「Amazonの自己発送を行おうとしているけど具体的なやり方が分からない!」「どの配送業者がよいか知りたい!」
このようにお悩みのAmazon事業者も多いようです。Amazonの自己発送では、ヤマトと契約してネコポスを使ったり、クリックポストを活用したりして配送できます。送料はプランによって異なるため、注意が必要です。
この記事では、Amazon自己発送における送料ややり方、注意点をまとめています。Amazon運営で困った際の相談先も紹介しているので、Amazon店舗で売上をアップしたい方は参考にしてください。
目次
Amazonの自己発送とは?
Amazonの自己発送とは、FBA(Fulfillment by Amazon)を使わずに、自社で在庫管理をして発送業務を行うことをいいます。FBAを利用する場合は商品ページに「prime」マークが付きますが、自己発送は付きません。
商品が売れたら自社の在庫から商品を探し、Amazon以外の配送業者を利用して発送します。FBAを利用すると、売れない期間も在庫保管手数料が取られるため、自社で管理する事業者もいるでしょう。
自己発送のメリットは、手数料が安く抑えられる点です。また、都合のいいタイミングで発送できるため、迅速に商品を送れる場合もあります。また、自己発送でネコポスを使う場合はヤマトとの契約が必要になるため、クリックポストを使う事業者が多いです。
基本的にはFBAの利用するケースが多いですが、在庫保管手数料を払えない場合は自己発送を検討するといいでしょう。
Amazonの自己発送の送料
Amazonでは、自己発送かFBAかによって配送料が変わります。また、自己発送の中でも、大口出品・小口出品によっても異なるので、それぞれ紹介していきます。
大口商品プランの場合
大口出品プランを利用している場合は、出品者が配送料を設定できます。ただし、以下の商品は、配送料が設定されているので注意しましょう。
- 本:262円
- ミュージック:356円
- ビデオ:398円
- DVD商品:356円
出品者は、カートフォームで配送料と同額のポイントが受け取れる仕組みです。
小口出品プランの場合
小口出品プランを利用している事業者は、Amazonが設定した配送料が適用されます。つまり、配送料の変更ができないので、配送料を考慮した販売価格を設定することが大切です。
小口出品の場合の配送料は、以下のように定められています。
- 本:262円
- CD、レコード:356円
- ビデオ:398円
- DVD:356円
- TVゲーム:356円
- PCソフト&コンピューターゲーム:356円
- おもちゃ&ホビー:524円
- ドラッグストア:524円
- ベビー&マタニティ:524円
- その他のカテゴリー:472円+53円(1kgあたり)
大口出品者と同様に、配送料と同額のポイントを受け取れます。
Amazonの自己発送はヤマトのマーケットプレイス配送サービスがおすすめ
Amazonで自己発送する際は、ヤマトの「マーケットプレイス配送サービス」を利用することをおすすめします。
マーケットプレイス配送サービスとは、「ヤマト運輸の配送サービスを特別運賃で利用できるサービス」のことです。Amazonで自己発送を行う事業者向けに、面倒な手続きや条件なしに提供されています。
マーケットプレイス配送サービスを利用する際は、以下の手順で行います。
- 商品ページの「配送ラベルの購入」を選択
- 梱包サイズを選択
- 重量を入力
- 「選択した配送方法」を選択
- 「配送ラベルの購入」に進む
配送ラベルを印刷し、ヤマトの営業所に持ち込むか、集荷サービスを利用して発送できます。
料金は、マーケットプレイス配送サービス料金表からご確認ください。配送方法や配送ラベルの入手方法は、以下で説明します。
マーケットプレイス配送サービスが適用する配送方法
配送方法は、サイズによって、以下のサービスから選べます。
- ネコポス
- 宅急便コンパクト
- 宅急便
ネコポスとは、小さな荷物をポストに配送するサービスです。郵便よりもスピーディーに届けられる点が特徴です。60サイズよりも小さい荷物は「宅急便コンパクト」を、それ以上のサイズは「宅急便」を選択できます。
配送ラベルの入手方法
配送ラベルは、以下の方法で入手できます。
