「CVRを伸ばしてECサイトの売上を上げたいけど、何から始めれば良いのかわからない……」と悩んでいませんか?
ECサイトのCVRは、一般的に1〜3%程度が目安と言われています。
1%を下回っている場合は早急な対策が必要です。
とはいえ、少数精鋭でECサイトを運営していれば、工数が足りずなかなか施策が打てないことも珍しくありません。
今回は、ECサイトを効率的に運用できるECプラットフォーム、ecforceを紹介します。
この記事を読むと、本ツールのメリットやデメリット、料金、機能について知ることができますよ。
CVRを伸ばしてECサイトの売上を上げたい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ecforceとは
ecforceとは、ECサイトの構築と運営に必要な機能を搭載したECプラットフォームです。
株式会社SUPER STUDIOが提供している人気ツールで、2022年8月までに1,000件以上のショップと契約をしています。
本ツールを活用するとECサイトのCVRの向上と工数削減が期待できるでしょう。
主要導入先10ショップの2022年5月と2023年5月の売上を比較すると、売上は前年比の244%を達成しているとか。
ECサイトの構築のほか、マーケティング機能やデータ活用機能も付いており、少ないリソースでも効率的にさまざまな施策を打つことが可能です。
ecforceの主な機能
CVRの向上や工数削減が期待できるecforceにはどのような機能が搭載されているのか気になりますよね。
本ツールには、ECサイトの作成、商品管理、受注管理といった基本的なECカート機能のほか、マーケティング機能や顧客管理機能も付いています。
ここからは、本ツールの主な機能9つを解説しますね。
①パーソナライズ対応
②アクションオファー機能
③セット販売機能
④離脱防止ポップアップ
⑤1クリック決済の確認画面スキップ
⑥広告管理機能
⑦オペレーション自動化機能
⑧クーポン機能
⑨CS機能
それぞれの機能でどのようなことができるのかお伝えします。
2023年8月時点での機能となっておりますので、最新情報は公式HPをご覧ください。
機能①パーソナライズ対応
パーソナライズドマーケティングという言葉をご存じでしょうか。
ユーザー一人ひとりの属性や行動履歴などに合わせて、最適なサービスを提供する仕組みづくりのことです。
本ツールを使うと、顧客の購買データや属性データを一元管理して、顧客一人ひとりに合ったマーケティング戦略を実行できます。
その人のニーズに合った商品をおすすめできれば、購入機会の増加が期待できるでしょう。
ユーザー自身も自分に合った商品を探す手間がなくなり、ユーザー満足度の向上も見込めます。
機能②アクションオファー機能
ユーザーが商品を見つけたとき、購入しているとき、購入後など、商品への購買意欲が高まっているタイミングでアップセル、クロスセルのオファーを提示できます。
アップセルとは、より上位のものに乗り換えてもらうこと、クロスセルとは、関連する商品を上乗せして購入してもらうことを指します。
人気商品やセット商品のオファーを提示することで、LTVの向上、客単価の向上が期待できるでしょう。
売上向上を狙う上でアップセル、クロスセルのオファーは重要です。
機能③セット販売機能
オプションで、商品をセット販売することも可能です。
定期販売にも適用でき、セット商品の中身をユーザーが選択できます。
ユーザーはマイページから次回配送されるセット商品の中身を変更できるのも嬉しいポイントです。
単品では売れない商品もセット対象にすると売れるかもしれません。
ギフト商品やキャンペーン商品にも使える機能です。
機能④離脱防止ポップアップ
ユーザーのあらゆるアクションをトリガーとしてポップアップを表示できます。
ポップアップとは、パソコン画面に飛び出すように現れるウィンドウのこと。
購入前のページで離脱率が高くなっていませんか?
