Amazon OEMを検討しているけど仕組みがよく分からない。
メリットやデメリットは?どうやってやるの?
このような悩みを抱えている方に向けてこの記事ではAmazon OEMの説明や特徴を詳しく解説します。
ぜひ参考にしてください。
目次
Amazon OEMとは?
Amazon OEMとは、AmazonでOEM商品を販売することです。
OEMとは、他社から仕入れた商品を改良したり、ロゴをつけたりすることにより、オリジナル商品として製造することです。
OEMは、委託側の商品企画と受託側の商品企画の2種類の方法で製造を行います。どちらも製造工場は受託先と表記され、委託側の商品として販売されます。
Amazon OEMとPB(プライベートブランド)の違い
Amazon OEMとPB(プライベートブランド)の違いは、まとめると以下の通りです。
Amazon OEM:メーカーがメーカーに製造を委託する
PB:サービス業や小売店がメーカーに製造を委託する
PB(プライベートブランド)は、小売店やサービス業者が、自社製品として売り出す商品の製造を、メーカーに委託することです。例えば、イオングループの「トップバリュ」や生協の「CO・OP」など。
PBでOEM商品を販売する際、マーケティング力によっては長期的な利益が見込めるでしょう。
国内OEMと中国輸入OEMとの違い
Amazon OEMを生産する際に、「国内メーカー」と「中国の工場」のどちらかに委託する方法が一般的です。
日本国内のメーカーに委託する「国内OEM」と、中国の工場に委託する「中国輸入OEM」の違いは、以下の通りです。
【国内OEM】
オリジナリティが持てる
差別化しやすい
ユーザーからの信頼を得やすい
メーカーの保険が効く
【中国輸入OEM】
仕入れ値が安い
差別化しにくい
品質的なトラブルが保証されにくい
国内OEMは、仕入れ先が日本のメーカーなので、Amazonユーザーからの信頼が得やすいといえます。新規の商品ページを作ってライバルと差別化しやすい点もメリットです。
中国輸入OEMは、競合メーカーと比べて安価で売り出せます。しかし、似たような商品を売るライバルが多く出品しているため、長期的な利益を出すには工夫が必要です。
Amazon OEMのメリット
AmazonでOEM商品を販売するメリットを紹介します。
商品被りが少なくシェアが集中する
Amazon OEMは、新しい商品ページを作ってオリジナル商品を販売できるため、相乗り出品を回避しやすい点がメリットです。
相乗り出品とは、1つの商品詳細ページに、ライバルメーカーが販売する同じ商品が出品される状態をいいます。
「1つの商品につき、1つの商品詳細ページを設置する」というAmazonの文化から生まれたシステムです。
Amazon OEMでは、オリジナル商品としてブランドのロゴを商品に刻印することで、商品被りをなくしてシェアを集められます。
工数が少なくマーケティングに力を注げる
Amazonで販売するOEM商品は、製造の工数が少ないため、空いた時間でマーケティングに力を注げます。なぜなら、メーカーに商品の企画や製造を依頼できるからです。
AmazonのOEM商品は、商品ページの情報を増やし、質を上げていくことが大切です。また、複数の製品を販売することで、売上を作り出します。
新規商品の製造にかかる時間をマーケティングに使い、自社の売上を伸ばしていきましょう。
初期投資のリスクを抑えられて利益が出やすい
AmazonのOEM商品は、初期投資のリスクを抑えられるため、利益を期待できます。OEMでは、自社で工場を持つ必要がなく、設備投資コストがかかりません。
工場で商品を作るには、機械の維持費やメンテナンス代もかかるでしょう。製造を委託して商品を持てるOEMは、仕入れ代と在庫保管代で利益を生み出せます。
出品者の認知度が上がって安定しやすい
AmazonのOEM商品で売上実績を伸ばすと、出品者の認知度が上がり、売上が安定しやすくなるでしょう。
1つのブランドとして確立すると、リピーター獲得や認知度アップに繋がります。
Amazon OEMは儲からない?3つのデメリットを紹介
AmazonのOEMが儲からないといわれる理由として、デメリットを3つ紹介します。
リサーチや準備に時間がかかりやすい
AmazonでOEM商品を売り出すには、リサーチや準備に時間をかける必要があります。販売するための商品登録を行い、商品ページを1から作成しなければなりません。
逆にいえば、KWリサーチや商品ページの準備ができると、安定して売れ続ける可能性もあるといえます。
