Amazonビジネスが未登録のままでもいいのか悩む出品者様も多いでしょう。
Amazonでより多くのユーザーにリーチするには「Amazonビジネスアカウント向け出品者に登録する」という施策があります。
Amazonでは、ASKULやカウネット、モノタロウといった法人向け通販サイトと同様に、法人向けの販売も可能です。
ビジネスアカウント向け出品者として登録すると、まとめ買いをしてもらえるチャンスが増えることもあり、無料でできる売上UPの施策のひとつになりえます。
この記事では、Amazonビジネスについてまとめていますので、ビジネス向け出品者に未登録の方はチェックしてみてください。
目次
Amazonビジネスアカウントとは?未登録だともったいない理由
Amazonビジネスは無料で登録できる法人・個人事業主向けアカウント
Amazonビジネスは法人・個人事業主向けのAmazonアカウントです。
法人または個人事業主であれば登録でき、無料会員でも法人価格で購入できるようになります。ただし、個人事業主として開業届を提出していても、確定申告で白色申告をしている場合はAmazonビジネスへの登録は不可とされています。
Amazonのビジネスアカウントは、個人アカウントを移行させることも可能ですが、購入履歴がビジネスアカウントへそのまま引き継がれてしまう点に注意が必要です。
ビジネスアカウントはプラン次第でアカウントを1〜無制限に作成可能です。
複数アカウントを作成する場合は、どのアカウントが、何を、いつ購入したのかが共有できるうえ、過去の購入履歴を見て同じものを再購入するなど、備品の補充の手間を省けます。
購入する商品の制限や、推奨商品の設定もできるため、個人事業主のような一人で利用する人も、大人数の法人も備品の購入の手間を最小限に抑えられます。
Amazonビジネスなら法人価格で購入できる
Amazonビジネス用の法人価格は「通常価格の5%オフ」「大量購入で更に割引」などがあり、個人アカウントよりもお得に購入できます。
Amazonには、ビジネスアカウント未登録だと購入できない「ビジネスアカウント専用商品」を取り扱う店舗も存在します。
また、Amazonビジネスには購入ボタン付近に「数量割引を依頼する」というボタンがあり、交渉次第で消耗品を安く大量に購入することも可能です。
個人アカウント | ビジネスアカウント | |
個人用商品(通常価格) | 〇 | 〇 |
ビジネス会員用商品(法人価格) | × | 〇 |
大量購入での割引交渉 | × | 〇 |
法人に都合のいい決済方法が選べる
Amazonビジネス会員に登録すると、法人に都合のいい決済方法を以下から選べるようになります。
- 法人用クレジットカードでの支払い
- 請求書払い
請求書払いとは、購入した商品の料金を1ヶ月ごとにまとめて後払いできる支払い方法です。
会社に合わせて締め日を設定できるため、購入と清算のズレがなくなり、経費精算時の複雑さを解消できます。
これらの決済方法を選択することで、ビジネスアカウントのユーザーの経費の立て替えや申請、清算の手間を省けます。
ビジネスアカウントでもPrime会員になれる
Amazonのビジネスアカウントは、無料会員からPrime会員にアップグレードすることが可能です。
ビジネスPrime会員は、個人Prime会員同様「2,000円以上の買い物で送料無料」の特典が付きます。
ただし、個人アカウントのPrime会員からビジネスPrime会員に移行すると、一部の個人Prime会員向けサービスが使えなくなりますので注意が必要です。
個人Prime会員 | ビジネスPrime会員 | |
年会費 | 5,900円(税込) | 5,900円(税込)~※利用ユーザー数ごとに料金プランあり |
お急ぎ便・当日お急ぎ便が無料 | 〇 | 〇 |
お届け日時指定便が無料 | 〇 | 〇 |
2,000円以上の買い物で送料無料 | 〇 | 〇 |
・Prime Video・Prime Music | 〇 | × |
Amazonビジネスをユーザーとして利用する場合の登録方法については、こちらの記事で説明していますので、チェックしてみてください。
