EC運営をしている方のなかには、「amazonが提供しているアフィリエイト作成ツールがあるらしい」と、存在だけを把握してる方も多いでしょう。しかし、amazonのアフィリエイト作成ツールは、ECの運営者であれば使うべき代物です。今回は、まだツールを使ったことがない方に向けて、使うべき理由をわかりやすい解説していきます。
目次
amazonが提供するアフィリエイトリンク作成ツールとは?
まずは、amazonが提供するアフィリエイト作成ツールが、「どのようなものなのか」をチェックしていきましょう。
amazonが提供するアフィリエイトリンク作成ツールは、「amazonアソシエイト」の作業効率化に活用されているサービスです。具体的な使い方については後述しますが、商品ページさえればワンクリックでアフィリエイトを作成することができます。
特にブログやSNSから商品ページへの導線を確保している方にとっては、面倒な手間を省ける心強いツールといえるでしょう。
amazonが提供するアフィリエイト作成ツールを活用すべき理由とは?メリットとデメリットを紹介
メリット1、amazonを使い慣れている会員が多い
amazonが提供するアフィリエイト作成ツールを活用すべき1つ目の理由が、「amazonを使い慣れている会員が多い」というものです。ある調査ではamazonの会員数は4,000万人を超え、主要ECモールサイトの中では楽天市場に次ぐ2番目の規模であるとされています。
商品ページにたどり着いたユーザーが多くても、「使い方がわからない」という理由による離脱者が多いケースも少なくありません。その点、すでに使い慣れている会員が多い点が、amazonならではの特徴です。amazonのアフィリエイト作成ツールを活用すれば、機会損失リスクを軽減できるでしょう。
メリット2、さまざまな広告形態を選択できる
amazonが提供するアフィリエイト作成ツールを使うべき2つ目の理由が、「さまざまな広告形態を選択できる」というものです。手軽にアフィリエイトリンクを作成できるツールは数多く存在していますが、バナーやウィジェットなどの豊富な種類を用意しているツールはさほど多くありません。
このようなメリットがあるため、「広告を貼り付けたいが、全面に押し出したくない」といったニーズをもつ運営者が活用するケースも増加しています。バナーとしてページトップに、ウィジェットとして程よく訴求するといったニュアンスを選択できる点もamazonのアフィリエイト作成ツールを活用すべき理由といえます。
メリット3、Cookieによる実績も評価される
amazonが提供するアフィリエイト作成ツールをおすすめする3つ目の理由が、「Cookieによる実績が評価される」というものです。一般的はアフィリエイトは、ブログやサイトを訪れた読者が購入した実績が紹介料として支払われます。
その点、amazonのアフィリエイトは、Cookieというサイトを訪れた記録が24時間保管され、離脱したユーザーが購入した場合も報酬の対象となります。ブログの読者がその記事を参考にしていれば、仮に購入に至らずとも報酬が発生するシステムを採用しているわけです。
デメリット1、収益に繋がりにくい
amazonが提供するアフィリエイトリンク作成ツールには、収益に繋がりにくいというデメリットがあることも事実です。アフィリエイト広告には「売上の20%」といった、報酬を決めるための割合が設定されています。もちろん、amazonにもカテゴリーごとの報酬割合が存在します。
ただし、「1回の売上につき1,000円まで」と、上限が定められてる点には注意が必要です。仮に15,000円の価格設定で、報酬割合が10%と定められてる商品でも、手にできる報酬は1,000円になります。また、報酬額が5,000円に満たない場合は、支払いが翌月に繰り越されます。新規参入する場合は、振り込まれるタイミングを見誤らないように気をつけましょう。
デメリット2、審査にそれなりの手間がかかる
amazonのアフィリエイトリンクを活用する前に、事前審査をクリアする必要があることも理解しくべきポイントです。amazonが公表しているわけではありませんが、審査を受けた方の間では次のような点をチェックされるといわれています。
- 記事数と更新のタイミング:運営するコンテンツおける記事数。明確な基準が設けられているわけではないが、5~10本ほどの記事が掲載されていること。また、更新のタイミングが同一の場合には、「審査をクリアするために作成された記事」とみなされる。
- 購入履歴:傾向としてAmazonで購入履歴のあるアカウントで申請したほうが通りやすいという声が多いため、もしAmazonで過去に商品を購入したアカウントがあればそちらを使ったほうが良いでしょう。
- 禁止事項の確認:(a) 性的に露骨な内容を奨励または含むサイト。
- (b) 暴力を奨励するまたは暴力的内容を含むサイト。
- (c) 誹謗中傷を奨励するまたは誹謗中傷的な内容を含むサイト。
- 他のASPサービスの設置の有無:他のASPサービスをブログやWEBサイトに設置している場合は審査に通らない。
amazonが提供するアフィリエイト作成ツールを使用する場合は、記事の内容や本数、別のASPサービスを利用していないかなどのポイントをしっかりと確認しておきましょう。
amazonが提供するアフィリエイトリンク作成ツールの機能とは?