商品自体の認知度は低いため、「いかに商品の魅力を伝えられるか」を模索することが大切です。
大量の在庫を抱えるリスクもある
AmazonでOEM商品を取り扱う際、大量の在庫を抱えるリスクも生じます。なぜなら、発注数の予測がしにくく、売れなかった場合に製品が余ってしまうためです。
「流行りの商品だから大量の購入希望者がいる」と見立てても、予測と反して売れないことも。
販売予定の商品に関するリサーチを十分に行い、最適なロット数を発注しましょう。
商品を発注するための資金が必要になる
AmazonのOEM商品を発注する際は、まとまった資金が必要です。
委託メーカーから仕入れる際は、ロット数で注文しなければなりません。1商品の値段は安くても、まとめて発注するとかなりの金額になることも。
利益が出る商品を確実に手に入れられるよう、資金は十分に用意しておきましょう。
Amazon OEM商品の販売方法
AmazonでOEM商品を販売する方法を3つ紹介します。
オリジナルタグやロゴを付ける
ブランドのタグやロゴを付けて、OEM商品を販売します。自社ブランドのオリジナル商品として販売するために、必要な行程です。
また、ロゴを使ってデザインに工夫を加えることで、売上アップを目指します。
ただし、簡易的なタグやロゴの貼り付けは、オリジナル商品として販売することにはなりません。半永久的に残るよう、しっかりと刻印しましょう。
セットにして売る
既存の商品をセットで売り出すことで、OEM商品として成り立ちます。例えば、引っ越しセットのように、「タオル」と「お菓子」をまとめたものなど。
合わせて注文する傾向が高い商品同士をセットにして販売すると、Amazonユーザーのニーズに応えられるでしょう。
パッケージを入れ替える
AmazonでOEM商品を売り出す際に、パッケージにも工夫することが大切です。魅力が伝わりにくい商品画像は、購入に繋がりにくくなります。
ユーザーの興味を引きつけるパッケージを意識してください。また、商品のターゲットによって、デザインや素材を変えるといいでしょう。
Amazon OEMのやり方
AmazonOEMのやり方について、簡単に紹介します。
1.リサーチして市場規模や平均価格帯を把握する
まずは、商品やKWをリサーチして、市場規模や平均価格帯を把握する作業から始めましょう。
「どの商品が売れているのか」「いくらで売れているのか」「どれほどの頻度で売れているのか」などを、しっかりと調べましょう。
リサーチする際は、Amazon内のカテゴリ検索やSNS、雑誌をチェックしてください。ユーザーが求めているものが分かります。
2.複数の工場からの見積を依頼する
売りたい商品を製造できる複数の工場からの見積を依頼してください。商品の素材や成分によっては、希望の製品を生産できない工場もあります。必ず、複数の工場に問い合わせしてください。
各工場から以下の見積内容をもらうといいでしょう。
最低ロット数
製造期間
単価
サンプルの費用
複数の見積書を比較し、依頼する工場を検討してください。
3.希望する商品のサンプルを依頼する
依頼する工場が決まったら、希望する商品のサンプルの作成を依頼しましょう。この際、デザインはできるだけ詳細に説明することが大切です。図や絵を使い、要望を理解してもらえるよう工夫してください。
また、1度目のサンプル製作で、直してほしい部分や改善点などが見つかった場合は、遠慮せずに伝えましょう。長期的に販売する商品なので、妥協点は少なくすることが大切です。
4.工場に本発注を依頼する
納得のいくサンプル品を受け取れた後は、その工場に本発注を依頼しましょう。「価格」「仕上がり」ともに、納得できる工場に発注することが大切です。
5.商品の販売を開始する
工場から商品が届いたら、不備や損傷がないか確認し、販売開始です。
商品が届くまで、2週間から3ヶ月ほどかかる場合もあります。空いた期間に商品ページを完成させましょう。
Amazon OEMのリサーチ方法
AmazonでOEMをする際のリサーチ方法は、以下を参考にしてください。
Amazonの商品カテゴリーを開く
自分の得意なジャンルや興味のあるカテゴリーを選ぶ
価格帯とカスタマーレビューを確認する
広告商品やベストセラー商品を把握する
どの商品がどれくらいの頻度で売れているか調べる
その他のリサーチ方法として、Amazon専用のリサーチツールも使用できます。Amazonで出品されている商品データを閲覧できたり、価格調査をしてくれたりなど、商品リサーチをサポートしてくれるでしょう。
無料のリサーチツールも配信されているため、上手に活用してみてください。