最近amazonで物販が流行っています。始めようと思っている。だけれども、手数料で色々お金を取られそう、どういった中身のサービスなのかがわからないなどと疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
後に記載しますが、amazonの出品プランには大口出品と小口出品の2種類から選ぶことになっています。どちらのプランを選ぶかで月にかかるコストも大きく変わりますし、提供されるサービスも非常に変わってきます。
今回は小口出品の手数料を説明します。本記事がamazonで小口出品のプランで物販活動を行おうとしている方の参考になれば幸いです。
amazon大口出品に発生する基本手数料
まずはamazon小口出品を利用するにあたって請求される初歩的な手数料を紹介します。3点あります、以下に箇条書きしたものが対象です。それでは見ていきましょう。
- 出品プラン
- 販売手数料
- FBA手数料
上記した3つが対象です。1つや2つだけの項目ではありません。携帯電話などの利用料のように複数の項目が存在します。後のセクションで詳しくそれぞれの内容を説明しますが、概略だけ説明します。
出品プランは2つの大口プランか小口プランかを選択するものです。どちらを選ぶかによって月ベースに請求されるコストとサービスが変わってきます。
販売手数料とはモノが売れるごとに支払うことになる料金のことです。商品のタイプごとに決められているコストのことです。
FBA手数料とはamazonFBAを使用するにあたってかかる料金のことです。amazonFBAとはamazonにご自身が出品したいと思っている商品を倉庫に発送することで後の工程を全て、あなたの代わりに行ってくれる便利なサービスのことです。
後の工程とは送った在庫の保管、商品を発送する前の準備である梱包作業、発送代行などです。最近よく耳にする自動化や外注に近い概念です。
amazon出品プラン料金
本記事は小口プランに関わるものですので、そちらの解説をします。まず両者の主な違いは料金と利用できるサービスです。とても大きく異なります。それではそれぞれ見ていきましょう。
- 料金
小口では月額の料金は発生しません。その代わりに、1商品売れる度に成約金というものが発生します。これは1商品100円かかります。
1か月に49個商品が売れると4,900円成約金が取られることになります。この売上数がどちらのプランを選択するかのベンチマークになるでしょう
- 利用可能なサービス
利用可能なサービスについて説明します。利用可能なサービスはamazonFBAのみになります。一方で大口で使用可能なサービス一覧は以下です。
フルフィルメント by Amazonでビジネスを拡大する
Amazonのカタログに新商品を追加する
追加のカテゴリーへの出品を申請する
一括出品で時間を節約する
フィード、スプレッドシート、レポートを使って在庫を管理する
検索結果の上位や商品詳細ページに商品を掲載する
APIを統合して出品効率を上げる
メディア以外の商品に独自の配送料を設定する *
オンサイトの広告ツールで購入者を惹きつける
無料配送を含むプロモーションを行う
アカウントに複数のユーザーを追加する
引用元:amzon
いかがだったでしょうか。こんなにも利用できるサービスには2プランの間で差があるのです。
時間と労力を短縮して物販作業の効率化をおこなったり、web上の自店舗への集客力の向上を行ったり、売り上げ拡大に繋がるようなものばかりです。
とにかく費用を安く抑えたくて、上記したサービスが自分には必要がないという方には小口の方が向いています。
上記したサービスを利用して効率化を図ったり、とにかく売り上げを伸ばしたいという方には大口の方が向いていると言えるでしょう。
ですが、絶対的な正解はありません。ご自身の現状や目標などを考慮して、プランを選択するのかが最適なのか熟考しなければなりません。
amazon販売手数料
これは商品が売れる度にかかる料金のことです。2プランどちらを選ぼうとも共通のものになります。販売する商品の種類によって、設定の内容が異なっていますので、ご自身が取り扱う可能性のある商品のタイプについて目星を付けておく必要があります。また、料金の種類にも2パターンあります。
- 商品カテゴリー別の販売手数料
これは全ての商品のタイプ(おもちゃ、美容、ファッション、CD、DVDなど)に依存して、コストが請求されるものです。また、この料金の内訳として「販売手数料の割合」と「最低販売手数料」があります。
前者の金額は全ての種類の商品に料金が決められていますが、後者は違います。2つのパターンについて実際の例を見ていきましょう。
- パターン1
販売手数料のみかかっていることが見てわかります。次に両方の金額がかかるパターンを見ていきましょう。
- パターン2