商品をカゴに入れたまま離脱されたり、購入せずに離脱されている証拠です。
クーポンや広告のポップアップを表示すれば、離脱率の改善や購入の後押しができるでしょう。
機能⑤確認画面スキップ
注文した内容を確認する確認画面への遷移をスキップできます。
確認画面へ遷移するのではなく、購入フォームの下部に以下の内容が表示されます。
名前
住所
商品名
小計
送料
手数料
消費税
合計
注意喚起文
注意喚起文には、購入条件や契約事項を自由に表示することができます。
特定商取引法の改正にも対応しているので安心して利用できますね。
購入までのフローを短くすることで、離脱率が抑えられ、CVRの向上が期待できるでしょう。
機能⑥広告管理機能
「サマリー」「日付毎」「広告URL別」「広告URLグループ別」に次のような項目の数値を確認をすることができます。
売上金額
受注金額
アクセス数
CV(受注)
CVR(受注)
CV(決済)
CVR(決済)
コスト合計
CV(アップセル)
CV(サンクスアップセル)
CV(サンクスクロスセル)
オファー成功率(アップセル)
オファー成功率(サンクスアップセル)
オファー成功率(サンクスクロスセル)
分析にかかる工数を削減でき、カンタンにPDCAを回すことができます。
CSV一括出力も可能です。
機能⑦オペレーション自動化機能
ユーザーの状況を一人ひとり確認したり、メールを手動で送信したりしていませんか?
本ツールのオプションである自動化機能を使うと、メール送信や対応状況の変更などを自動で実行できます。
例えば以下のような設定が可能です。
どんなとき | 何をする |
受注の配送伝票番号がセットされたとき | 対応状況を変更する |
受注の出荷リストが「出力済み」になったとき | 対応状況を変更する |
受注が初めて発送されたとき メールを送信する | 商品発送完了メール |
受注の支払い方法が「代金引換」になったとき | 決済処理を実行する |
受注の決済状況が「仮売上失敗」になったとき | メールを送信する |
作業工数の削減、ヒューマンエラーの削減、顧客満足度の向上が期待できるでしょう。
機能⑧クーポン機能
マーケティング施策に欠かせない、クーポンの発行も可能です。
割引率や利用回数、有効期限なども細かく設定できます。
例えば、以下のようなクーポンを作ると良いでしょう。
送料無料
ポイント〇倍
〇〇%オフ
クーポンの配布や配布したクーポンの状況もチェックできます。
機能⑨CS機能
オプションで、受注情報や顧客情報を一画面で管理できるようになっています。
新規顧客や既存顧客のデータを登録・更新することが可能です。
お問い合わせ履歴に対応内容を残しておくことで、引き継ぎもカンタンに行えますよ。
「担当者しか対応できない」「二重でヒアリングしてしまった」といった状況を回避できます。
メールの送信も可能で操作性も高いため、顧客対応スピードの向上、顧客満足度の向上も期待できるでしょう。
ecforceの評判/メリット
ecforceの評判/メリットは次の3つです。
①管理業務を効率化できる
②CVRを向上できる
③サポートが充実している
詳細を解説していきますね。
メリット①業務を効率化できる
複雑なシステムで作業工数が増えている方にはecforceがおすすめです。
例えば以下のような声があります。
広告運用のタグ管理がしやすく、効果検証がカンタンになった
重複受注を自動的に削除でき、広告費の算定がカンタンになった
広告集計機能によって具体的な数値をひと目で確認できるようになった
欲しいデータがすぐに出せるようになった
ユーザー自身がクレジットカードや次回注文の情報を変更できるようになった
業務効率化ができる主な機能 |
CS機能 オペレーション自動化機能 広告管理機能 |
メリット②CVRを向上できる
離脱率が高い方にもecforceがおすすめです。
例えば以下のような声があります。
確認画面スキップ機能によって導入後すぐにCVRが約1%改善した
LPの読み込み速度が上がった
サンクスページで定期購入のオファーを行い、定期購入したユーザーの数が約3倍になった
Amazon Payが利用できるようになりCVRが改善した
CVRを向上できる主な機能 |
パーソナライズ対応 アクションオファー機能 セット販売機能 離脱防止ポップアップ 確認画面スキップ クーポン機能 |
メリット③サポートが充実している