「Wacworks」では、Amazonでビジネスアカウントを作成するか迷っている方に向け、売上を上げるための最適な施策を打ち出します。
- Amazonの売上を伸ばしたい
- Amazonで利益率を伸ばして店舗を拡大したい
- Amazonで幅広い商品を出品するための手伝いをしてほしい
競合分析や市場分析がうまくいかずに悩んでいる場合も、お気軽にご相談ください。
Amazonビジネス未登録者が法人価格を設定するメリット
リーチできるユーザー層が増える
Amazonビジネス用に出品者登録を設定すると、「一般アカウント」「ビジネスアカウント」両方へリーチできるようになります。
ビジネスアカウントでも一般アカウント向け商品を購入することは可能です。ただ、ビジネスユーザーは、法人価格を設定している商品を優先的に選ぼうとするケースが多いため、法人価格が未登録だとビジネスアカウントへリーチしづらくなります。
ビジネスアカウント用に法人価格を登録すれば、未登録時には拾い切れていなかったビジネスのニーズを拾うことができるため、売上UPのチャンスが増やせます。
まとめ買いしてもらえる
ビジネスアカウントには、複数人で利用する法人が購入する機会も多く、まとめ買いが期待できます。
個人アカウントからの購入は単品買いがメインになるため、注文のたびに配送料や梱包資材などの費用がかかります。
まとめ買いしてもらえると、配送の手間もコストも一度で済むため、単品買いに比べて経費を抑えることが可能です。
単純に通常よりも多くの売上が上げられるうえ、経費も節約できるため、まとめ買いの価格を通常価格より安く設定しても損にはなりません。
法人限定で出品もできる
Amazonビジネスでは、個人向けに出品していた商品に法人価格を登録するだけでなく、法人限定商品として出品することもできます。
つまり、ビジネス未登録の個人アカウントへのアプローチ以外に「ビジネスアカウントに特化したアプローチ」もできるということです。
ビジネスアカウントの方がまとめ買いが期待できるので、客単価が高く、コストは安く抑えられます。
また、ビジネスユーザーは同じものを繰り返し購入する確率も高いため、リピート購入も狙えます。
無料かつ簡単に施策を打てる
ビジネスアカウントへ向けた法人価格の設定は、出品者が無料でできる施策のひとつです。
Amazonユーザーへお金をかけずにリーチする施策には、SEOやSNSでの集客などがありますが、それらと比べると法人価格の設定は難易度が低く、手が出しやすい施策です。
ビジネス向け出品者として登録し、法人価格を設定するだけなので、リーチ層を広げるために広告のようにお金がかかるわけでもありません。
無料で、まとめ買いしてくれそうな層へのリーチを増やせる施策ですので、Amazonビジネス出品者に未登録の方におすすめの施策です。
Amazonで運営する際の施策については、以下の記事で紹介しているので、こちらも参考にしてください。
Amazonビジネス未登録者が法人価格を設定する際のデメリット
請求書払いだと入金までタイムラグが発生する
Amazonビジネスアカウントから購入される場合、請求書払いを選択する法人も少なくありません。
請求書払いだと、1ヵ月間の注文代金を翌月末にまとめて支払う決済スケジュールが一般的です。
そのため、請求書払いでの支払いだと、購入費からセラーへの入金までに最長で2ヶ月近くのタイムラグが発生することになります。
請求書払いのタイムラグが厳しい場合、売上金額の1%を処理手数料として支払うことで、商品発送後すぐに入金してもらうことも可能です。
入金を早める場合は以下から設定できますので、キャッシュフローや店舗の状況と相談して決めましょう。
- セラーセントラル右上の「設定」
- 出品用アカウント情報
- 請求書払いの入金タイミングの設定
一般かビジネスかをビジネスレポートで確認する必要がある
個人アカウントとビジネスアカウントそれぞれで購入された売上を分けて確認する場合、ビジネスレポートをチェックする必要があります。
ビジネス向け出品者として未登録でも、セラーセントラルで商品単位の分析は可能でしたが、ビジネス出品者として登録した後は、従来の分析に加えて、ビジネスアカウントからの売上と個人アカウントからの売上も確認できるようになります。
