amazonに出品者のなかには、「できるだけ確度の高い指標がほしい」と考えている方も多いのではないでしょうか?そして、確度の高い指標の1つとされているのが、amazonが提供しているランキングです。
今回は、そんなランキングを更に細かく解析するツールにフォーカスし、7つのおすすめアイテムを紹介します。amazonランキングの正しい用い方を理解し、使うべきツールを駆使することで、運営の精度をグッと高められるでしょう。
目次
amazonランキングとは?概要と種類を解説
まずは、amazonランキングの概要と種類を解説していきます。amazonランキングとはamazonが1時間ごとに公表する、商品カテゴリー別の売筋順位です。その名の通り、直近1時間に売れた数が多い商品が上位にランクインします。
amazonランキングの種類
「amazonランキング」という言葉に集約されていますが、売れ筋ランキング以外にも次のようなデータが公開されています。
- 新着ランキング:新しい商品の販売実績、予約実績のデータを反映したランキング
- 急上昇ワードランキング:検索されているキーワードの実績を反映したランキング
- ほしい物ランキング:「ほしい物リスト」に追加された実績を反映したランキング
- 人気ギフトランキング:ギフト設定にされた状態で購入された実績を反映したランキング
amazonランキングを分析すべき理由とは?
また、運営者に理解しておいてきたいポイントが、「なぜamazonランキングをチェックすべきか?」です。自営業の方であれば、数値をチェック確認が当たり前になっているかもしれませんが、実はamazonランキングには1つの特徴があります。
それは、すべての商品の最新販売数と累計販売数を反映していることです。ランキングという概念からすると自然なことのように思いますが、その日に売れているアイテムが上位に位置しているわけではありません。まずは、「ランキング=取り扱うべきアイテムではない」ことを理解しておきましょう。
amazonランキングの検索をサポートする神ツール7選
では次に、amazonランキングの検索をサポートする神アイテムを紹介していきます。「分析する」という共通した目的がある一方で、抽出できるデータなどにそれぞれの特徴があります。
神ツール1、ERESA(イーリサ)
1つ目に紹介する、amazonランキングの検索をサポートしてくれるツールがERESAです。ERESAの特徴は、なんといってもamazonの出品データを無料で解析できることです。パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットさえあれば、商品ランキングや価格推移をグラフで確認できます。
amazon物販のプロフェッショナルチームによってで開発されたツールであり、35,000件以上の実績を誇ります。amazon商品データであればすべてを無料で解析できるため、解析をはじめたい初心者には特におすすめです。
【公式】ERESA(イーリサ) | 唯一無二のAmazon市場分析ツール
神ツール2、Ubun BASE(ウブンベース)
amazonランキングの検索をサポートする、2つ目の神ツールがUbun BASEです。Ubun BASEはamazonに特化したコンサルティングサービスを提供する、株式会社ウブンが手掛けている売上が提供している売上と広告レポートを自動化してくれるシステムです。
Ubun BASEは、株式会社ウブンが自社のコンサルに必要なデータを可視化するために開発したもので、そのツールを無料で一般公開しています。
神ツール3、Keepa(キーパ)
amazonで取り扱われているアイテムの価格を、推移グラフに変換してくれるツールがKeepaです。Keepaには国内4億以上のアイテム、世界の30億以上のデータが蓄積されており、チェックできない商品はほぼありません。
amazonのさまざまなランキングをそのまま表示してくれるわけではありませんが、無料版であれば登録なしで、価格推移のチャート閲覧、価格のトラッキングをおこなえます。価格分析の細かな分析をしたい方には有料版がおすすめです。
神ツール4、SellerSprite(セラースプライト)