額や割合だけみるとそこまで大したことのなさそうな数字に見えますが、侮ってはいけません。この費用を考慮すると利益率が大きく変わってしまう可能性があります。ですので、このことを考慮しながら当プラットフォームで活動を行わなければなりません。
- カテゴリー成約料
もうひとつかかってくるコストがこちらになります。全ての商品にかかるものではありません、例えば、本、DVD、CDなどのメディア系が該当します。
人気があり、利益率もいいタイプの種類も多々含まれていますが、このような商品にはプラスでもう一つ料金がかかることも念頭に入れておかなければなりません。例を見ていきましょう。
いかがだったでしょうか。
FBA手数料
FBAとは先程も言及した通り、商品をamaozonに配送するだけで残りの作業を代行してくれるサービスのことです。
先程、小口プランでは使用ができるサービスが限られているとの旨を話をしましたが、両方のプランで使用可能なものであるので、ご安心ください。
物販はリサーチ、仕入れ、保管、梱包、発送、お客様とのコミュニケーションなどと多くの作業があります。売上を増やせば増やすほど作業が増加することは必然でしょう。
単調な作業も多く、このようなものを煩わしく感じている方もいらっしゃることでしょう。このような作業を代わりに行ってもらうことで、わずらわしさも解消に繋がりますし、なによりも時間と労力の節約が実現が可能になります。
それと、リサーチなど他の作業へ費やせる時間も増えますし、売上の拡大が実現しやすくなると言えるでしょう。
様々な費用はかかってしまいますが、本サービスには様々なメリットがあります。それでは手数料の内訳を確認していきましょう。まず、料金の種類については2種類あります。
- FBA配送代行手数料
これはその名の通り、FBAに保管をお願いしていた商品をお客様の元へ送る配送作業を代わりにおこなってもらった際に発生する料金のことです。
通常、物販ではお客様の元へ商品を届けたいと思っても、郵便局や宅配センターに向かわなればなりません。荷物も大きくて重くて大変ですし、時間と労力がかかります。
本サービスがそのような課題の解決を実現してくれます。料金の決定ですが、一般的な宅急便や郵便と同じで商品の重さと大きさで決定されます。大きさの区分は以下となっております。
1,小型
2,標準
3,大型
4,特大
実際に小型と標準サイズの料金を確認していきましょう。
- FBA在庫保管手数料
FBAを利用すると倉庫に商品を預けることになります。amazonという企業の倉庫を利用するので、タダで倉庫を利用させてくれるということはありません。
出品したものを預かる代わりに利用者はその対価としてお金を支払わなければなりません。
価格の決定はamazonの倉庫に保管させている商品の1日あたりの平均スペース使用量に依存します。
季節(1月~9月と10月~12月)、商品のタイプ(服・ファッション小物・靴・鞄とそれ以外のカテゴリー)、商品大きさ(小型/標準と大型/特大型)によって変動します。
基本的な料金算出の計算式は以下です。
([商品サイズ(cm3)]/(10cmx10cmx10cm)x[保管日数]/[当月の日数]
この式に上記した季節、商品カテゴリー、商品サイズを加味した金額(およそ3~9円)をかけたものがFBA保管手数料です。
こちらの実際の料金を確認していきましょう。服・ファッション小物・靴・鞄とそれ以外の商品サイズかつ小型と標準サイズのものです。
参考:2023年FBA在庫保管手数料およびFBA長期在庫追加手数料の改定
こちらも配送代行料と同じくきめ細かく設定されています。季節という変数によっても代金が変動するので、注意しなければなりません。
商品の発送をamazonに行ってもらうことで、時間と労力の節約になります。在庫amazon倉庫に保管させることで自宅のスペースに余裕が生まれます。
また、自宅で在庫というのはリスクを伴いますし、少々難しい所もあるのではないでしょうか。
例えば、うっかり商品を壊してしまったり、汚してしまうなどのことです。代理で在庫を預ければ確実にそのようなリスクは低減できますし、安心感があると言えるでしょう。
このサービスを利用することで物販の効率性が上がりますし、多少のコストが発生してても、様々な恩恵を受けることが可能になります。
【併せて読みたい記事】
Amazon大口と小口の違い: 最適な選択をするためのガイド
amazon大口出品のその他の手数料
実は基本料金以外にも発生する料金は存在します。こちらではそれらの料金について説明していきます。
- FBA在庫の返送/所有権の放棄手数料
これはFBAに保管してある商品を何らかの理由で手元に返送したい、あるいはamazon側に処分をお願いしたいという時にかかる料金のことです。これは商品の大きさと重さに依存して決定されます。
