株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬 
「amazonでの売上をあげたい」、「amazonで上位表示させたい」など、ECの効率的な運用に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。そんな方々におすすめする概念が、amazonランキング上げるという考え方です。この記事では、amazonランキングの概念や上位表示されるメリットをわかりやすく解説していきます。一時的なamazonランキングアップではなく、継続的な売上アップを目指しましょう。
amazonが提供しているランキングとは？
まずは、amazonが提供しているランキングの概念を解説していきます。概念を理解し、効率的な運用に反映して行きましょう。
amazonランキングとは
amazonランキングとは、amazon内でのユーザーの動きを反映した順位です。1時間ごとや1日ごとに更新され、自身の施策効果の分析に活用できます。
また、amazonには以下のような種類があります。
- 新着ランキング：新しい商品の販売実績、予約実績のデータを反映したランキング
- 急上昇ワードランキング：検索されているキーワードの実績を反映したランキング
- ほしい物ランキング：「ほしい物リスト」に追加された実績を反映したランキング
- 人気ギフトランキング：ギフト設定にされた状態で購入された実績を反映したランキング
amazonランキングの仕組みとは
amazonが提供しているランキングは、「これまでの取引実績」と「商品の最新販売数と累計販売数」を反映したものです。SEO対策をはじめ、アルゴリズム解析の重要性が叫ばれている昨今ですが、公開されている情報はここまでです。
amazonランキングのデータを売上につなげる施策について後述しますが、取り扱っている商品が上位に位置していればいいわけではありません。タイミングや価格によって変動するため、売上をあげるためにはamazonランキングの分析と対策が必要不可欠です。
amazonのランキングを上げることで手にできるメリットと注意点
ここからは、amazonランキングを上げるメリットを紹介していきます。次に紹介する方法を実践することで、多くの恩恵を手にできるでしょう。
メリット1、ベストセラーバッチを獲得しやすくなる
amazonランキングに上位表示させる1つ目のメリットが、ベストセラーバッチを獲得しやすくなることです。amazonに限った話ではありませんが、上位表示されるアイテムが多いほど閲覧数が増え、売上アップの可能性を高められます。
また、ユーザーの安心感を与えられる、ベストセラーバッチを獲得しやすくなることもがランキングに上位表示させるメリットです。「バッチ」と聞くとX（旧Twitter）のブルーバッチに似たイメージがありますが、amazonは表示条件を開示していません。ただし、高評価レビューや在庫切れの回数が関係しているとされているため、適切な運用が大前提であることは間違いありません。
メリット2、広告費用を削減できる
広告費用の削減も、amazonランキングを上げることによるメリットの1つです。「さほど高くない」とはいわれていますが、amazonには次のようなクリック課金式の広告が用意されています。
- スポンサープロダクト広告：キーワードを検索したユーザーに対して、検索結果を反映したページ上部に広告を出す方式の広告。管理者がペルソナを設定し、使用するキーワードを指定するマニュアルターゲティングと、amazonが商品詳細ページからキーワードを抽出するオートターゲティングの2つの絞り込む方法から選択可能
- スポンサーディスプレイ広告：スポンサープロダクト広告と同様に管理者が思い描くペルソナに広告を表示させる方法。プロダクト広告よりも範囲が広く、ブランド登録を行う必要がある。自社商品との類似アイテムとカテゴリーに広告表示させる「商品ターゲティング」と、amazon内での行動履歴から興味や関心があると想定されるを対象とする「オーディエンス（興味・関心）」のマーケティング方法から選択可能
- スポンサーブランド広告は：プロダクトそのものよりも、ブランドや複数商品の認知度を高めることを目的にした広告。商品検索結果の上部に広告が掲載され、登録したストアか複数商品のページに移行する飛びます
amazonはこれらの広告を提供しているものの、そのほとんどがクリック課金制です。「手始めにどのくらいのPV数があるか」という観点では優れていますが、費用がかかってしまう点ことに変わりはありません。
メリット3、施策の効果を確認するモデルケースを増やせる
amazonランキングを上手に活用することで、施策がうまくいっているかどうかを確認することも用意になります。ランキングやSEO施策の重要性が叫ばれている昨今ですが、amazonの運営は、売上 =PV×CVR（転換率）×顧客単価というシンプルな方程式に主役されます。
そして、この方程式に当てはめ、自身の施策の効果をチェックできることがランキングを上位表示させるメリットです。「広告を利用することでPVを上げる→売上と顧客単価をチェックする→CVR（転換率）を割り出す」という段階を踏むことで、プロダクトページの弱点を割り出すことができます。
注意点：ランキングを上げるを目的にしない
ベストセラーを獲得することと同意義にはなりますが、amazonランキングに上位表示させることと売上を上げることはまったくの別物です。先程触れた方程式に当てはめると、amazonランキングに上位表示させる目的はPVを増やすことです。
そして、その順位をキープするためには、ユーザーの要望を満たす商品を取り扱うこと、プロダクトページを充実させることが必要不可欠です。一時的な順位の上昇により、本質を見失わないよう注意が必要です。
amazonのランキングを上げる5つの方法
人気アイテムへの適切なキーワードを紐付ける
amazonランキングを上げる1つ目の方法が、人気アイテムへの適切なキーワードを紐付けることです。ランキング順位を決めるアルゴリズムは非公開ですが、取引実績が多いことがランキングに関係していることは間違いありません。
