Amazonは数あるECモールの中でも価格変動や価格競争が起きやすい傾向にあります。
そのため、セラーが価格推移を把握し動向を理解せず競合に勝つのは至難の業だと言えるでしょう。
このページでは、
- 価格推移からどんなことがわかるのか
- 価格変動は何故起こるのか
- 価格変動が起こった際に何をチェックしたら良いのか
- 価格推移をチェックできるツール
を紹介していきます。
競合に価格で競り負けないセラーになるために、是非チェックしてみてください。
Amazonの価格推移を追う際に便利なツール「セラースプライト(SellerSprite)」は、市場調査やSEO対策にもお役立ていただけます。
ECグロースラボでは、セラースプライトの割引クーポンを配布しています。全ての料金プランで月額金額が30%オフになる割引コードがありますので、是非ご利用ください。
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目次
Amazonの店舗運営で価格推移の調査が重要な理由
利益を上げやすい時期がわかる
Amazonの価格推移を調べると、特定の商品には利益を上げやすい時期があることがわかります。
定期的に価格が上昇・下降を繰り返しているのなら、シーズンによって売れ方に変動がある商品です。
価格が低い位置を推移しているタイミングなら安く仕入れることができ、Amazon内の価格推移のピークに合わせて商品を値上げすれば利益を最大化できます。
年間を通して価格が変動しない商品では、このような効率的な利益の上げ方はできません。
より多く利益をあげることができるので、価格の上下がある商品はしっかりチェックしておきましょう。
商品を売り切るタイミングがわかる
事前に価格を下げるタイミングが分かっていれば、価格を下げて商品を売り切るタイミングも自然と読めてきます。
価格が下がることが予測できなければ、周りが価格を下げ始めたことに気づいてから仕入れ値や競合の動きををチェックし、それから価格を下げる(または下げない)決断をするしかありません。
その価格の上下が毎年あると予測できていれば、周りが価格を下げ始めるタイミングに遅れずに対処できます。
Amazonでは、販売数が下がるとカート獲得率に大きく影響してくるため、対応で後手にまわるのは避けたいポイントです。
商品を売り出す際は価格変動に乗り遅れないよう、年間の推移を把握しておく必要があります。
Amazonの価格調査については、以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
Amazonで価格推移が変動する原因
競合が多く供給が増えすぎている
多くのセラーが同じ商品をAmazonで販売すると、供給が需要を上回り、売れにくくなる場合があります。
沢山商品があったとしても、購入する人が少なければ商品は余ってしまうからです。
そうなると、余剰在庫を捌くために価格を下げる店舗が出てきて、安い店舗に客が集中するようになり、値下げの連鎖から価格競争に発展していきます。
供給が増えすぎると、需要とのバランスがとれるまで価格が下落します。
商品の人気やブームが低下している
供給過多の場合と同様に、商品の人気やブームが低下している場合も、価格推移が下がります。
単純に供給過多の場合は、需要と供給がバランスが取れれば価格の下降は止まりますが、人気やブームが去って購入する人が減った場合は、売り切るまで値下げをする場合が多いです。
家電や精密機器の型落ちなども同じ傾向にあります。欲しがる人が減ったことで、商品が余ってしまうからです。
Amazonでは特に価格競争が起こりやすいので、トレンド商品を扱う場合は価格が下がり始める頃に売り切れるとベストです。
シーズンで変動する
一般的に、需要があれば価格が上昇し、需要がなくなれば価格は下がります。これは、Amazonの価格推移でも同様です。
毎年価格が上下しているのであれば、仕入れ値の低いタイミングで仕入れ、需要があるうちに売り切れると、効率的に利益をあげられます。
ただし、その商品は毎年ニーズがあるのか、それともトレンドでいずれ廃れるのかを見極める必要がありますので、過去3年分は価格の推移をチェックしておきましょう。
テレビやSNSで紹介された
テレビやSNSで紹介されると、一時的に商品価格が高騰する場合があります。
特に、テレビで紹介された商品の価格変動は急激に始まって数週間程度で収まることが多いので、そうなったら高い価格でなるべく早く売り切るのがおすすめです。
SNSの場合は、テレビよりもじわじわと伸びていく傾向にあります。競合の動きを見たり、価格ではなくポイント還元や送料無料などの調整で様子を見たりしながら対応するのも良いでしょう。
一部の競合が安売りをしている
短期〜中期的に価格が下がっていく場合は、一部の競合が安売りしている場合があります。
Amazonでは、一部が安売りを始めると連鎖的に値下げする店舗が出てきて、価格競争に発展していくことが多々あります。
値下げしたセラーに早く売り切りたい狙いがあるのなら、供給者が売り切ったあとは適正価格に戻ることも考えられます。
ただ、商品の人気が下がってきたのであれば、こちらも値下げして売り切っても良いかもしれません。
まずは、競合が安売りを始めた原因を探り、ある程度予測がついてから対応しましょう。
仕入れ価格が変わった
仕入れ価格が上がると、販売価格もその影響を受けて上がります。
周りが値上げに動き始めたなら、一度仕入れ価格をチェックしてみましょう。
仕入れ価格が上がったのなら、利益を確保するために販売価格も値上げする方が現実的です。
ただ、Amazon内で価格が上がっていく中でも値段を据え置きにすると、ユーザーへのアピールになって販売しやすくなるので、利益と相談して決めましょう。
まれに、商品が廃盤になって商品価格が徐々に上がる場合もあります。その場合は、供給者が減って価格が上がってから売り切るのがおすすめです。
値下げのタイミングについては、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。
Amazonで価格推移が大きく動いた場合の対処法
過去の値動きをチェックする
