楽天でショップ運営を始めるには、まず商品ページを作成しなければなりません。
開業初期は特に、少しでも少ない費用でEC事業を始めたいと考える方も多いのではないでしょうか。
国内3大ECモールのひとつである楽天市場でショップを出すには、3つの有料プランから選ぶ必要があるため費用がかかります。
一方で、商品ページに関しては無料で作成する方法がありますが、売れるページを作りたいなら有料のツールを使用するのがおすすめです。
この記事では、楽天で商品ページを無料で作成する方法や手順、おすすめなツールを紹介します。
作成時のポイントもあわせて紹介しますので、楽天でショップ運用を始めようか検討している方はぜひ最後までお読みください。
目次
楽天の商品ページをツールで作成する手順(無料でも可能)
楽天の商品ページを作成する大まかな手順は下記のとおりです。
1.ターゲットを決める
2.ライバルショップを分析する
3.出店を申し込む
4.商品情報や画像を用意する
5.商品ページを作成する
6.出店する
それでは、順に見ていきましょう。
手順1.ターゲットを決める
初めに自社製品を販売するターゲットを決めます。
性別や年齢、職業などターゲットとなる人物の属性を決めることで、訴求力が高い商品ページを作成できます。
ターゲットの属性によってアプローチ方法が異なりますので、売れるページを作成するうえでターゲットの設定は非常に重要です。
手順2.ライバルショップを分析する
ターゲット像を決めたら、次はライバルショップを分析します。
国内で多くの利用者がいる楽天市場で出店する以上、多くのライバル企業と競争しなければなりません。
差別化を図るためにも、ライバルショップの商品ページがどのようなデザインなのか確認し、よりユーザーの購買意欲を掻き立てるようなページを作成する必要があります。
初めてEC事業をおこなう場合には、類似商品を提供する商品ページは参考になります。
手順3.出店を申し込む
楽天市場でショップを出す際、下記3つのプランを用意しています。
がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン | |
月額(税込) | 21,450円 | 55,000円 | 110,000円 |
システム手数料(月間売上に対する割合) | 3.5~7.0% | 2.0~4.5% | 2.0~4.5% |
登録可能な商品数 | 5,000商品 | 20,000商品 | 制限なし |
画像容量 | 500MB | 5GB | 制限なし |
登録できる商品数や画像容量によって月額料金が異なります。
システム手数料は月間売上に対する割合です。
楽天市場に出店するには、申し込みフォームに必要情報を記入します。
事業形態や責任者に関する個人情報、ショップで扱う商品のジャンルを記入し、出店プランを決めたら必要書類を提出します。
必要書類としては、出店申込書・商品の写真・販売に必要な営業許可書や資格などの書類・登記簿謄本(法人)・住民票や印鑑証明書(個人事業主)が必要です。
手順4.商品情報や画像を用意する
商品情報としては、商品名や販売価格、商品番号、消費税、送料、配送方法、説明文などが必要です。
画像に関しては、商品を購入したくなるような撮り方がベストです。
商品ページに掲載する画像に関しては、下記のようなルールが設けてあります。
- 背景は白か写真背景のみ
- テキストの占有率は20%以内
- 枠線は使用できない
ルール違反にならないように注意しましょう。
商品ページに掲載する画像は購入率を高めるうえで非常に重要なポイントです。
自分で用意することも可能ですが、うまく撮影できるか不安な方や綺麗に撮影したい方はプロに依頼するのも検討してみてください。
手順5.商品ページを作成する
商品情報と画像の準備ができたら、商品ページの作成に移ります。
楽天GOLDというサーバーを使用すれば無料で商品ページを作成できます。
楽天GOLDでは、HTMLを使用して自分の好きなようにレイアウトすることが可能です。
無料のテンプレートもあるため、初心者でも安心して利用できます。
とはいえ、有料のテンプレートと比べるとデザイン性や利便性に欠ける点もありますので、より売れるショップ作成を意識するなら有料のテンプレートも検討すべきでしょう。
また、現在では商品ページを作成できるさまざまなツールがあります。
後ほど詳しく紹介しますが、費用はかかるものの、商品ページ作成ツールを活用すればレベルの高いショップを出店できます。
手順6.出店する
商品ページの作成が完了すれば、いよいよ出店となります。
なお、出店する際には審査に通らなければなりません。
ユーザーに不利益が生じないか、ルールに従って作成しているかなどを審査され、合格するとショップ運用を開始できます。
なお、申し込みから運用開始まで約2週間〜1カ月程度かかるのが一般的です。
【併せて読みたい記事】
楽天市場へ出店する方法!費用や審査不合格時の対策も紹介
楽天で商品ページを作成できるツール3選
楽天でショップを出店する際に役立つ商品ページ作成ツールを3つ紹介します。
それぞれ特徴が異なりますので、自分にあったものを見つけてみてください。
compass for 楽天市場
compass for 楽天市場は、ハングリード株式会社が提供するツールです。
コピペでページを作成できるため、操作が簡単で、プログラミングに関する専門知識がなくても使用できます。
パソコンとスマホで操作でき、デザインのテンプレートが22種類と豊富ですので、自分の好みにあったレイアウトも可能です。
テンプレートを使用して画像に文字を入れれますので、ユーザーに商品の魅力を伝えやすい点も特徴です。
月額3,278円(税込)で、導入してから最大2カ月間は無料で使用できます。
EasyPage for 楽天市場
EasyPage for 楽天市場は、株式会社mqmが提供するツールです。
パソコンとスマホでデザインを変更でき、複数のショップで利用しても追加費用が発生しません。
18種類のツールを設けており、作業効率を上げるのに役立ちます。