電話、メールでのサポートのほか、マニュアルも充実しています。
オプションの「ecforceプラスサポート」に申し込むとチャットでのサポートも可能になります。
システム導入時や移行時も専任のサポーターが付くので安心です。
サポート |
電話 メール スタートガイド サポートサイト セミナー ナレッジメディア |
ecforceの評判/デメリット
ecforceの評判/デメリットは次の3つです。
①料金が高め
②外部の決済システムが必要
③デザインテンプレートが少ない
詳細を解説していきますね。
デメリット①料金が高め
ecforceは、月額費用のほか、次のような料金も発生します。
- 運用サービス費用
- 24時間365日監視費用
- カスタマーサポート費用
希望する方にはオプション費用もかかります。
料金 | 特徴 |
月額費用 | プランによって異なる(スタンダードプラン・エキスパートプラン・移行プラン)要問い合わせ |
運用サービス費用 | ecforceの機能を利用するための費用 受注規模により変動 |
24時間365日監視費用 | 24時間365日システムの監視をするための費用 |
カスタマーサポート費用 | カスタマーサポートの費用 |
オプション費用 | 任意の費用 (Amazon Pay・ステップメール・自動化設定・変更履歴・CS機能・FTP・離脱防止ポップアップ/ v2・外部サービスAPI連携・再オーソリバッチ機能・クレジット洗替機能・Webhook 管理・エポスカード即時発行スキーム・セット販売機能) |
デメリット②外部の決済システムが必要
決済機能が内製されていないため、外部の決済システムとの連携が必要です。
そのため、本ツールを導入する前に準備をしなければいけません。
導入を考えている方は、事前に決済システムの選定をしておきましょう。
デメリット③デザインテンプレートが少ない
デザインのテンプレートが少ないという声もあります。
テンプレートをベースにECサイトの構築ができますが、オリジナリティを出すためには、HTML・CSS・JavaScriptをコーディングするスキルやデザイン知識のある人材が必要です。
魅力的なECサイトにするためにはデザインは必須。
自社にリソースがない場合は外部への委託を検討すると良いでしょう。
ecforceの料金
ecforceの料金プランは次の3つです。
- スタンダードプラン
- エキスパートプラン
- 移行プラン
詳細は要問い合わせとなっています。
各プランの特徴は次の通りです。
プラン | 特徴 |
スタンダードプラン | 標準装備機能は全て利用できる対応受可能量:2,000件/月 チャット対応はショップオープンまで 初回設定代行は商品数3件まで/実装LP1枚まで |
エキスパートプラン | 事業規模が大きい方向け 標準装備機能は全て利用できる 対応受可能量:無制限 |
移行プラン | 他社カートシステムから移行する方向け |
なお、スタンダートプランであっても2,000件を超えると自動的にエキスパートプランへ移行します。
見積もりはこちらの問い合わせフォームから依頼できますよ。
ecforceと他ツールの比較
ecforceと他ツールを比較しました。
月額料金と主な機能、サポート体制についてまとめています。
ecforce | リピストクロス | 楽楽リピート | たまごリピート | |
月額料金 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 月額49,800円~ | 月額49,800円〜 (+初期費用:69,800円〜) |
主な機能 | ・パーソナライズ対応 ・アクションオファー機能 ・セット販売機能 ・離脱防止ポップアップ ・1クリック決済の確認画面スキップ ・広告管理機能 ・オペレーション自動化機能 ・クーポン機能 ・CS機能など | ・チャット形式の購入フォーム ・LP一体型フォーム ・確認・完了ページでのオファー ・よりどり販売機能 ・同時購入処理機能 ・お届け回数ごとの間隔設定 ・外部パートナーごとの権限設定 ・広告集計 ・CS専用画面など | ・LP一体型フォーム ・定期機能 ・クーポン機能 ・アップセル・クロスセル機能 ・受注処理 ・受注情報管理 ・メール機能 ・ステップメール機能 ・基本分析機能 ・広告分析機能 ・CRM分析機能 ・パーソナライズ機能など | ・定期自動管理 ・マイアカウントからの定期各種変更 ・定期特典設定機能 ・クーポン・ポイント機能 ・レコメンド機能 ・電話受注専用機能 ・定期分析 ・顧客分析 ・ステップメール ・DM機能 ・売上集計分析 ・広告分析 ・メールマガジン配信機能など |