滅多にそのような機会はないかもしれませんが、場合によっては長期間に渡って商品が残存し、返品や廃棄処分を行った方が得策というケースも考えられるでしょう。
商品を捨てたり、処分してもらうのも0コストではないということを念頭に置いておきましょう。
- 長期保管手数料
在庫の保管をamazonにお任せすることでかかる料金は先程も説明しました。これはFBAでの在庫の保管期間が長期に渡る際に必要になる料金のことです。
在庫処分・返品の所でも言及した通り、在庫の残存期間によっては返品や廃棄を行った方が良いケースもあるかもしれません。
- FBA小型軽量商品プログラム
これはサイズが小さいかつ軽い商品に適応となるサービスのことです。利用開始には条件があるのと登録をおこなわなければなりません。
- 購入者返品手数料
これは「服&ファッション小物」と「シューズ&バッグ」のタイプの商品について、購入から30日以内に返品になった場合に返金に関する手数料を出品を行ったものが購入者にたいして負担する内容となっています。
そのようなこともamazon側が負担してくれる訳ではありません。ファッションや服を取り扱う以上、返金負担のリスクがあることは頭の片隅に入れておく必要があります。
- 納品不備受領作業手数料
これはFBAへ商品を送った際、万が一不備があった場合に何かしらの対応を行ったら、コストがかかるものです。
こちらは出品者のミスにより発生するものです。つまらないことで余計なコストを発生させることを回避するには、正確にFBAへの納品をおこなうことがマストです。
- 商品ラベル貼付サービス
設定された要件を満たした商品であればamazon側がラベルを張ってくれるサービスのことです。amazonが出品者の代わりにラベルの貼り付けを行ってくれるので、こちらも時間と労力の節約になります。
- FBA梱包準備サービス
こちらはその名の通り、商品の梱包をamzonが行ってくれる内容のことです。梱包の要件と商品の種類別にコストが決められています。こちらも上記した商品ラベル貼り付けサービスと同様に時間・労力の節約に繋がります。
【併せて読みたい記事】
amazon大口出品に必要な手数料まとめ
amazon小口出品のメリット・向いている人
条件つきであれば、コストを安く抑えることが実現できる小口プランですが、どのような人に向いているのでしょうか。小口の方が向いていると言える人の特徴を解説します。
- 月の売上数が49点以下の見込みの人
まずは月の売上数が49点以下の見込みの方は小口でもいいでしょう。月ベースのコストだけで見れば、大口の月額よりも安いコストを実現できます。
売上数といっても様々な要因で決定されます。例えば、まだamaozon物販を始めたばかりでノウハウや経験が浅く月の多くの売り上げ数を伸ばせない、物販以外の副業や本業があるためフルコミットは始めからする気はない、他プラットフォームも使って物販を行っているからamaoznではそこまで本入りする予定はないなどが考えられます。
色々事情があるにせよ、月の売上数が49点以内に収まりそうなら、小口で行うのが得策の場合もあります。
- 提供されるサービスが少なくてもいい人
大口のメリットはとにかく供給されるサービスの量が豊富なことですが、安くコストを抑えたくて、サービスを使用する必要もないという人は小口でも事足りるでしょう。
例えば、大口で供給される機能にどれも興味ない/必要ないというならそれでも問題ありません。
ツールを使わなくても、データの分析を自分で行える、広告についてもSNSやマーケティングの知識があるから自力でもできる可能性があるという人もいらっしゃると思います。
サービスは充実しているものの、どれも必要性を感じないのであれば始めから小口でいいかもしれません。
- 制限のあるタイプの商品を取り扱わない人
実はamazonの商品には出品できる制限のある商品のタイプがあります。以下が該当するものです。
1,時計
2,ヘルス・ビューティー
3,アパレル・靴・鞄
4,コスメ
5,ジュエリー
6,食品・飲料
7,ペット用品
大口であれば申請を行えば、出品は可能になります。始めからこのような種類の商品を取り扱うつもりがないという人は小口で行ってみるといいでしょう。
- お試しでamazon物販を行ってみたい人
いきなり本腰を入れて、amazonで物販を始めるのではなく、お試しでamazon物販を始めてみようという方はひとまず小口で始めてみるのも手です。
ゆくゆくは本格的にこのプラットフォームで物販をやりたいけど最初は月に50個以上売れるか不安だから小口ではじめたい、他のECサイトも使用して物販をやっているがテストとしてamazonも使ってみたい、他にも副業を行っているがテストのためにamazonで物販をおこなってみたいなどの理由が考えられえるでしょう。
以上が小口プランの方が向いていると言える人の特徴です。多くこちらに該当するものがあれば、小口から始める方が向いている可能性があります。
