楽天市場の転売対策ガイド!転売禁止の規定や通報のやり方まとめ

オリジナル商品を販売している出店者にとって、転売行為は非常に迷惑です。

楽天市場では、規約に基づいた対処をすることで「転売の取り下げ」や「転売屋へのペナルティ」を行うことができます。

この記事では、楽天市場の転売対策や規程、転売による悪影響についてまとめています。

転売にお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

「Wacworks」では、楽天の転売対策でお困りの方に向け、店舗ごとに最適な施策を打ち出します

 

  • 楽天での転売を防いで売上を伸ばしたい
  • 楽天で利益率を伸ばして店舗を拡大したい
  • 楽天で適切な価格を設定して転売ヤーから店舗を守りたい

 

競合分析や市場分析がうまくいかずに悩んでいる場合も、お気軽にご相談ください。

問い合わせる

ECモール構築ならWacworks
POINT実績豊富なパートナーがECモール構築〜マーケティングまでご支援します!

Wacworksは過去EC業界で実績のあり豊富な知見を持ったパートナーが在籍するプロフェッショナル集団です。

ECモールの構築はもちろん、SEO対策や広告運用、コンテンツやメルマガなどの顧客対応など幅広くマーケティングの支援を行います。

実績のあるフリーランスと提携するため、施策を高速で回し、短期間で利益を拡大できる仕組みが整っています。

詳細を公式HPでチェック!

楽天市場における転売対策とは

法律で違法とされる転売はごく一部

消費者として購入した商品を、楽天市場などで販売する行為は「転売」と呼ばれています。

ほとんどの場合、転売行為自体は日本では違法にはならないとされています。

法律で禁止されている転売は「チケットの転売」や「古物商許可なしでの中古品販売業」といったごく一部です。

転売自体は違法ではないものの、一般消費者が不当な高値で購入せざるを得ない状況を作ることがあり、悪質な転売行為は問題視されています。

楽天では、規約やガイドラインで転売に関する禁止商材や禁止行為を示し、転売を防ぐ取り組みを行っています。

楽天市場ではどのショップが転売者か見分けがつけにくい

楽天市場で商品を検索すると、複数の商品サムネイルが表示されます。

価格の比較は簡単ですが、公式ショップと転売屋を検索結果画面で判別するのは困難です

そのため、楽天市場の運営側が転売を摘発するのは難しく、転売されている商品かどうかを知っている人からの通報が必要です。

楽天市場には独自の転売対策規定がある

転売禁止商品を消費者として購入し出品する行為は禁止

楽天市場では、転売禁止に関する規程があり、以下の商材や行為を禁止しています。

  • 商品に関する契約等で、譲渡・転売が禁止されている商材
  • メーカーが転売禁止を公表している商品(流通経路がメーカー直販のみの商品)であり、小売店等の一般消費者向け販売店から購入したもの

これらに抵触する場合は規程違反にあたります。

RMSのお問い合わせフォームから違反レポートを提出し、楽天運営に取り締まってもらいましょう。

他人の権利・利益を侵害する可能性のある商品の出品禁止

楽天市場では、偽物商品や「パクリ商品」について、消費者に誤解を与えたり、商標権や著作権を侵害する商品として出品を禁止しています。

偽ブランド品はもちろん、「真正のブランド品であることを証明できない商品」も規制対象です。

転売商品を「似ているだけで別物」として逃げ道を作り転売する行為も通報できます。

また、自然災害や事故に乗じた高額な価格設定や、トレンドで入手困難な商品の価格高騰も、楽天が悪質と判断すればショップにペナルティを課す場合があります。

楽天のペナルティについては、以下の記事で詳しく説明しています。

楽天市場での転売がショップに及ぼす悪影響

ブランドイメージが低下する

転売屋が出品する商品は、ユーザーに満足度の高い買い物をしてもらうための

  • 品質管理
  • 丁寧な梱包
  • 指定した梱包資材
  • 保証案内資料の同梱
  • サンクスレターやレビュー依頼の同梱

といったメーカーが設けている品質基準を大きく下回ることがあります。

転売された商品は、中身がむき出しの状態で、説明書やパッケージもないまま、簡素な梱包で送られてくる場合もあります。

期限が間近に迫った商品や、傷・汚れがある不良品に近い商品が送られてくる可能性も否定できません。

ユーザーの期待を裏切る形で商品が届けられると、商品やブランドのイメージが低下し、商品を手に取ってもらえる機会が長期的に失われます。

売上や利益率が低下する

自社商品が楽天市場で転売されている場合、ユーザーは転売とは気付かずに転売屋から購入してしまうことがあります。

本来、自社から購入されるはずだった販売機会を転売屋に奪われ、売上を取られる形になります。

ユーザーを取り返すために値下げで対応すると、利益率が下がり、結果的にこれまでのような利益を確保できません。

さらに、低質な販売が行われた場合、リピート購入の機会すら失われる可能性があります。

楽天で利益を上げる際の考え方は、以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてみてください。

商品価格が値崩れする

商品を買い占められて高額転売されると、ユーザーの信頼が低下し、本来のユーザーが購入を諦めてしまうことがあります。

また、安い価格で転売されると売上を奪われ、低質な転売商品が流通します。

転売屋より安い価格で対応すると、商品価格の値崩れが進行することも。

さらに、安価で流通することで供給過多になり、通常価格での販売が困難になります。

監視やクレーム対応などの負担が増える

楽天市場で転売対策をする際は、自社商品が他ショップで販売されていないか定期的に監視する必要があります。

また、転売屋による低質なサービスに対するクレームがメーカーに寄せられることがあり、メーカーは不当なクレームにも対応しなければなりません。

転売されている商品が多いほど、監視やクレーム対応に追われ、本来発生しないはずの負担が増えます。

転売者にターゲットにされる

自社商品の転売を放置してしまうと、「転売しやすいブランド」として転売屋に狙われやすくなります。

転売屋は、転売で効率よく利益を上げることを目的としているため、「転売していてもメーカーに何も言われない(=リスクがない)」と認識したブランドや商品をマークしています。

