Amazonの配送設定を自動化することによって、業務の効率化や顧客への迅速かつ正確な商品配送につながるでしょう。そこで本記事では、自動で配送設定をするための手順を紹介します。配送設定の自動化によって業務を効率化できると、そのぶん商品管理や顧客対応にかける時間を増やせるはずです。配送業務を負担に感じている出品者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Amazonの配送設定を自動化する手順
配送設定は、配送パターンの作成や編集で細かく設定することによって自動化できます。具体的な手順は、以下の通りです。
- セラーセントラルにログイン
- 配送パターンの作成・編集
- 配送設定の自動化を有効に
- 配送会社や配送サービスを設定
- 配送料を確認
ここでは、1つずつ解説していきます。
手順➀セラーセントラルにログイン
まずは、セラーセントラルにログインします。右上にある「設定」をクリックして、「配送設定」に進みましょう。
セラーセントラルは、Amazon出品者の業務において欠かせない管理画面です。商品販売における各種設定やセールの申請、また購入者とのコンタクトや在庫・注文管理など、幅広く活用できるといえます。そのため、日頃からスムーズにログインできるようにしておきましょう。
手順➁配送パターンの作成・編集
配送パターンは、「新しく作成する場合」と「既存の配送パターンを編集する場合」で設定方法が異なります。それぞれの方法を解説するので、自身に当てはまる方法を参考にしてみてください。
新しく配送パターンを作る場合
配送パターンを新規作成する場合は、以下の手順で進めましょう。
- 画面左上「新しい配送パターン名を作成」をクリック
- 配送パターン名を入力
- 配送料について「個数・重量制」「入金額制」のどちらかを選択
ちなみに「個数・重量制」とは、注文商品数や重量(1kg)ごとに送料を設定することです。「購入金額制」とは、購入金額の合計額によって送料を設定することを意味します。
既存の配送パターンを編集する場合
既存の配送パターンがある場合は、すでに作成されている配送パターンを編集します。配送パターンのなかから編集するものを選び、「編集」をクリックしましょう。その先の画面で配送に関する設定ができます。
手順③配送設定の自動化を有効に
配送パターンの作成画面や編集画面に進んだら、細かい設定を行います。以下の手順に沿って進めましょう。
- 「配送設定の自動化」のトグルボタンをクリック
- 「発送元住所」を入力
- 「次へ」をクリック
- 「出品者出荷(プライム以外)の配送設定の自動化を希望します」を選択
- 「次へ」をクリック
ちなみにトグルボタンとは、「配送設定の自動化」の右側にある横に細長いボタンのことです。
手順④配送会社や配送サービスを設定
次に、利用する配送会社や配送サービスを設定します。
- 「通常配送の自動化設定」の画面で「配送サービス」と「配送地域」をチェック
- 「次へ」をクリック
配送会社は、「日本郵便」「ヤマト運輸」「佐川急便」などから選択できます。利用予定の配送会社やサービスをあらかじめ決めておくと、スムーズに選択できるでしょう。
手順⑤配送料を確認
最後に、配送料を確認します。問題がなければ「保存」をクリックして完了です。ただし、この状態では自動化の設定が反映されていないため、注意が必要です。
配送パターンを各SKUに割り当てる方法
「配送設定の自動化」に設定した配送パターンをSKUに割り当てることで、自動化が反映されます。ちなみにSKUとは、商品ごとに設定する商品管理番号のようなものです。商品の各バリエーションにもそれぞれのSKUが設定されています。
配送設定を自動化するには、セラーセントラルの「在庫管理」ページから配送パターンを商品ごとに設定する方法と、在庫ファイルのテンプレートを作成してアップロードする方法があります。ここでは1つずつ解説していきます。
「在庫管理」ページから配送パターンを割り当てる方法
セラーセントラルの在庫管理ページから設定する方法です。
- 「在庫」タブから「在庫管理」を選択
- 商品一覧から該当商品の右側にある「詳細の編集」をクリック
