「Amazonでオリジナル商品を販売できると良い」という話はよく耳にしますが、相乗り出品しか経験がない方にとって、どのようにオリジナル商品を作れば良いのか分からず困ってしまいますよね。
この記事では、オリジナル商品を出品するメリットやデメリット、オリジナル商品を企画・制作する流れ、オリジナル商品が売れない場合の原因と対処法をまとめています。
これからオリジナル商品も取り扱ってみたいと考えている方は、是非参考にしてみてください。
目次
Amazonで出品できるオリジナル商品とは
オリジナル商品とOEM商品の違い
オリジナル商品は商品の企画・開発・製造・販売の全てを自社が取り仕切って制作した商品です。
OEM商品は、メーカーによって既に製造された商品に自社のロゴを付けて販売するものです。場合によっては、中身が他社製品と全く同じで、ロゴだけが異なることもあります。
オリジナル商品とOEM商品は、「商品の製造過程に自社がどこまで関わっているのか」「他社の商品とどれくらい違いがあるのか」という点が異なります。
OEM商品については、以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
小口出品者はオリジナル商品を出品できない
Amazonで出品する際には、「大口出品」と「小口出品」のプランを選択します。
小口出品は月額料金が発生しない代わりに、出品数や機能に制限があります。
このプランでは「既にカタログがある商品のみ相乗り出品可能」となっており、新しいカタログを作成して自社商品を出品する機能は利用できません。
そのため、オリジナル商品を出品したい場合は、大口出品プランに変更する必要があります。
大口出品プランに変更することで、商品のカタログを新規に作成でき、販売戦略の幅が広がります。
また、オリジナル商品の出品により、カートの獲得率を高め、価格競争を回避することが可能になります。
売上を伸ばしたい場合は、大口出品プランへの切り替えを検討しましょう。
「Amazon限定ブランド」という戦略もありますので、参考にしてください。
Amazonオリジナル商品を出品するメリット
独自の商品詳細ページを作れる
Amazonでオリジナル商品を出品すると、自社で商品ページを作成できます。
自社のカタログを作れるということは、カートを100%獲得できるということです。(その商品を他社に卸していない場合に限ります)
また、商品ページを自社で作成できるということは、テキストや商品画像を全て自社で設定できるということです。
出品に手間はかかりますが、SEO対策やキーワードの選定もすべて自社で決められます。
商品ページを改善したり、売り出し方を変えてテストをしたり、売れ方を見ながら少しずつ編集できる点も大きなメリットです。
価格設定をコントロールできる
オリジナル商品の出品は、その商品に相乗り出品するセラーが現われないということでもあります。
相乗り出品者がいる商品だと、カートを取り合うため価格競争が発生するケースも多く、利益が確保しにくくなることがあります。
オリジナル商品の出品では、そういった状況を排除できるので、利益を確保しやすい価格で販売できます。
相乗り出品は、競合の価格に合わせる形で価格を設定するため、オリジナル商品とは戦略が異なります。
相乗り出品については以下の記事で解説していますので、参考にしてください。
Amazonオリジナル商品を出品するデメリット
在庫リスクを抱えやすい
オリジナル商品を製造する際は、一度に大量の商品を発注することで、1個あたりの原価を安く抑えるケースが多いです。
Amazonでは、新しく作成したカタログが、すぐに検索結果の上位に表示されることはほとんどありません。特に初期段階では、PDCAを多く回して少しずつ改善を積み重ね、軌道に乗せていくことになります。
そのため、商品が売れ始めるまでは、オリジナル商品の在庫を多く抱えることになる点をしっかり理解しておきましょう。
認知度0から売り出なさければならない
Amazonで新しくカタログを作って販売を始める場合は、類似商品に埋もれ、ユーザーに見つけてもらえない所からのスタートになります。
そこから売り出していくには、
- 流入の多いキーワードの選定
- 商品ページの作り込み
- 広告の出稿
- レビュー促進
と向き合って、PDCAを多く回し、ひとつずつ改善していく必要があります。