amazonランキングの検索から、市場の競争度解析をおこなえるツールがSellerSpriteです。ロジックこそ明らかにしていないものの、SellerSpriteは独自の指標をもとに、「どのくらいのニーズがあるか?」を明確にしてくれます。
また一時的で単調な分析だけでなく、多くのデータを反映できる点もSellerSprite魅力です。60万人以上が利用実績をもち、過去3年間の売上本数や金額をグラフ表示できるため、よりクオリティの高い分析をおこなえます。
セラースプライト – 70万人のAmazon出品者が導入する商品検索ツール
神ツール5、PRIMA(プライマ)
amazonの検索におすすめする4つ目の神アイテムがPRIMAです。ほかのツールにも搭載されている価格改定機能ですが、より細かな改定をおこなえる点がPRIMAの強みです。
また、ebayへの出品ファイルを作成できる点もPRIMAの魅力。「インストール型であり、VPSサーバの利用が必須になる」といったデメリットがあるものの、根強い人気を誇るツールであることに間違いはありません。
神ツール6、Amazonサジェストキーワード一括ダウンロードツール
ランキングを上位に押し上げるサポートをしてくれるツールが、Amazonサジェストキーワード一括ダウンロードツールです。amazonサジェストキーワード一括ダウンロードツールは、その名の通り、Googleなどの検索エンジンで使われたキーワードを一覧化してくれるツールです。
このツールは、「amazonでの施策をやり尽くした」、「プロモーションにはあまりお金をかけたくない」という方に特におすすめです。売上のほとんどが検索サイトからといわれるamazonにおいて、新たな流入ルートを作るサポートをしてくれるでしょう。
神ツール7、AMZ Data Studio
「自身がおこなった対策が見込んだ成果を生んでいるか」をチェックできるツールが、AMZ Data Studioです。多くのツールがユーザーを使用するキーワードの抽出を目的としていますが、AMZ Data Studioでは実際の検索順位の抽出が可能です。
自身で設定したキーワードを入力し、『Amazon.co.jp』へ変更することで正確な数値を取得できます。
AMZDataStudio – The Only Seller Tools with Amazon Internal
amazonランキングの検索ツールを最大限に活用する施策
ここからは、amazonの検索ツールを最大限に活用する施策を紹介していきます。ツールを利用した売れ筋商品の分析や定点観測により、商品の正確な動きを把握できます。
施策1、売れ筋商品を分析する
amazonのランキング検索ツールを最大限に活用する、1つ目の施策が売れ筋商品を分析することです。繰り返しとはなりますが、売れ筋商品を確認する際は検索ツールを活用することをおすすめします。
売れ筋商品の分析には、一定期間の価格チェックが必要不可欠です。もちろん、amazonが公開しているさまざまなランキングを確認するだけでも、利益を大きくするための施策を講じることができます。ただし、期間が短く精度が下がってしまうことも事実です。作業の効率化を視野に入れ、今回取り上げたようなツールを上手に活用していきましょう。
施策2、定点観測を繰り返す
amazonランキングの検索ツールをフル活用する、2つ目の施策が定点観測を繰り返すことです。定点観測とは、あるセラーがもつ在庫数を表示させるテクニックを指します。
具体的な手順は次位の通りです。
- 商品をカートに入れる
- 商品の数量に「10+」と入力し、削除する
- 商品の数量に「99」と入力する
この作業を行うことで、セラーがもっている在庫を把握することができます。そして、商品の動向を把握する場合には、この作業を決まった時間におこなうことが重要です。ランキングの動向をチェックしつつ、24時なら24時段階での在庫数をチェックしましょう。
前日の在庫数が100であり、次の日の在庫が80だった場合は20個の取引があったことがわかります。ただし、在庫が増えている場合は、正確な分析をおこなえなません。仮説として、「いくらかの取引があり、追加したのかな」といった抽象的な結論づけとなります。
施策3、集客に注力する
amazonのランキングの検索をしっかりと活用する、3つ目の施策が集客に注力することです。ここまでくればお分かりの方も多いと思いますが、このステップは「とにかく人目に触れさせることに集中」する段階です。