- 「配送パターン」からプルダウンで選択
在庫管理ページに進むと、商品一覧が表示されます。選択する商品や配送パターンに誤りがないように、必ず確認しましょう。
「アップロードによる一括登録」からアップロードする方法
セラーセントラルにある「在庫ファイルテンプレートの作成」ページから設定する方法です。在庫ファイルからアップロードして一括登録をするには、以下の方法で行います。
- ページ内の「アップロードによる一括商品登録」をクリック
- 出品する商品のジャンルを選択
- 出力されたテンプレートファイルの赤枠になっているセルに情報を入力する
- 「merchant-shipping-group」列に配送パターンを設定
- 入力したテンプレートファイルをアップロード
テンプレートファイルのアップロードには時間がかかるといわれているため、注意が必要です。
Amazonの配送設定自動化とは
配送設定の自動化とは、注文内容や配送先地域に応じてAmazonが配送パターンを作成することです。配送先の地域ごとに正確な配送所要日数が自動で割り出されます。
なぜなら、配送会社が配送所要日数に関する最新のデータをAmazonに提供しているからです。定期的に配送会社からのデータを更新しているため、信頼性が高いといえるでしょう。
配送設定を自動化できない地域
離島からの発送となる配送設定は、Amazonの自動化に適用していません。なぜなら離島からの配送は、Amazonが想定している配送所要日数を守ることができない可能性が高いためです。
Amazonで配送設定ができるのは、以下の地域です。
- 北海道
- 本州
- 四国
- 九州
- 沖縄
どの出品者でもAmazonの自動化を適用できるわけではないことを把握しておきましょう。
配送設定を自動化する要件
配送設定の自動化を適用する要件は、配送パターン作成時に適用した配送サービスで出荷し、配送予定日を守ることです。Amazonでは配送パフォーマンスが厳重に管理されており、期日内配送率が要件を満たしていない場合は、Amazonの判断でお届け予定日が延長されます。
当初の予定日よりも遅れる可能性が出てくると、顧客満足度が下がりやすいでしょう。また、Amazonにおける検索表示順位の低下にもつながるといえます。 配送パターンを設定する前に、利用予定の配送サービスや確実な配送予定日を確認しておくことが大切です。
Amazonの配送設定を自動化するメリット
日々多くの商品を販売している出品者にとって、配送設定はコストがかかる作業といえるでしょう。しかし自動化することで、配送所要日数を計算する時間や手間が省けるだけではなく、正確な日数を算出できるはずです。ここでは、Amazonの配送設定を自動化するメリットを解説していきます。
正確な配送所要日数を算出できる
配送設定の自動化によって、正確な配送所要日数を算出できるメリットがあります。出品者は、配送先地域と利用する配送サービスから、配送所要日数を計算しなくてはいけません。配送のたびに計算の時間と手間がかかるため、負担に感じる出品者もいるはずです。
しかし配送設定を自動化すると、配送地域ごとの配送所要日数をAmazonが正確に計算します。出品者にとって、配送業務の負担軽減や効率化につながるでしょう。
配送所要日数が短くなりやすい
配送設定を自動化することで、手動で計算する配送所要日数よりも短くなりやすいメリットもあります。なぜなら、配送所要日数に遅れが生じないように、算出した日数よりも長く設定する出品者もいるからです。
しかし自動化によって、いままで長めに設定されていた配送所要日数が正確な数値に短縮される可能性があるでしょう。配送所要日数が短縮されると配送できる商品数も増えることから、転換率や顧客満足度の向上につながるはずです。
Amazonの配送設定を自動化して顧客満足度アップを目指そう
Amazonで商品が購入されると、配送手続きが発生します。購入されてから商品が手元に届くまでの出品者の対応は、顧客からの信用に大きく影響するでしょう。配送設定を自動化することで、業務の効率化や転換率の向上といったメリットを感じられるはずです。配送設定にかかるコストにお悩みの方は、ぜひ自動化を検討してみてください。