次に、amazonが提供するアフィリエイトリンク作成ツールの機能を紹介していきます。商品リンクの作成だけでなく、ソーシャルリンクへのシェアといったさまざまな機能が搭載されています。
機能1、商品リンクの作成
言わずもがなではありますが、amazonが提供するアフィリエイトリンク作成ツールの1つ目の機能が「商品リンクの作成」です。amazonんおアフィリエイトリンク作成ツールであれば、次のような手順を経るだけで無駄のない運用を実現できます。
- アソシエイト・セントラルの「商品リンク」タブを選択
- 検索したい商品の名前、または製品のAmazon標準識別番号(ASIN)を検索キーワードに入力して、商品を検索。結果一覧を確認
- リンクを生成したい商品ページから「リンク作成」ボタンを押下
- 見た目などの細かな設定をおこなう
- プレビューから見た目の設定をおこなう
プレビューが表示され、見た目の設定をおこないやすい点が商品リンク作成ツールを活用すべき理由です。プレビューでの確認をおこないながら、テキストのみのリンクを作成したい場合は「テキストのみ」、「この商品リンクのHTMLを取得する」項目を選択すれば作成したリンクのHTMLが出力されます。
機能2、 アソシエイト・ツールバー
アソシエイト・セントラルでのリンク作成よりも、手軽に商品リンクを作成できるツールが「アソシエイト・ツールバー」です。「商品リンク」でおこなうような細かな設定をおこなうことはできませんが、アソシエイト・セントラルにログインしているアカウントでAmazon.co.jpサイト訪れた際の上部に表示されるボタンをおすだけで商品リンクを簡単に作成できます。
また細かな設定こそおこえないものの、次の手順によって「テキスト」や「画像」、「テキストと画像」の3種類を使い分けたリンク作成をおこなえます。
- テキストリンクの作成:Amazon.co.jpのページからアソシエイト・ツールバーを使用することで、タグ付けされたアフィリエイトリンクを作成可能。「テキスト」を選択することで、アソシエイトIDを含む商品リンクを自動生成。テキストリンクが短縮URLされることもあるが、通常URLの取得も可能。商品ページを表示している状態でリンクを作成することで、そのままお使えるリンクが取得できる。
- 画像リンクの作成:リンク取得の際に。「画像」を選択することで、画像のみURLを取得することも可能。画像の「小」「中」「大」からサイズを選択することができ、そのままブログ等のエディタに入力するだけ。
- テキストと画像リンクの作成:「テキストと画像」を選択することで、画像に加えて商品名を含むリンクを作成することも可能。また、商品の金額を表示することもできる。HTMLが生成されるためそのままブログ等のエディタに貼り付けてるだけ。
機能3、ソーシャルメディアやブログサービスへのシェア
amazonのアフィリエイトリンク作成ツールを使えば、ソーシャルメディアへのシェアも手軽におこなうことができます。アソシエイトIDを使ってログインし、紹介したい商品のページにアクセス、アソシエイト・ツールバーのTwitterやFacebookのアイコンをクリックするだけです。
「リンク作成→URLのコピー→SNSへの貼付け」といった手順も、amazonのアフィリエイトリンク作成ツールでは不要です。また、言わずもがなでありますが、紹介料のお支払い対象となるため実績を獲得する可能性も高められます。
amazon以外のアフィリエイトリンク作成ツールもある?おすすめの3つのツールを紹介
最後に、amazon以外が提供するアフィリエイトリンク作成ツールを3つ紹介します。これまでに紹介してきたように、amazonであればセントラルページから手軽にリンクを作成できます。
今回紹介する3つのツールは、複数のアフィリエイトプログラムのリンクをまとめられる点が大きなみろくです。ユーザーが使いたいサイトで購入でき、アフィリエイターにとっては報酬発生の機会を逃さない点といったメリットが生まれます。
- Rinker:数ある商品リンク作成ツールのなかでもスピード感に定評のあるツール。プラグイン型のシステムであり、複数ページ間をいったりきたりする必要もありません。また、一昔前までは呪文のようだったHTMLを一文に短縮してくれているため、初心者にも扱いやすいツール。
- カエレバ:amazonや楽天はもちろん、Yahoo!ネットショッピング、セブンショッピングなど、数多くのECサイトに対応するカエレバ。amazonのアフィリエイトリンク作成ツールのような手軽さがあることはもちろん、小規模なECサイト運営を好む方におすすめ。
- かんたんリンク:商品画像をスライドショーとして表示する機能が標準搭載。家電やガジェット商品など、一度で多くの情報を提供する必要があるサイト運営者におすすめ。
amazonはもちろんこれから物販アフィリエイトを始める方は、さまざまなツールがあり、それぞれに特徴があることを知っておきましょう。適材適所の使い分けが適切な運用につながることもあります。
まとめ
EC運営をしている方のなかにおすすめのツールが、amazonが提供しているアフィリエイト作成ツールです。amazonが提供するツールであるため、ほかサイトに対応していないものの無駄な作業を減らせる心強いシステムといって良いでしょう。
また、ほかのECサイトには対応していないものの、提供したい情報を選択できる、ソーシャルメディアへ結びつけることができるといった数多くの機能を搭載しています。amazonが提供するツール以外をチェックしながら、適切な使いわけを模索していきましょう。