また、「狙い目のブランド」「転売しやすい商品」として認識された場合、転売屋の間でその情報が拡散されがちです。

人気商品や利益を上げやすい商品であれば、多くの転売者が群がる危険もありますので、転売に気付いたらなるべく早く転売対策を行いましょう。

楽天市場でできる転売対策

ページ内に転売禁止の注意喚起を記載する

転売対策には、ショップページや商品ページに転売の注意喚起を記載するという方法があります。

この方法は、転売屋への警告や牽制になり、転売商品を購入したくないユーザーへのガイドにもなります。

注意喚起では、

  • 転売商品が出回っていること
  • 低質な商品が混入する可能性
  • 本来あるはずの保証・説明書などがない

などを呼びかけましょう。

また、「転売目的の購入禁止」「転売目的の疑いがある注文はキャンセルする」と明記することで、転売屋にターゲットにされにくくなります。

一度に購入できる数を制限する

転売屋からの大量注文を防ぐ手段として、商品ページで一度に購入できる数を制限することも有効です。

まとめ買いができないようにすることで、転売屋にとって仕入れ効率が悪くなり、転売のうまみが減ります

また、商品購入上限を設けることで、転売屋の買い占め行為を防ぎ、本当に欲しいユーザーに機会損失なく届けることができます。

転売件数を減らすために、購入数の上限設定をぜひ取り入れてみてください。

転売が疑われる購入者の注文をキャンセルする

楽天では、大量のまとめ買いが何度もある転売が疑われるユーザーに対して、「注文キャンセル」または「販売停止」が可能です。

セールやイベント時に大幅な値引きをする際は、特に転売目的での購入が起こりやすいため、大量注文があれば積極的に対応しましょう。

転売が疑われるアカウントに「販売しない」という姿勢を示せるのが楽天市場の強みです。

楽天の強みを活用し、転売屋の仕入れ手段を断ち、ブランドを守りましょう。

フリマアプリ等での転売出品へ対処する

自社商品がフリマアプリや楽天市場以外のプラットフォームで転売されている場合、通報機能から出品取り下げを要請できます。

一部のプラットフォームでは転売を取り締まっていないため、その場合はメールやメッセージ送信機能を使って出品者へ直接取り下げの要請を行います。

転売取り下げの文面には、

  • 転売を許可していない
  • すぐに出品を取り下げるよう要請する
  • 商標を取得しているため、転売行為に対し法的な手段をとれる

というポイントを記載し、警告しましょう。

ただし、出品取り下げについての要請は、商標権を取得しているブランドでなければ正当な主張になりませんので気を付けましょう。

楽天へ転売者を違反報告する

楽天市場では、転売者を「規約違反」「知的財産権の侵害」として楽天に申告できます。

これらに抵触する場合は規程違反にあたるため、RMSのお問い合わせフォームから違反レポートを提出しましょう。

また、楽天市場に出店していないメーカーでも、転売している楽天出店者を通報することが可能です。

その場合は、権利者侵害通知窓の専用フォームから商標権・著作権・意匠権・特許権を侵害している商品を申告し、商品、テキスト、画像の削除を申請します。

ただし、権利者侵害の申告については、商標権を取得してなければ権利を主張できませんので注意しましょう。

サムネを統一して公式ショップを判別しやすくする

楽天市場では、検索結果画面で公式ショップの出品を判別しやすくするために、サムネイルのデザインを統一する手法があります。

ユーザーがパッと見で公式ショップとわかるようにするには、ブランドの全ての関連商品のサムネイルのデザインで

  • 背景色
  • 商品画像の角度
  • 公式ショップのロゴの配置

などの特徴を統一するのがおすすめです。

公式ショップかどうかをユーザーが判別しやすくなり、公式ショップでの購入を促すことができます。

楽天市場の転売対策がうまくいかずにお悩みの方はWacworksへ

楽天市場では、魅力的な商品ほど多くの転売屋に狙われやすくなりますが、ECモール運用のプロのアドバイスがあれば少ないリソースで的確に対応できます。

WacworksはECモール運用のスペシャリスト。100店舗以上の支援実績と経験で、転売でお困りの方へ的確なアドバイスが可能です。

楽天市場の転売対策に困っているなら、ECモール運用のプロに相談してみませんか?

ネットショップ運営でお困りの際には、是非お気軽にWacworksまでお問い合わせください。

まとめ

楽天市場は、ECモールの中でも比較的転売に対する危機感が強いプラットフォームですが、それでも転売屋はあとを絶ちません。

転売は日本の法律では明確に禁止されていませんが、楽天市場の規約に基づいた対処をすることで、有効な転売対策が可能です。

転売が疑われるアカウントに「販売しない」という姿勢を示せるのが楽天市場の強みです。

楽天の強みを活用し、転売対策を取り入れて、ブランドを守りましょう。

「Wacworks」では、楽天の転売対策でお困りの方に向け、店舗ごとに最適な施策を打ち出します

 

  • 楽天での転売を防いで売上を伸ばしたい
  • 楽天で利益率を伸ばして店舗を拡大したい
  • 楽天で適切な価格を設定して転売ヤーから店舗を守りたい

 

競合分析や市場分析がうまくいかずに悩んでいる場合も、お気軽にご相談ください。

問い合わせる

この記事を書いた人

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