

  • 出店申込や書類送付が完了し、ショップ専用のRMSが開設されていること
  • 店舗ルール検定試験を受講し、合格していること
  • 楽天からの振込口座の登録
  • 楽天への自動振替設定口座の登録
  • 配送に関する設定
  • 商品登録
  • カテゴリページの作成
  • 看板画像の作成

これらが完了したらRMS画面から出店審査を申請します。

登録した内容などに問題がなく審査を通過できれば、晴れて楽天市場で開店となります。

個人事業者が出店する場合は実績が必要

個人事業主の場合、実績がなければ楽天市場に出店できません。

楽天市場よりも審査基準の低いモールに出店したり、SNSでブランドの認知度を上げるなどの実績を積んでおきましょう。

また、会社員などの本業を持つ個人が、副業で楽天市場へ出店することは認められておらず、出店審査より前の段階で審査に落ちる場合もあります。

ただし、個人事業主でも開業届を提出していれば、出店審査を受けることは可能です。

取り扱う商材は禁止商材に含まれていないか

楽天市場では、取り扱う商品の一部に禁止項目を設けています。

禁止商材とされているのは、法令で販売・所持が規制されているものや、公序良俗・モラルに反するもの、危険なものなどです。

また、医薬品や食品、中古品など一部の商品は、提出する書類や販売方法なども含めて事前審査があります。

場合によっては、商品の取扱いや出店そのものを断られる可能性もありますので、商品が禁止商材にあたらないか必ず確認しておきましょう。

楽天市場に出店するメリット

楽天市場は、独自のセールやイベント企画力に優れており、インターネットシェア率29.0%を誇るECモールです。

楽天IDの登録数は1億以上、楽天のEC流通総額は5.6兆円と、かなり大規模な市場を形成しています。

これは、「ネットショッピングを利用しよう」となった時に、楽天市場を選択するユーザーが多く存在するということです。

国内最大級の集客力を誇る楽天市場に出店できると、それだけでより多くのユーザーへリーチできるようになります。

楽天市場に出店するデメリット

他のECモールと比べて楽天市場は出店料が高く、出店する側にとっては敷居が高いと言えます。

楽天市場は集客力が高く大規模な市場で、登録しているショップは5.7万店舗とライバルがとても多いです。

楽天が直営店を増やしていることもあり、低価格競争が起きやすかったり、利益の確保が難しい場面もあります。

大きな市場で多くのユーザーへリーチするには、SEOや広告などの戦略が必要です。

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まとめ

楽天市場の初期費用を計算する際は、以下の7項目をチェックしておきましょう。

  • 新規登録費用 6万円
  • 出品プラン(6か月分or1年分を一括支払い)
  • 売上額に対して商品カテゴリーにかかるシステム利用料
  • 楽天のシステムサービス利用料
  • R-Messe利用料(2024年2月時点では無料)
  • 楽天ペイ(楽天市場決済)利用料
  • オプションサービス利用料

楽天市場はちゃんとしている店が多く、利用ユーザーからの根強い支持があり、出店するメリットは大きいです。

初期費用や出店審査についてしっかり準備し、楽天市場への出店を目指しましょう。

この記事を書いた人

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