【併せて読みたい記事】
【Amazonアカウント】 大口から小口移行で成功をつかむ方法
amazon小口出品のデメリット・向いていない人
先程も申し上げた通り、amazonの料金2プランについて。どちらを選ぶかはあなた次第です。以下ではamazon小口出品のデメリットとそもそも選ばない方がいい人の特徴を紹介します。
- 大量に商品を販売したい人
小口出品で行っても1つの商品を売ることに100円の成約料がかかってしまいます。このプランで50点以上売るとなると、大口の月額料金を上回っていることになり、これだと損です。
物販の経験はあって初月から50点より多く売れる自信がある、そこまで自信があるではないけど物販関係のスクールやコンサルを受けているから50点以上うれる見込みがあるという方は始めから大口プランに入るのが得策でしょう。
- 取り扱う商品の自由度を高めたい
先程も言及した通り、出品の制限があるタイプのものが存在します。大口のみ申請をおこなうことで制限が撤廃されます。
初めからそのようなものを取り扱う予定がある人は大口の方がいいでしょう。
- レポートのを使用したい人
大口ではディティールなデータを記載したレポートの使用が可能です。売上の個数や金額、アクセス数、購買に至る割合といったデータを取得できます。
得たデータを活用することで、効率的にさらなる売上増加へ繋げることが可能になります。
小口ではこの機能はありません、データ分析に関する知見や知識がある、是非とも積極的にデータ活用をしたいと考えている方は大口プランの方を選ぶ方が方が得策でしょう。
- 配送に関する設定を自分でしたい人
具体的には配送料とお客様への配達日時の設定が可能です。大口出品であれば、ここまで自由に配達までも設定をすることができるのです。
他プラットフォームも使用している方であれば、料金の統一が可能です。配送料の画一化を行いたい方は自由に料金設定ができる大口の方が向いている可能性があります。
- 在庫管理をやりやすくしたい人
amazonに在庫登録をする際に商品の以下の情報を入力する必要があります。
1,出品者SKU
2,コンディション
3,コンディション説明(任意)
4,販売価格
4,ポイント
6,在庫
7.リードタイム
これほど多くの項目があります。商品登録の都度、こんなに多くの情報を入力するのは大変ではないでしょうか。
ですが商品情報を一括登録すれば、そのような大変な作業もスグに終わらせることが可能になります。
空いた時間を物販のリサーチなどの他の作業だったり、他にも事業なり副業を行っている方はそちらに割り振ることも可能になります。
とにかく時間と労力の短縮になることは間違いないでしょう。
- カートボックスが獲得をしたい人
カートボックスとはamazonで購入手続きを行う際にクリックする「カートに入れる」ボタンのことです。
このボタン、大口出品者にしか付与されないのです。カートボックスをゲットできるか否かで売上数も大きく変わるでしょう。
- 新規出品をしたい人
amazonに商品の登録がまで行われていないものをご自身で登録することが可能です。これは大口出品プランのみでの機能となります。
amazonで流通されていないものや自分オリジナルのものを新規として出品することができるのは魅力的ではないでしょうか。このようなことを是非行ってみたいという方には大口出品がお勧めです。
以上が小口では制限されている機能、つまり大口プランで契約した方がいい人の特徴になります。この中に数多く該当するものがある方は小口プランよりも大口プランの方が向いていると言えるでしょう。
- 法人向けに販売を行いたい人
普段に日常生活でamazonを利用していると中々気づきませんが、実は法人向けに販売することもできるのです。
しかし、これは大口だけのサービスとなります。初めから法人向けのビジネスを展開したい、あるいは個人向けの販売も行っているけど、法人向けのビジネスも考えているという方は大口の方を選択するのが得策でしょう。
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まとめ
説明は以上になります。amazon小出品について基本手数料とそれに不随してくる手数料を中心に小口出品のメリット・デメリットまで紹介しました。
小口出品にも様々な手数料がきめ細かく決められていることが明らかになったと思います。また、大口出品は様々なサービスが利用でき、月に多くの商品を出品する方に向いているプランであることもお分かりいただけたと思います。
手数料は物販を行うにあたって重要になってくるファクターの一つであると言えます。思った以上に多くの金額を請求される可能性もあるので、留意して物販活動をおこなわなければなりません。
本記事がamazon小口出品の手数料に関して、参考になれば幸いです。