Amazonに出品していると、どうしても想定外のことが起こり、在庫切れになってしまう場合がありますよね。
ただ、Amazon物販では「在庫切れになるのは良くない」というのはよく耳にします。
この記事では、
- 在庫切れしてしまった場合はどうしたらいいのか
- どのような影響が出るから在庫切れが良くないのか
- どのような場合に在庫切れが起こるのか
- 在庫切れにならいためにはどうしたらいいのか
といった「対処法」「原因」「予防策」を紹介します。
在庫切れに慌てずに対処できるよう、確認してみてください。
「Wacworks」では、Amazon運営でお困りごとのある方に向けて現状の最適な施策を打ち出します。
- Amazonの売上を伸ばしたい
- AmazonのSEO対策を強化したい
- Amazonの在庫管理を効率化したい
競合分析や市場分析がうまくいかずに悩んでいる場合も、お気軽にご相談ください。
目次
Amazon出品商品が在庫切れになる原因
売上予測が不十分だった
Amazonに出品している商品が在庫切れになってしまう場合、売上予測が不十分かもしれません。
土日に注文が集中したり、セールで大量に注文が入ったり、シーズンで需要が出てきたりと、タイミングによって注文数が大きく変動することがあります。
「昨日までがこれくらいだから、今後も同じくらいだろう」と肌感覚だけで予測していると、急に注文が入った時に在庫が不足してしまいがちです。
読みが甘いと、追加発注しても間に合わず、最悪の場合在庫切れになってしまう恐れがあります。
連休などで追加発注分の納品が遅れた
間に合うように発注したつもりでも、予想よりも納品が遅れることで在庫切れになるパターンもあります。
普段はメーカーからの納期を十分に把握できていても、連休やメーカー独自のスケジュールの都合で普段とは違う動きをする時には注意が必要です。
また、メーカー側の清算や在庫状況により、商品の一部のカラーやサイズのみが欠品していて、再生産に時間がかかる場合も考えられます。
メーカー都合の納期遅れは、メーカーから事前に連絡が来ていることも多いので、見落とさないよう気を付けましょう。
突発的なメディア露出で注文が殺到した
売上予測やメーカーの納期をしっかりチェックできたとしても、TVやSNSなどで一時的に注文が殺到することがあります。
こういった突発的な注文を先読みすることは難しく、リスクのない範囲で在庫を持っておくしかありません。
メディアの中でも、特にTVの紹介は瞬発力があるため、大量に在庫を仕入れた時にはピークを過ぎている場合もあります。
在庫切れになったとしても、すぐに予約に切り替えるなど、取りこぼしをいかに減らせるかが鍵になります。
突発的な露出は、在庫切れ以外にも価格への影響が出る場合もあります。以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
商品在庫に不良があり出荷できなかった
在庫切れの原因に、在庫品に不良が見つかり、出荷できなかったケースがあります。
こういったケースは、注文が入って商品を発送しようとした際に発覚することが多く、折角の注文を泣く泣くキャンセルするしかありません。
また、注文をキャンセルすると、アカウント健全性の評価にも影響が出るうえ、低評価レビューがつくリスクなどもあり、なるべく回避したい状況です。
入荷時にしっかり検品する、在庫がまだあるうちに不良に気づけるようしっかり確認するくせを付ける、気づいたらすぐに対応するなど、普段から少しでも不良在庫を抱えないよう意識していきましょう。
Amazon出品商品の在庫切れによるリスク
短期的なリスク:機会損失が発生する
出品している商品の在庫がなくなると、Amazonは商品がユーザーの目に触れないように以下の対応をします。
- 在庫がなくなった商品の詳細ページが非表示になる
- 在庫がなくなった商品の広告が停止する
店舗運営者にとって、ユーザーに購入してもらえる可能性がゼロとなり、「今、この瞬間購入してもらえたはずの機会」を喪失してしまいます。
「売上を上げられなくなる」というだけでも手痛いですが、Amazonでは、在庫を切らしてしまうとユーザーが他店に流れてしまうため、なるべく避けたい状況です。
長期的なリスク:カートボックスが獲得できなくなる
Amazonで在庫切れが起こると、単純にその時の売上がゼロになりますが、それと同時に競合が販売実績を積み上げることを意味します。
カートボックスの獲得には、在庫数や販売実績が関係しています。
もし、カートボックスを獲得している商品が在庫切れになったとしたら、カートボックスを競合に取られてしまうということです。
競合がカートボックスを獲得し、販売実績を大きく伸ばした場合、カートボックスを取り返すのはかなり時間がかかります。
Amazonでは在庫切れを起こすと、その時の売上だけでなく、その後の売上に影響が出てしまうこともあるため、なるべく避けたい事態です。
長期的なリスク:検索結果順位が下がる
「自店在庫切れ=競合が販売実績UP」となるため、在庫切れを起こしてしまうと、販売実績や評価点を抜かされる可能性も出てきます。
そうなると、当然、検索結果上位表示を競合に譲る形になります。
在庫切れで一番怖いのは、今まで積み重ねてきた実績が止まることではなく、上げられるはずの実績が競合に流れてしまい、 競合が売れやすく、自店が売れにくくなってしまうことです。