- 郵便ポストに投函
- 指定場所への配達
- ヤマト営業所での受け取り
投函や配達は、ヤマトビジネスメンバーズサイトやメール、電話で依頼できます。依頼する際は、送り状ラベルの種類を伝えましょう。
- レーザプリンタ用:332番
- インクジェットプリンタ用:396番
お使いのプリンタに合わせて、上記2つの品番から選択してください。普通紙で印刷されたラベルは使用できません。無料でもらえるため、必ずヤマトから配送ラベルを受け取りましょう。
Amazonで自己発送するやり方
Amazonで自己発送するやり方を紹介します。
注文が入ってメールが届いたら、セラーセントラルに移動し、注文管理から配送手続きを行いましょう。「注文管理」から「未出荷」の商品を選ぶと、発送されていない商品が表示されます。
配送ラベルの購入欄で、発送先の住所を入力してください。沖縄県や離島に発送する場合、配送料が増える旨を把握しておきましょう。
配送準備ができたら、商品を梱包していきます。配送中に商品が壊れないように慎重に梱包してください。エアーキャップ(プチプチ)や新聞紙、緩衝材を利用すると安心です。
マーケットプレイス配送サービスの他にも、郵便局のクリックポストやスマートレターを使った発送手続きも可能です。運賃や配達スピードを比較し、最適な発送方法を選びましょう。
注文管理画面から、出荷通知を送信します。出荷通知は、以下の内容を入力しましょう。
- 出荷日
- 発送元
- 配送方法
- 配送業者
- お問い合わせ番号
注文数が多い場合は、一括送信も可能です。出荷通知は、出荷予定日から7営業日以内、または出荷完了の4時間以内に送信してください。
販売元が出荷通知を送信すると、購入者は注文ステータスを閲覧できるようになります。出荷後は、迅速な対応を心がけましょう。
出荷通知を送ったら、選択した配送サービスに商品の発送を依頼しましょう。集荷や営業所への持ち込みを行い、配送完了です。
Amazonで自己発送するときの注意点
ここからは、Amazonで自己発送する場合の注意点を紹介します。
出品者出荷画面になっているか確認する
Amazonで自己発送する際は、セラーセントラルの注文管理画面が、「出品者出荷」になっているかを確認しましょう。出品者出荷=自己発送の管理画面です。FBAと自己発送では、発送手順や手数料が異なります。
注文の通知は受け取れるようにしておく
注文が入ったことを知らせる通知を受け取れるように、通知設定を確認しましょう。迅速に配送することで、ユーザーからの信頼を得やすくなります。今後の販売にも影響するため、注文が入ったらすぐに対応してください。
出荷予定日までに必ず出荷する
出荷予定日までに出荷できるよう準備しておきましょう。予定日を過ぎると、配送ラベルを再度購入する必要があります。使わなかった配送ラベルの料金も請求されるため、出荷日を守るようにしてください。
WacworksでAmazonの自己発送でお困りごとをご相談ください
Amazon運営をする上で、自己発送の手数料や大口・小口プランの選択などでお悩みが出る場合もあるでしょう。そのような場合には、Amazon運営のコンサルティングサービスにご相談ください。
Wacworksは、Amazonのアルゴリズムを熟知したコンサルタントにより、あなたの店舗売上を伸ばすためのサポートを提供します。売れるサイト設計により、売れる商品を最大限アピールし、広告運営も代行致します。
新規店舗の立ち上げはもちろん、現状の売上をアップさせる戦略の策定もお任せください。
まとめ:Amazonの自己発送では、迅速な対応ができるよう準備しよう
Amazonの自己発送は、販売者の状況によっては、スピーディーに商品を販売できます。出荷日に合わせて配送を行い、販売実績を積み重ねていきましょう。
一方で、FBAを活用することで、効率よくAmazon運営ができる場合もあります。注文業務や在庫管理がしやすくなったり、primeマークがついて売れやすくなったりするためです。アマゾン側の品質の高い配送サービスが利用できるため、顧客満足度も高くなるでしょう。
在庫保管手数料をかけずに発送業務を行いたい事業者は、自己発送でAmazonを運用しましょう。手数料をかけてでも管理の手間を省きたい場合は、FBAの利用も検討してみてください。