amazonECにおいて集客アップに有効と考えられてる手段は、以下のとおりです。
- 商品ページの精度をあげる:amazonが採用しているアルゴリズムに合わせた商品ページを作成すること。さまざまな項目があるが、写真や商品情報の多い商品ページほど上位表示されやすい
- ポイントを導入する:amazonEC内で利用できる還元ポイントを設定すること。同じ条件の商品であれば、ポイントが付与される・ポイントが高いアイテムが選ばれる
- amazonの広告を活用する:amazonが提供している、有料の広告を活用すること。スポンサープロダクト広告とスポンサーブランド広告、商品ディスプレイ広告の3種類が用意されているため、運営者の方針に合わせたプロモーションをおこなえるます。
施策4、CVRの推移をチェックする
意外に思われるかもしれませんが、売上に頭を抱える方の多くが「売上 =PV×CVR×顧客単価」という非常にシンプルな方程式を忘れてしまっています。CVRとは商品を見たユーザーが購入に至った割合を指し、転換率といわれる指標です。
CVRの特徴は、次のように価格に影響を受けることです。
- 2,000円~5,000円・・・4~7%
- 5,000円~10,000円・・・2~4%
- 10,000円~20,000円・・・1~2%
- 20,000円以上・・・1%未満
取り扱っている商品の多くが5,000円以上であるにも関わらず、5%以上のCVRをもとにした計画になっている場合は計画そのものを見なおさなければなりません。
施策5、コンサルティングや運用代行に相談する
amazonランキングを売上につなげる最後の施策が、コンサルティングや運用代行に相談することです。データを用いた分析をおこなえたとしても、相談することには大きな価値があります。
コンサルティングや運用代行に相談する場合は、以下ような実績のある会社をチョイスすることが大切です。
- 株式会社Wacworks:amazon運用のコンサルティングや代行などのサービスを提供する企業。特にコンサルティング部門では、amazon運用を熟知したコンサルタントから確度の高いアドバイスを受け取れる。運用代行においても、amazon事業全体をサポート。PDCAサイクルの高速化により、短期間で売上につながる体制を構築可能 EC・D2Cの支援なら株式会社Wacworks(ワックワークス)
- 株式会社ザーナス:ネットショップ運営に幅広く精通した企業。ネットショップ実務士、通販エキスパートなどの有資格者のみがクライアント対応をし、最適解を提案。600社以上の代行実績がおもち、そのうちの93%の企業を業績アップに導いている。 株式会社ザーナス
- 株式会社ピュアフラット:amazonの集客と運営を専門とするコンサルティング企業。結果に結びつけることにこだわる企業として定評があり、集客からサイト構築の対応可能。専門分野ごとに異なる專門のスタッフが担当する点も特徴のひとつ。 株式会社ピュアフラット | Webコンサルティング会社
amazonランキング検索ツールを使用する際の注意点
Amazonでは24時間多くのユーザーが様々な商品を購入しており、ランキングも随時大幅に上下することがあります。そのため、1度ランキングを確認しただけでは、その商品の正確な人気度を測ることはできません。
普段はそれほど売れる商品ではないのに、たまたまその時点で販売数が増えただけだったり、その逆だったり、一時的なランキング変動もあるわけです。
Amazonランキング変動のアルゴリズムは非公開で、詳しい仕組みはユーザーにはわかりません。気になる商品があれば、順位変動も定点観測しながらチェックすることをおすすめします。
まとめ
amazonランキングは、ECを運営する多くの管理者が活用する指標の1つです。そして、今回紹介してきたツールを活用することで、ランキングをの解析精度をグッと高めることができます。
ただし、amazonランキングの解析には、注意点があることも理解しておきましょう。ランキングと聞くと、順位ばかりに目が行きがちですが、amazonへの出品するアイテム探しは例外です。
これからツールを利用し、ランキング分析を始めようと考えている方は経過の観察を習慣化しましょう。そのうえで専門家からのアドバイスを参考にすることで、失敗のリスクを最小化することができます。