サポート | ・電話 ・メール ・スタートガイド ・サポートサイト ・セミナー ・ナレッジメディア | ・電話 ・メール ・オンラインマニュアル | ・電話 ・メール ・チャット ・画面共有ツール | ・電話 ・メール ・開店前講習会 ・マニュアル |
リピストクロスについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
特徴・機能・料金についてお伝えしているので、ecforceと比較し、自社に必要なツールを検討してみてください。
ecforce導入の流れ
ecforce導入の流れは次の3ステップです。
- 相談・見積もり
- ヒアリング
- 申し込み〜利用開始
各ステップで行うことをお伝えします。
相談・見積もり
まずは、公式HPの問い合わせフォームから相談しましょう。
原則として3営業日以内に返信が来るようです。
電話での問い合わせも可能ですよ。
ヒアリング
ecforceでは専属の担当者が付きます。
自社に最適なプランや機能を提案してくれますよ。
自社の状況や課題、要望をまとめておきましょう。
申し込み〜利用開始
プランが決まったら利用開始に向けて次のような作業が発生します。
ecforce申込み書への記入・捺印
構築作業
DNS設定・ネームサーバー切替え等
各決済代行会社へお申し込み
仮審査〜本審査
管理画面発行
初期設定代行
本審査完了
購入試験
リリース
ショップごとにクライアントサポートが付いてくれるので安心です。
申し込みからリリースまでは1ヶ月程度かかります。
決済代行会社は事前に選定しておきましょう。
ecforceに関するよくある質問
最後にecforceに関するよくある質問に回答します。
利用可能な支払い方法は?
以下のような支払い方法を利用できます。
- 代金引換
- 銀行振込
- コンビニ郵貯後払い
- Amazon Pay
- LINE Pay
など
他にも様々な支払い方法があります。
詳しくはこちらをご覧ください。
決済手数料は?
ECサイトでクレジットカードを導入した場合、決済金額に応じて発生する決済手数料は、およそ3.2%〜3.5%ほどです。
他にも初期費用、月額費用、トランザクション料といった費用が発生します。
これらの手数料は、カートシステムや決済代行会社によって変動するため、トータルでどのくらいの手数料が発生するのか計算しておきましょう。
契約期間は?
利用開始日から1年間です。
解約をするときには、期間満了日の前月15日(土日祝日の場合はその前日)までに申し出るようにしましょう。
間に合わない場合、自動的に1年間更新されるようになっています。
セキュリティ対策は?
例えば次のようなセキュリティ対策を実施しています。
- データや通信の暗号化
- 専門機関による定期脆弱性診断
- 管理画面への2要素認証設定
- IPアドレスによる接続元制限
- 日本国内でのみデータを管理
- カスタマーサポート時は専用の認証システムを介してログイン
詳しくはこちらをご覧ください。
どのような企業が導入している?
次のような商材を扱う企業に導入されているようです。
- 食品
- 医薬品
- 化粧品
- ペット
- 雑貨
など
スタートアップから大企業まであらゆる事業規模の企業が導入しており、約1,000件以上の実績があります。
ecforceでECサイトの売上を上げよう
今回は、ECプラットフォームのecforceを紹介しました。
本ツールには次のような特徴があります。
①管理業務を効率化できる
②CVRを向上できる
③サポートが充実している
料金は高めの設定になっていますが、管理業務の効率化とCVR向上のための機能が豊富です。
システムの新規導入や移行にも専任のサポートが付いてくれるのでスムーズに利用を始めることができます。
ECサイト運営の膨大な作業工数に疲弊している方、CVRの数値に悩んでいる方におすすめのツールです。
作業工数、CVRの改善をしてECサイトの売上を伸ばしていきましょう。
本ツールの導入を検討している方は、公式HPからご相談してみてください。