認知度が全くない状態から売り出していくには、手間や費用、時間がかかるため、すぐに結果を求めるのではなく、じっくり取り組んでいきましょう。
「Wacworks」では、Amazonでオリジナル商品を出したい方に向け、売上を伸ばすための最適な施策を打ち出します。
- Amazonの売上を伸ばしたい
- Amazonで利益率を伸ばして店舗を拡大したい
- Amazonで幅広い商品を出品するための手伝いをしてほしい
競合分析や市場分析がうまくいかずに悩んでいる場合も、お気軽にご相談ください。
Amazonにオリジナル商品を販売する流れ
①オリジナル商品を企画する
Amazonでオリジナル商品を販売する工程は、まずオリジナル商品を企画するところから始まります。
自社でオリジナル商品を企画する際は、まず
- どのカテゴリの商材か
- 主な使用目的は「商用」「私用」「プレゼント用」どれにするか
- ニーズはシーズン限定か通年か
- どのようなデザインにしたいのか
などの方向性を決めます。
方向性を決める際は、必ず市場調査を行い、Amazonの人気商品や売れ筋商品をチェックしておいてください。
Amazonは、よく売れるものほど上位表示されるため、Amazonの人気商品を参考にニーズを汲み取っていきましょう。
特にシーズンものは流れが読みやすく、ニーズに合わせやすいのでおすすめです。
②オリジナル商品を制作する
オリジナル商品が決まったら、実際に商品を制作します。
商品の制作は「自社で作成」「外注」のどちらで進めるかを最初に決めます。
費用、品質、製造スピード、規模、リソースを比較して、自社制作か外注か検討しましょう。
自社で作成する場合は、コストを抑えられる点が魅力です。外注するとコストはかかりますが、その分クオリティも高くなり、制作のための人手を用意せずに済みます。
商品を制作する際はパッケージやロゴ、説明書も準備しておく必要があります。
自分でデザインしても良いですが、自信がなければクラウドソーシングでデザイナーに発注するのもおすすめです。
③オリジナル商品の製品コードを取得する
オリジナル商品ができたら、製品コード(JANコード)を取得しましょう。
製品コードは商品を流通させる際に管理するコード(バーコード)のことです。
Amazonで商品を販売する際は、基本的には製品コードが必要です。
ただし、自社のみで販売し、他社への流通(卸し)が一切ない場合は免除することも可能です。
Amazonで出品する際は「JANコードの取得」「製品コードの免除申請」のどちらかが必要なので、今後の流通も含めて、どう対応するか決めておきましょう。
JANコードの申請や免除については以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてみてください。
④商品画像を準備する
最後に商品を出品する際に使用する画像を準備します。
商品画像は、売上に直結する重要な要素です。メイン画像、サブ画像とも商品がよくわかるよう画像を用意しましょう。
Amazonでは、商品画像を9枚まで掲載できます。正面、背面、側面など、複数の角度から撮影し、商品をイメージしやすい画像を意識して撮影してみてください。
スマホで見ても分かりやすいよう、メイン画像は商品を大きく映しましょう。
Amazonでオリジナル商品が売れない場合の原因と対処法
市場のニーズに合っていない
Amazonで販売しているオリジナル商品が売れない場合、まずは商品が市場のニーズに合致しているか確認してみましょう。
- 現在もカテゴリ内で人気があるのか
- トレンドは終息していないか
- シーズンを外していないか
市場を再調査し、商品とニーズにミスマッチがないか確認します。
自社商品の出品は、商品ページの編集が可能なので、ニーズの移り変わりに合わせて売り方やターゲットを変えて対応しましょう。
また、ニーズに合わせて商品をアップデートしたり、他の商品や付加価値を付けて売り切ったりして、市場の動向に合わせた方向修正を行いましょう。
市場のトレンドは価格推移からキャッチできます。以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてみてください。
商品価格が適正でない
市場のニーズはまだまだ衰えていないのに売れない場合は、商品価格を見直してみてください。
