Amazonへ商品を出品する際、JANコードの入力を求められます。
基本的には入力するとされていますが、JANコードが商品本体やパッケージのどこにも記載がない場合や、オリジナル商品を出品するためJANコードがない場合もありますよね。
本記事では、JANコードの記載がない場合の対処法として
- JANコードの調べ方
- JANコードなしで出品する申請方法
- JANコード免除の申請ができない場合の理由
を紹介します。
また、JANコードの仕組みや作成方法も解説しますので、読んでみてください。
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競合分析や市場分析がうまくいかずに悩んでいる場合も、お気軽にご相談ください。
目次
Amazonの出品にはJANコードが必要?
Amazonの商品登録は基本JANコードが必要
Amazonへ商品を新規出品する場合は、商品名・価格等の情報とともに「JANコード」が必要です。
基本的に、商品を仕入れている場合はJANコードが発行されていることが多いですが、JANコードがない場合もあります。
また、自社のオリジナル商品やOEM商品の場合は、自社でJANコードを申請していなければ、発行されていないと考えて良いでしょう。
JANコードが発行されていない場合は、
- JANコードを発行する
- AmazonへJANコードの免除申請をする
いずれかの対応が必要となります。
商品にJANコード表示がない場合
仕入れた商品の本体やパッケージにJANコードの表示がない場合、JANコードが自体が発行されているかを確認します。
JANコードは以下の手段で確認しましょう。
- 仕入れ元に問い合わせる
- メーカーの商品ページを確認する
- Amazonで商品名を検索してみる
- モノサーチで商品名を検索してみる
- 楽天やYahoo!ショッピングで商品名を検索してみる
どれを行ってもJANコードが確認できなければ、Amazonへ免除申請を行い、承認を得て出品します。
また、自社のオリジナル商品やOEM商品は、JANコード免除が商品されればJANコードなしでも出品可能な場合が多いです。
JANコードが無くても出品できる場合
JANコードがない場合は、「製品コード免除」を申請します。
製品コード免除申請を行う際は、ブランド名+商品カテゴリで申請します。
申請が承認されれば、製品コード無しで商品カテゴリへの新規商品登録が可能です。
承認されたカテゴリなら、いくつでもコードなしで登録できますが、承認されていないカテゴリの商品を登録する際は改めて申請する必要があります。
JANコード免除可な商品が申請できない場合
製品コード免除申請は大口出品者に許された申請のため、小口出品者は申請できません。
小口出品者は基本相乗り出品しかできないため、小口出品者のセラーセントラルでは「オリジナル商品などの出品」「製品コード免除申請」ができないようになっています。
製品コード免除申請を利用したい場合は、大口出品に切り替える必要があります。
また、申請可能なコンディション(商品の状態)は「新品」のみで、「中古」のコンディション商品は申請することができません。
Amazonに出品している人なら誰でも、どの商品でも、製品コード免除ができるわけではありませんので気を付けましょう。
Amazonの出品手順については、以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
JANコードとは?
JANコードとは、商品の本体やパッケージに掲載されているバーコード下の数字を指す日本限定の商品コードです。
それぞれの商品に割り当てることで、入出荷や在庫管理、POS登録、販売履歴などが簡単になります。
標準のJANコードは13桁ですが、8桁の短縮タイプもあり、短縮タイプのJANコードは「8桁JAN」とも呼ばれています。
医薬品や調味料などのバーコードのスペースが確保しにくい商品によく使用されています。
JANコードは日本の製品コードの一種
JANコード(Japanese Article Number)は、どの事業者のどの商品かを判別する日本固有の製品コードです。
JANは、世界共通で用いられる国際的な商品識別コードGTIN(Global Trade Item Number)の一種で、JANの他にもUPC、EAN、ISBNなどがあります。
また、Amazonでは、Amazon独自の製品コードASIN(Amazon Standard Identification Numbers)もあります。
基本的に、製品コードがある商品がAmazonに出品されている場合、製品コードとASINはセットでカタログに登録されています。
ASINについては、以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