Amazon内の価格が大きく動いたら、まずは価格チェックツールで過去の価格推移を確認してみましょう。
過去にも同じような値動きがみられれば、前回と同じように終息する可能性が高いです。また、商品が普段の価格に戻るまでの目安の期間も予測できます。
ただし、過去にはない価格変動の場合には、先述した原因にあてはまるものがないか確認してみましょう。
急に価格推移が大きく変わったとしても、衝動的に対処するのではなく、冷静に情報を集めることが肝心です。
競合セラーの動きをチェックする
Amazon内で商品価格が大幅に変動したら、まずは競合セラーの動きをチェックしてみましょう。
特に、値下げしたセラーやカートを獲得しているセラーの在庫数を見ておいてください。
値下げしたライバルセラーの在庫数が少ないのであれば、残り少ない在庫を売り切りたいのかもしれません。もしそうなら、ライバルセラーの在庫が売り切れれば、価格を下げなくてもこちらに販売チャンスが回ってくると予測できます。
カートを獲得しているセラーが大量に在庫を持っていて値下げをしたのなら、こちらも値下げ(あるいは広告)で販売チャンスを増やして対応するのが順当な判断でしょう。
いずれにしても、値下げした一部のセラーだけではなく、周りの動きもチェックしてから対応を考えましょう。
変動に価格設定を合わせるか決める
Amazonで販売している商品の価格推移が変化した際は、まずは上記で述べた
- 過去の値動きをチェックする
- 競合セラーの動きをチェックする
の2点から進めていきましょう。
競合セラーの価格に対抗して値下げしても、赤字になってしまうようでは今後の運営が大変になってしまいます。
そうならないためにも、衝動的に値下げで対処するのではなく、まずは情報を集めて、価格の値動きを予測することから始めましょう。
Amazon以外にも、楽天やyahoo!ショッピングなどの価格推移もチェックできるとなお良いです。
しっかり情報を加味して、今後の予測と利益と相談したうえで、価格設定を見直すか据え置くかを判断していきましょう。
Amazonの価格推移を調べるツール5選
SellerSprite
SellerSpriteは、Amazonの市場調査やSEO対策にも使える海外の分析ツールです。
価格推移をはじめ、販売ランキングやキーワードリサーチなど、商品の分析や市場・競合の動向を把握できる機能が充実しています。
Keepaが価格推移のチェックに特化しているのに対して、SellerSpriteに備わっているのはAmazonのマーケティング戦略全般の機能です。
無料版でも価格推移の機能を利用できますが、有料版だと様々なリサーチ・分析機能が活用できます。
※有料版:月額98ドル、年払いは980ドル~(有料プラン複数あり)
全ての料金プランで月額金額が30%オフになる割引コードがありますので、是非ご利用ください。
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Keepa
Keepaは、Amazonの価格推移チェッカーとして有名な海外のWEBツールです。
商品価格の推移をグラフで表示でき、商品が指定した価格に下がったら通知してくれるトラッキング機能もついているので、値下げのタイミングを見逃しません。
無料で価格推移グラフやトラッキング機能を利用できますが、有料版だと売れ筋ランキングや競合のFBA在庫数なども確認できます。
※有料版:月額19ユーロ、年払いは189ユーロ
ERESA
ERASA(イーリサ)は、Amazonや楽天、Yahoo!など複数のECモールの価格推移がチェックできるツールです。
WEB、スマホ、タブレットで利用でき、国内の導入実績は5万件以上。日本のツールなので、サポートも自然な文章で引っかかることなく読めます。
※有料版:月額3,900円(税込)、年払いは38,800円(税込)
HOWMUCH
HOWMUCHは、Amazonセラー経験者が作った価格推移チェックアプリです。
Amazonだけでなく楽天やYahoo!などの商品を、バーコードスキャンで一括検索する機能も搭載。無料で使えるiPhone用のアプリです。
Amacode
Amacodeは、Amazonの商品がリサーチできるアプリです。
バーコードスキャンで商品の価格を検索できる他、価格推移のチェックや商品ごとの利益計算機能が実装されています。
有料のスマホ用アプリで、iOS版・Android版どちらもあります。
※月額5,500円、3ヶ月更新は13,200円、1年更新は44,800円
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Amazonの価格推移の変化を追って、自社商品の売上を伸ばしたい方は、セラースプライトをご活用ください!
セラースプライトは有料版もありますが、無料版を使っても価格推移の変動を確認できます。
セラースプライトを使って市場や商品のリサーチをすることで、大量の在庫を抱えたり、資金不足になったりする失敗を避けられるでしょう。
また、ライバル商品がどのようなキーワードで検索されているのかもわかるため、Amazon商品ページのSEO対策で上位表示を狙うことも可能です。
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まとめ
価格推移を把握し、変化に気づき、適切に対処することは、Amazonで店舗を運営する上で重要な要素です。
市場の動きを前もって知っていれば、価格変動が起きたとしても適切な判断ができ、無駄な値下げや不要な損失を防ぐことができます。
価格推移のチェックは人力ではかなり膨大な作業になるので、効率的にこなすにはツールに頼るのがおすすめです。
周りに振り回されず、しっかりとビジネスを育てていくため、是非価格推移の知識を戦略に役立ててみてください。
また、Wacworksでは、Amazonの価格推移の分析や、データを活かした戦略など、ネットショップ運用に関する改善策のご提案します。
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100店舗以上の支援実績があるECモール支援特化型コンサルティングなので、ネットショップの運用や改善・成長に関するご相談があれば、Wacworksへお声がけください!