商品価格が市場の平均価格とかけ離れている場合、ユーザーは購入をためらってしまいます。認知度が低い商品であれば、なおさらです。
競合商品の価格設定を参考に、価格を再設定してみましょう。
価格が高すぎる場合は、価格の引き下げを行います。引き下げた分を賄うために、無駄打ちになっている広告がないか見直すなど、予算の振り分けの見直しやコストの削減も検討し、赤字にならないよう調整しましょう。
価格を引き上げる場合は、商品の付加価値を高める施策も同時に行うと、引き上げの理由にもなるのでおすすめです。
商品詳細ページがわかりにくい
市場のニーズもあり、価格も問題なさそうなら、商品詳細ページの見直しをしていきましょう。
特に、コンバージョン率が2%を切っている場合は商品詳細ページの作り込みが不足している可能性が高いです。
商品の詳細な説明が不足していたり、画像がわかりにくかったり、商品の独自性や利点が伝わりにくかったりしていないか確認してみてください。
FAQセクションの追加や、実際の使用シーンを動画で説明するなど、ユーザーが抱く不安を払拭できる要素を盛り込んでみるのもおすすめです。
また、流入キーワードと商品詳細ページのミスマッチが起きていないかもチェックしてみましょう。
保証がついていない
ユーザーに認知されていない商品は、ユーザーに信頼性が伝わらないため、購入に繋がりにくいことが多いです。
基本的に、ユーザーは買い物で失敗したくない心理を持っているため、商品ページを見て不安が残ると購入してもらえません。
ユーザーの不安を払拭するために、「不良品は3ヶ月以内まで無料で交換」「1ヶ月使って効果を感じなければ返品」のような、ユーザーが損しない保証をつけてみましょう。
「購入しても損をしないのなら、試しに一度買ってみよう」「使ってみて効果がなかったら返品すればいい」という安心が生まれ、ユーザーの購入を後押ししてくれます。
レビューが少ない
ネットショップでは、商品を手に取って確認できないため、商品を購入する際にレビューを参考にするユーザーはたくさんいます。
自社のオリジナル商品を売り出すと、どうしてもレビュー0からのスタートになるので、最初はレビュー施策に力を入れてみましょう。
レビューを集めるには、以下の方法があります。
- レビューリクエストメールを送る
- Amazon Vineを利用する
- サンクスレターを同梱する
レビューはコンバージョン率を上げるだけでなく、SEOにも有効です。オリジナル商品にレビューが付くまでは、地道にレビューを集める施策を行いましょう。
レビュー収集については以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてみてください。
Amazonでオリジナル商品を販売し最短距離で利益を上げるならWacworksへ
オリジナル商品の販売は、カート獲得100%で価格競争のリスクも払拭でき、Amazonで売上を上げていく中ではかなりおすすめの戦略です。
ただ、軌道に乗せるまでの難易度が高いため、最短で軌道に乗せたいならプロへの相談がおすすめ。
Wacworksは、100店舗以上の支援実績と経験があるECモール運用のスペシャリストです。
オリジナル商品に最適な売り出し方や広告の打ち方、店舗の独自性やブランディングの創出をご提案できます。
Amazon運営でお困りの際には、是非お気軽にWacworksまでお問い合わせください。
まとめ
Amazonでオリジナル商品を販売できれば、カート獲得率100%を取れるため、価格競争に巻き込まれずに済みます。
相乗り出品と違って、オリジナル商品は利益率を確保しやすいメリットもあり、是非おすすめしたい戦略です。
もちろん、軌道に乗せるまでの難易度は、相乗り出品の比ではありません。
それでも、しっかり調査したうえで戦略を立て、柔軟に方向修正し、少しずつ最適化していけば、相乗り出品よりも確実に利益をあげていくことも実現可能です。
オリジナル商品を販売して、ビジネスを成長させていきましょう。
「Wacworks」では、Amazonでオリジナル商品を出したい方に向け、売上を伸ばすための最適な施策を打ち出します。
- Amazonの売上を伸ばしたい
- Amazonで利益率を伸ばして店舗を拡大したい
- Amazonで幅広い商品を出品するための手伝いをしてほしい
競合分析や市場分析がうまくいかずに悩んでいる場合も、お気軽にご相談ください。