JANコードは3段階の構成
JANコードは13桁または8桁の数字で、下記の構成になっています。
【13桁】
GS1事業者コード(9桁、10桁または7桁)
+商品アイテムコード(3桁、2桁または5桁)
+チェックデジット(1桁)
【8桁】
GS1事業者コード(6桁)
+商品アイテムコード(1桁)
+チェックデジット(1桁)
日本のGS1事業者コードは「45」または「49」で始まる数字です。
チェックデジットは、バーコードの読み取り、入力等で不具合があった際に検知する数字で、直前桁までの数字から算出されます。
書籍はISBNコードが必須
Amazonにおいて、書籍の製品コードは、JANコードではなく「ISBNコード」が指定されています。
ISBNは国際標準の書籍専用のコードで、国記号+出版者記号+書名記号で構成されています。
日本の書籍では2段のバーコードをよく見かけますが、上段がISBN、下段が図書分類や本体価格を示すバーコードです。
ISBNは他店や書店でも取り扱う場合に必須な書籍コードです。
自費出版や同人誌を自店だけで販売する場合や、kindleのみで販売する場合は、ISBNは必須ではありません。
JANコードが不要な商品とは
JANコードは店舗で販売する商品なら基本的に必要とされていますが、販売する商品全てにJANコードが必要というわけではありません。
JANコードの発行については以下のポイントを押さえておきましょう。
- 自社のみで取り扱う場合は必須ではない
- 他社や他店に流通する場合は基本必要
また、上記の基準以外にも、パーツや部品などJANコードが無くても良い場合もあります。
AmazonでJANコードがない商品でも、以下のような場合はJANコード免除の申請が可能です。
- 自社のオリジナル商品を自店のみで取り扱う(ハンドメイド商品を含む)
- 部品やパーツをバラ単品で販売する
- 数種類の商品をまとめてセット商品として販売する
上記以外にも、JANコードがなくても免除できる場合がありますので、JANコードがないからといって出品を諦めなくて大丈夫です。
Amazonでは、商品に出品制限がかかっている場合もありますので、以下の記事お併せて確認してきましょう。
JANコードの申請方法
GS1事業者コードを登録する
JANコードは「GS1事業者コード+商品アイテムコード+チェックデジット」に分けることができ、それぞれ以下のように設定します。
- 【GS1事業者コード】発行申請が必要
- 【商品アイテムコード】自社で設定。申請不要
- 【チェックデジット】直前までの桁を使って算出。申請不要
それでは、具体的にどのようにJANコードを設定すればよいのか見ていきましょう。
製品コード免除申請の手順
GS1事業者コードの新規登録は、一般社団法人流通システム開発センターのサイトから申請します。
インターネット以外にも、商工会議所や商工会・一般財団法人流通システム開発センターに郵送するか、直接持ち込みで提出することも可能です。
※インターネットでの申請が一番早く登録できます
インターネットで申請する際は、
- メールアドレスの登録
- 申請フォームへ入力
- 登録申請料の支払い
の流れで手続きします。
内容に不備がなければ、入金確認後約7営業日で普通郵便(転送不要)で登録通知書が届き、受け取りをもって登録完了です。
GS1事業者コードの登録料は
- 初期申請料
- 登録管理費(3年払いまたは1年払いを選択)
の2種類の料金がそれぞれ決められており、登録申請料の金額は事業者全体の年間売上高と支払年数(1年払いまたは3年払い)によって変わってきます。
GS1事業者コードには有効期間があり、継続利用する場合には更新が必要です。
3年払い(消費税10%込)
事業者全体の年間売上高 | 初期申請料 | 登録管理費 |
5000億円以上 | 44,000円 | 306,900円 |
1000億円以上 ~ 5000億円未満 | 44,000円 | 276,100円 |
500億円以上 ~ 1000億円未満 | 44,000円 | 152,900円 |
100億円以上 ~ 500億円未満 | 44,000円 | 92,400円 |
10億円以上 ~ 100億円未満 | 44,000円 | 46,200円 |
1億円以上 ~ 10億円未満 | 22,000円 | 20,900円 |
1億円未満 | 11,000円 | 16,500円 |
1年払い(消費税10%込)
事業者全体の年間売上高 | 初期申請料 | 登録管理費 |
5000億円以上 | 44,000円 | 110,000円 |
1000億円以上 ~ 5000億円未満 | 44,000円 | 99,000円 |
500億円以上 ~ 1000億円未満 | 44,000円 | 55,000円 |