また、ユーザーが検索するキーワードと、取り扱うアイテムが紐づいていることも重要です。スニーカーを取り扱っているのであれば、その特徴を商品詳細に盛り込みましょう。「スニーカー＋メンズ＋ランニング」、「スニーカー＋ファッション＋カラー」といった情報を商品詳細に入力しておくことで、検索結果に反映させる可能性を高められます。
スマホでの検索に対応させる
スマホでの検索に対応させることも、amazonランキングを上げる方法の1つです。ECの管理者にとっては、パソコンを使った検索が当たり前かもしれませんが、スマホしか使わないユーザーも多くいます。
そんなユーザーにストレスを与えない方法が、スマホでの検索に対応させることです。出品準備の段階で、「スマホでどのように表示されているか」を確認しておきましょう。
CVR（転換率）を向上させる
CVR（転換率）を向上させることも、amazonランキングの上位表示を実現する施策の1つです。そして、CVR（転換率）を向上させるためには、商品ページを訪れたユーザーにスムーズな意思決定を促すことが大切です。
そのため、PCはもちろんスマホでも、一目でメリットが伝わる商品ページを作っておきましょう。「どのくらい早く手元に届くか、また自分が希望する決済方法を使えるか」といった点を多くのユーザーがチェックしています。
高評価レビューを積み重ねる
すぐに実現できるわけではありませんが、高評価レビューを積み重ねることもamazonランキングを上位表示させるときに重要な事項です。繰り返しとはなりますが、amazonランキングには、「これまでの取引実績」と「商品の最新販売数と累計販売数」が反映されています。
ただし、このアルゴリズムは現在わかっている範囲であり、「高評価レビューなどの実績も反映されているのではないか？」ともいわれています。すなわち、amazonが推奨してできるセラーであることも、少なからずランキングに影響しているのです。
コンサルティングや運用代行に相談する
amazonランキングを売上につなげる最後の施策が、コンサルティングや運用代行に相談することです。データを用いた分析をおこなえたとしても、相談することには大きな価値があります。
コンサルティングや運用代行に相談する場合は、以下ような実績のある会社をチョイスすることが大切です。
- 株式会社Wacworks：amazon運用のコンサルティングや代行などのサービスを提供している企業。特にコンサルティング部門では、amazon運用を熟知したコンサルタントから、確度の高いアドバイスを提供。運用代行においても、amazon事業全体をサポート。PDCAサイクルの高速化により、短期間で売上につながる体制を構築可能。 EC・D2Cの支援なら株式会社Wacworks（ワックワークス）
- 株式会社ザーナス：amazonだけに限定されず、ネットショップ運営全般のスペシャリストと評される企業。ネットショップ実務士や通販エキスパートといった資格をもったスタッフだけがクライアント対応をおこない、最適解を提案。600社以上の代行実績があるだけでなく、施策提案をしたクライアントの93%の売上を向上させている。 株式会社ザーナス
amazonのランキングを上げるために活用すべき3つのツール
最後に、amazonランキングを使った分析をサポートしてくれるツールを紹介します。社内で分析できる能力を磨いておくことで、正確な運用をおこないやすくなるでしょう。
Keepa（キーパ）
amazonで取り扱われているアイテムの価格を、推移グラフに変換してくれるツールがKeepa（キーパ）です。Keepaには国内4億以上のアイテム、世界の30億以上のデータが蓄積されており、チェックできない商品はほぼありません。
amazonのさまざまなランキングをそのまま表示してくれるわけではありませんが、無料版であれば登録なしで、価格推移のチャート閲覧、価格のトラッキングをおこなえます。価格分析の細かな分析をしたい方には有料版がおすすめです。
Keepa
ERESA（イーリサ）
2つ目に紹介する、amazonランキングの検索をサポートしてくれるツールがERESA（イーリサ）です。ERESAの特徴は、なんといってもamazonの出品データを無料で解析できることです。パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットさえあれば、商品ランキングや価格推移をグラフで確認できます。
これまでに、35,000以上のユーザーに利用された実績があり、Amazon.co.jpとAmazon.comの13億以上の商品データを無料でチェックすることができます。
Amazonサジェストキーワード一括ダウンロードツール
ランキングを上位表示を後押ししてくれる3つ目のツールが、Amazonサジェストキーワード一括ダウンロードツールです。amazonサジェストキーワード一括ダウンロードツールは、その名の通り、Googleなどの検索エンジンで使われたキーワードを一覧化してくれるツールです。
このツールは、「amazonでの施策をやり尽くした」、「プロモーションにはあまりお金をかけたくない」という方に特におすすめです。売上のほとんどが検索サイトからといわれるamazonにおいて、新たな流入ルートを作るサポートをしてくれるでしょう。
まとめ
「amazonの運用を効率化したい」という方には、とにかくamazonランキングに上位表示させることをおすすめします。ライバルの多いamazonECにおいて、ランキング上位を獲得することは決して簡単ではありませんが、勝ち取ることで数多くのメリットを手にできます。
「売れ筋商品に適したキーワードを紐付ける」、「スマホ対策をする」といった対策を紹介してきましたが、amazonランキングに上位表示させるためにはユーザーからの評価も必要不可欠です。人気アイテムを取り扱うだけでなく、商品ページを充実させる、滞りなく発送するといった、ユーザーファーストの意識が求められていることも忘れてはいけません。