ドラッグ&ドロップで簡単にページを作成できるなど、操作性にも優れている点も特徴です。
月額5,500円(税込)で、導入してから最大2カ月間は無料で使用できます。
制作代行サービスも実施しており、別途3〜30万円(プランによって変動)支払うことで、1から完全オリジナルデザインのページ作成やほかECサイトのショップの編集が可能です。
Biiino for 楽天市場
Biiino for 楽天市場は、株式会社9課が提供するツールです。
マウスだけで簡単に操作でき、豊富なテンプレートを使用して独自の商品ページを作成できます。
1日1回自動で更新する機能や、在庫切れや販売終了時に役立つ自動非表示機能などを搭載しており、ショップ運営をサポートします。
画像に文字を入れたり、明るさを調整したりとユーザーの購買意欲を掻き立てられるような画像作成も可能です。
月額4,950円で利用できます。
【併せて読みたい記事】
楽天の商品ページはHTMLテンプレートで作成可能!6サイトを比較
楽天ページをツールで作成する際のポイント
売上を伸ばせる売れる商品ページを楽天で作成する際のポイントとして、下記の4つを意識しましょう。
- 画像を多めに使う
- スマホで見やすいよう意識する
- 長めのページを作成する
- 目を引くようなキャッチコピーを入れる
それでは、ひとつずつ解説します。
画像を多めに使う
ECサイト運営において、画像を使用し、商品の特徴や魅力を分かりやすくアピールするのは非常に重要なポイントです。
パッと見てユーザーが興味を惹くような商品ページを作成しなければ、クリック率アップにつながりません。
ライバルショップが多く存在する楽天市場では特に、視覚を刺激するような工夫が大切です。
商品の特徴を捉えた画像も大切ですが、ターゲットとなるユーザーが使用している映像をイメージできるようにすると訴求力が上がります。
スマホで見やすいよう意識する
ECサイトの場合、多くのユーザーはスマホ経由で商品を購入します。
楽天においても同じで、スマホで見やすいような商品ページ作成を意識すると購入率が高まるでしょう。
パソコンとスマホでは、表示される画像やフォトサイズが異なります。
スマホを使用しているユーザーの使用感が悪いショップだと売上がなかなか伸びにくいので必ず意識すべきです。
商品の説明文もスマホ用の設定欄を設けてありますので、最適な設定を心掛けてください。
長めのページを作成する
長めにページを作成するのもポイントのひとつです。
ユーザーはさまざまな情報をもとに商品を購入するかどうかを判断します。
Amazonユーザーの場合は、短いページの方が好まれる傾向にありますが、楽天ユーザーは商品情報が多めの丁寧なページを好む傾向にあります。
ユーザーは商品名や説明文、画像などをもとに自分の現在持つ悩みや不満を解消できる商品を探しているのです。
また、実際に利用した人のレビューを参考にするユーザーも非常に多いため、購入者に対して口コミを書いてもらう工夫も売上アップにつながります。
目を引くようなキャッチコピーを入れる
キャッチコピーには、端的に商品の魅力を伝える重要な役割があります。
すべてのユーザーが商品ページを最後まで読むとは限りません。
タイトルや説明文の序盤に興味を惹くようなワードを入れつつ、色や記号、文字のサイズを工夫し、少しの情報でも分かりやすい商品ページ作成が大切です。
【】や!などの記号や数字を商品名の前半に入れることで、商品を探しているユーザーに自社ページを見つけてもらいやすくなります。
ただし、記号を入れ過ぎると逆に見づらいページになりかねませんので注意しましょう。
楽天で商品ページを作成するなら外注するのもひとつの選択
楽天の商品ページは無料で作成できますが、有料のツールを使用してオリジナルのデザインにすることも可能です。
また、自分で商品ページを作成するのがめんどうな場合や、プロの力を借りたい場合には制作会社へ外注するのもひとつの選択と言えます。
ここでは、制作会へ外注する利点や、発生する相場費用を紹介します。
制作会社へ外注する利点
制作会社へ外注すれば、デザインに関する知識がなくても安心して楽天ショップ運営を始められます。
制作会社は数多くの商品ページを作成しているため、ノウハウや経験があります。
ライバルショップが多い楽天市場で自社ページをアピールするには、オリジナリティのある魅力的なデザインが必要です。
そこで、ノウハウを持つプロへ依頼すれば、売れる商品ページを作成できるでしょう。
また、ECサイトだけでなく、実店舗でも事業をおこなっている場合、なかなかページ作成にリソースを割けない場合もあるかもしれません。
制作費用や作業時間と得られる利点を天秤にかけ、自分で作成するより得られる利点が大きい場合には制作会社への外注も検討してみてください。
制作会社へ外注する際の相場費用
制作会社へ外注する際にかかる相場費用としては、100,000〜400,000円程度です。
ページのボリュームや画像の枚数などによって金額が変動します。
画像を作成する場合、1枚ずつ金額が定まっているケースが多く、商品数が多いショップだと制作費用が高くなる傾向にあります。
ページのボリュームや画像数にもよりますが、依頼から1週間ほどで商品ページが完成するのが一般的です。
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楽天ページをツールで作成する際は無料・有料どちらも検討すべき
この記事では、楽天で商品ページを無料で作成する方法や手順、おすすめなツールを紹介しました。
利用者が多く、集客力が高い楽天市場でのショップ運用は、成功すると大きな売上が期待できます。
売れるショップを作るには、オリジナルの商品ページを作成し、ユーザーに興味を持ってもらう必要があります。
商品ページは無料・有料どちらでも作成できるため、目標や現状にあわせて選択しましょう。
また、出店プランも3種類あり、商品数や画像容量によって料金が異なりますので、売れ行きが良くなったらプラン変更も検討してみてください。