セラーセントラルは、管理機能以外に分析機能も充実しています。以下の記事でセラーセントラルの活用方法を詳しく解説しているので、参考にしてください。
Amazonビジネスで出品できる商品
ほぼ全ての商品をAmazonビジネスで出品できる
Amazonビジネスアカウント向けの出品者として登録さえできれば、ほぼすべての商品に「通常価格」「法人価格」をそれぞれ設定できます。
ビジネスアカウント向けに出品する場合、1円あるいは1%から割引が設定でき、特に割引率が決められているわけではありません。
法人価格の設定に迷ったら、Amazonビジネスで一般的な「5%OFF」の割引設定で登録しておきましょう。
大量のまとめ買いニーズもありますので、売れ方と相談しながらまとめ買い用の割引も設定できるとベストです。
法人価格が未登録の場合は、通常価格のみ設定している状態となりますので、ビジネスアカウントへアピールするためにも出品している商品にはひととおり法人価格を設定することをおすすめします。
ビジネス系以外の商品も法人価格の設定がおすすめ
Amazonビジネスに出品する際は、出品している商品に法人価格を設定できます。
ビジネスで利用されやすい文房具やOA機器、お茶などは法人にニーズがありますので必ず設定しておきましょう。
個人事業主や多様な企業が使っているためニーズは幅広く、コスメや服、靴などの、ビジネスではニーズのなさそうなジャンルでも購入されることがあります。
自店から出品している商品はひととおり法人価格を登録しておくと良いでしょう。
Amazonビジネスアカウント向けに出品する手順
Amazonビジネスに出品するための登録手順
Amazonのセラーセントラルでビジネス出品者として登録すると、法人価格を設定できるようになります。
ビジネス出品者として登録する手順を以下にまとめていますので、未登録の方は是非登録しておきましょう。
- セラーセントラルにログイン
- 画面右上の「設定」をクリック
- 「出品者アカウント情報」をクリック
- 「サービスの管理」をクリック
- 登録内容の確認画面に表示されている「Amazon Business出品者として出品する」をチェック
- 「登録」ボタンをクリック
- 「Amazon Business出品プログラムに登録できます」と表示される画面に遷移するので、画面下部の「Amazon Business出品プログラムに登録する」をチェック
- 「登録」ボタンをクリック
以上の手順でAmazonビジネス出品者として登録は完了です。
この登録手続き完了後すぐに法人価格の設定ができるようになり、ビジネスアカウントからの請求書払いでの購入も選択できるよう設定が更新されます。
法人価格の設定手順
Amazonビジネス出品者として登録できたら、次は法人価格を設定していきましょう。
法人価格の設定は以下の手順で行います。
- セラーセントラルにログイン
- 「在庫管理」を開く
- 在庫管理画面の右上にある「設定:表示◯項目」ボタンクリック
- 表示された「項目の表示」チェックリストにある「法人価格(推奨)」にチェックを入れる
この手順で進めると、法人価格の入力画面が表示されますので、法人価格を登録していきましょう。
法人価格の設定は単品での値引きと割引率、どちらも設定可能です。
割引率を設定したい場合は「数量割引」の設定画面から設定すればOKです。
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まとめ
Amazonビジネスへ出品するだけでも、これまでリーチできなかった層に見つけてもらうことができるようになります。
販路の間口を広げられるだけでなく、まとめ買いしてもらうこともでき、売上を上げるために無料でできる施策の中でもおすすめの戦略です。
ビジネスアカウント向けの販売は、設定していない店舗もありますので、他店の取りこぼしを拾えるチャンスでもあります。
Amazonビジネスへの出品が未登録の方は、是非登録してみてください。
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