在庫を十分に補充出来たとしても、今までと同じような順位には戻れないため、在庫管理はとても重要なのです。
Amazonの検索結果順位については、以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
Amazon出品商品の在庫切れしそう・在庫切れした時の対処法
速やかに商品を再入荷する
出品している商品が在庫切れしそうな時は、速やかに商品を確保します。
再入荷が遅れれば遅れるほど、競合に販売実績の差をつけられてしまいます。
一時的に在庫切れになっても、すぐに再入荷して在庫を補充できれば、その分挽回しやすくなります。
Amazonでは、在庫切れを起こした時のリスクが大きいため、回避が鉄則ですが、それが難しい時は可能な限り早く挽回していきましょう。
在庫切れになる前であれば、広告の出稿を一時的に止めて、集客を調整するのもおすすめです。
入荷予定日を設定してリスクを最小限に抑える
在庫切れになりそうだと分かったらすぐに発注し、必ず入荷予定日を設定しましょう。
入荷予定日を設定すると、在庫がなくなっても商品ページが非表示にならず、「予約注文」という形で注文を受け付けることができます。
すぐに欲しいユーザーは競合へ流れていきますが、「入荷し次第でいい」というユーザーを取りこぼさずに済みます。
商品の入荷予定日の設定は、以下の手順です。
- セラーセントラルから該当商品の詳細ページを開く
- 詳細の編集
- 出品情報タブ「商品の入荷予定日」に入荷予定日を入力
- 保存をクリック
合への流出、販売実績の喪失ともに最小限で抑えられる手段なので、商品が在庫切れになりそうな段階で発注し、入荷予定日を設定しておくのがベストです。
再入荷後は影響の確認も必須
在庫切れになった商品の再入荷後は、商品の露出(検索順位やカート獲得率)を必ず確認しておきましょう。
競合に流れてしまった販売実績を取り返す施策が必要であれば、在庫切れ前より多めに広告を追加で打つ、送料やポイントなどで売り方を工夫した施策も検討してみてください。
また、在庫切れという実績は武器にもなります。メルマガなどのプロモーションを活用しているのなら、「人気すぎて完売していた商品を再入荷」という売り出し方もおすすめです。
Amazon出品商品の在庫切れを防ぐ方法
売上予測に基づいた在庫管理を徹底する
在庫切れを起こさないために、販売予測に基づいた在庫管理を見直しましょう。
在庫切れになったということは、その商品にニーズがあるということでもあります。
先回りして在庫を確保しておくための基準をしっかり設けられれば、次は損失なく売上を上げられます。
今回の在庫切れや去年や一昨年の売上数をチェックして、気温やシーズン、セール、連休、祝日、イベントなど、売れるタイミングとニーズを把握しておきましょう。
FBAを利用しているなら、在庫補充通知の設定や数量も見直してみてください。
在庫管理については、以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
納期管理を徹底し適正在庫を保つ
もし、発注から入荷まで日数がかかりすぎて在庫切れになったのであれば、納期管理の見直しが必要です。
納期が想定よりも遅れてしまうようなら、今後は通常よりゆとりを持たせて発注することで納品遅れを回避できます。
連休などで納期がずれ込んだりすることもあるので、早めにチェックするくせを付けておきましょう。
また、FBA利用者は「Amazon大型セール直前の大量納品は、FBA側の納品作業が通常より時間がかかる」という点も押さえておいてください。
FBAでの納品作業が遅れるのを避けたい場合、FBAと自社発送を組み合わせる方法も取り入れられるとベストです。
在庫に応じて広告出稿量を調整する
もし在庫や入荷の調整が難しければ、在庫数に応じて広告を調整しましょう。
在庫切れが差し迫った時、最も悪手となるのは「在庫切れになり、注文を受けられない状態」です。
広告からの流入を一時的に絞って「注文を受けられる状態」でいる方がまだ救いがあります。
追加発注分を入荷するまでの時間稼ぎの手段として、注文数のコントロールという選択肢も持っておきましょう。
複数モールの在庫をまとめて管理
複数モールを運営している店舗であれば、商品の在庫を一箇所にまとめて管理することでも、在庫切れのリスクを回避できます。
複数モールの在庫を一箇所にまとめておけば、足りなくなった時に他モールの在庫から融通することが可能です。
在庫管理システムを使えば、複数モールの在庫管理を一括で済ませることもできます。
複数モールの在庫管理が手一杯で在庫切れが起きやすいなら、是非使ってみてください。
Amazonの在庫管理はセラースプライトの活用もおすすめ!
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まとめ
Amazonで在庫切れになってしまった時や、在庫切れになりそうな時、どのような対処が適切なのか判断に迷う時もあります。
ただ、在庫切れになるのを何もせずに見守るのではなく、まずは再入荷の手配、入荷予定日の設定、店舗によっては広告の調整を行えるとベストです。
もちろん、在庫切れにならないのが望ましいですが、いざというときに焦らず冷静に判断できるよう、対処の優先順位やタイミングを決めておくと良いでしょう。
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