100億円以上 ~ 500億円未満 | 44,000円 | 33,000円 |
10億円以上 ~ 100億円未満 | 44,000円 | 16,500円 |
1億円以上 ~ 10億円未満 | 22,000円 | 7,700円 |
1億円未満 | 11,000円 | 6,050円 |
商品アイテムコード部分は登録不要
JANコードの商品アイテムコード部分は、事業者内で商品にアイテムコードを設定するため、登録申請は不要です。
自社で採番する際は、重複しないよう注意が必要ですのでしっかり管理しましょう。
また、流通システム開発センターでは、採番方法について、商品が発生するたびに1から順番に採番する方法を推奨しています。
カテゴリごとに1-01、1-02、2-01…と採番する方式だと、カテゴリが10種類に到達すると体系が崩れてしまいます。
そのため、カテゴリにかかわらず001、002、003…と採番する方式が推奨されています。
AmazonにJANコード免除申請をする方法
申請時に提出する画像を用意する
AmazonにJANコードの免除を申請する際は、事前に提出用の画像2枚(最大9枚)を準備しておきましょう。
提出する画像は、以下のポイントをチェックされます
- 商品またはパッケージの実際の写真(未加工)であること
- 商品やパッケージにGS1承認のバーコードがないこと
- 商品またはパッケージに記載されているブランド名が、申請しているブランド名と完全に一致していること
- パッケージや商品にブランド表記が印字(もしくは剝がせないよう貼付)されていること
提出する画像は、白背景に加工された商品ページに使用する画像ではなく、未加工の状態の写真(商品画像)が必要です。
ブランド名とJANコードがないことが確認できるよう、商品やパッケージの全体、正面、背面、側面など多角的に撮影された写真が提出できるとより丁寧です。
製品コード免除申請の手順
画像の準備ができたら、JANコードの免除を申請していきましょう。
左上の三本線(メニューアイコン)
>カタログ
>商品登録
>「Amazonで販売されていない商品を追加します」をクリック
「製品コード」の必要項目を入力
>製品コード(JANコード等)の項目で「製品コードがありません」をチェック
>「次へ」をクリック
【1】製品コード(JANコード等)の項目の下に「GTIN免除が必要です」と表示された場合は、「今すぐ申し込む」をクリックし、申請します。
【2】クリック直後にカタログ出品申請の画面に遷移した場合は、カタログ出品申請をしたあとで製品コード免除を申請してください。
【1】GTIN免除申請や、【2】カタログ出品申請は、申請が必要な場合のみアナウンスがあります。特に問題なく申請フォームへ遷移した場合は、申請不要です。
ここから先の手続きへ進めない場合は、商品カテゴリか商品タイプが免除対象外の可能性が高いです。
申請したい商品が、製品コード免除申請ができるかセラーセントラルで確認しましょう。
商品名を記入(ASINに登録する商品名を記入してください)
>準備した画像を添付
>送信ボタンをクリック
出品申請状況の確認方法
製品コード免除の申請内容に不備がなければ、48時間以内にAmazonから出品権限付与の通知メールが届きます。
申請状況を知りたい場合は、
左上の三本線(メニューアイコン)
>カタログ
>出品申請を表示
のページからステータスの確認できます。
もし、申請が承認されなかった場合も、「出品申請を表示」画面の「ケースの履歴」で確認可能です。
承認されなかった理由を確認したい場合は、テクニカルサポートへ問い合せましょう。
JANコードの設定でお困りの方はWacworksへご相談ください
JANコードを設定するにもコストがかかります。Amazonだけで販売している場合や自社だけで販売している場合でもJANコードが必要なのか、プロに相談してみませんか?
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ネットショップ運営でお困りの際には、是非お気軽にWacworksまでお問い合わせください。
まとめ
JANコードは、自店だけで商品を製造・販売するのであれば、必ずしも必要なコードではありません。
ハンドメイドの作品や自社だけで販売しているオリジナル商品などは、JANコードなしでAmazonに出品されているものもあります。
将来的には流通して他店でも販売する見通しを立てているなら、小規模なうちからJANコードを取得しておくと、他社へ卸す際にスムーズです。
自店の規模や予算、今後の展開予定に合わせて、JANコードを作成するのか免除申請するのか、それとも作成せずに免除申請するのかを決めましょう。
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