Qoo10出店の危険性は?特徴やメリット・デメリットも解説

最近、InstagramやTikTokで「Qoo10」というECモールをよく見かけませんか?

Qoo10はトレンドに敏感な女性を中心に人気のECモールです。

価格の安さから「安すぎて怪しい」「粗悪品が混入しているのでは」と不安に感じる人も少なからずいるようです。

この記事では、

  • Qoo10とは?
  • Qoo10に出店するメリット・デメリットは?
  • Qoo10出店の危険性は?
  • ユーザーが感じる危険性を払拭するには?

をまとめています。

これからQoo10に出店を考えている方は、是非参考にしてみてください。

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  • Qoo10の売上を伸ばしたい
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  • Qoo10出店を迷っている

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Qoo10とは?

Qoo10はeBayが運営するショッピングサイト

Qoo10(キューテン)はeBay Japan合同会社が運営する日本国内向けオンラインマーケットプレイスです。

2023年9月に発表されたQoo10の流通総額は2,305億円と、国内ECモールで推定第6位の規模を誇っています。

Qoo10の大きな特徴は、日本国内だけでなく、韓国、中国、シンガポール、インドネシア、マレーシアなどアジア圏を広くカバーしている点です。

日本にいながら「韓国のコスメを定期購入」のような、身近にグローバルな買い物が楽しめます。

SNSからの集客が得意

Qoo10はトレンドに敏感なTikTokやInstagramからの集客で、SNSから新規顧客をどんどん呼び込んでいます。

他のECモールより低価格な商品も多く、イベントや割引クーポンなどでお得に買い物でき、ECモールとしても優秀です。

それに加えて、タイムリーに集客する「タイムセール」や「ガラQ福引くじ」「ファッションショー」などSNSで話題になりそうなイベントも多く開催し、インフルエンサーを巻き込んだ独自のアプローチが得意です。

メインユーザーは10〜30代女性

Qoo10はZ世代が主となるSNSからの集客に長けているため、メインユーザーはトレンドに敏感な10〜30代の女性がメインです。

【男女の比率】

男性24:女性76

【年代の比率】

10代:14%

20代:36%

30代:19%

ショッピング用のアプリ「Qoo10ショッピング」もリリースされており、スマホからのアクセス数の8割以上とも言われています。

2021年のApp Storeダウンロード数では総合ランキング1位になるなど、勢いがあるネットショップです。

ビューティーやファッションに強い

Qoo10は、コスメ購入で10〜40代女性が最も利用しているECサイトとしても注目されており、ビューティやファッションに強いです。

Qoo10へ出店するなら、女性をターゲットにしたショップと相性が良いでしょう。

もちろん、まだ育ち切っていないECモールなので、これからどんどんジャンルが拡充されていくことは間違いありません。

Amazonや楽天市場のような、成熟して新規参入の余地が少ないECモールと比べると、新規参入でも大きなチャンスがあります。

新規参入を考えているのであれば、以下の記事でECサイトの基礎を解説しているので、参考にしてください。

Qoo10に出店するメリット

初期費用・月額固定費が不要

出店者がQoo10に支払うのは、商品が売れた際に発生する販売手数料のみで、出店費用や月額固定費は一切かかりません。

Qoo10の販売手数料は、商品カテゴリーごとに以下のように設定されています。

  • レディースファッション 10%
  • ビューティー・コスメ 10%
  • メンズ・スポーツ 6〜10%
  • 家電・PC・ゲーム 8〜10%
  • スマホ・イヤホン 8〜10%
  • 日用品・生活 6〜10%
  • 食品・サプリ・飲料 6〜10%
  • ベビー・キッズ 9〜10%
  • エンタメ・eチケット 6〜10%

Qoo10の商品価格が安いため危険性を心配されることがありますが、どちらかというと「他のECモールより出店にお金がかからない分、安く販売できる」という面が大きいと言えます。

出店審査がゆるい

Qoo10の出店審査は他のECモールに比べてゆるく、出店しやすい傾向にあります。

ECモールによっては、副業での出店や販売実績のない新規店は出店審査に通らないことがありますが、Qoo10では副業での出店もOKです。

そのため、初めてネットショップを運営する方でも実績を作りやすいという利点があります。

また、入力や必要書類を不備なく提出できれば、2週間程度で出店可能なので、スピード感を持って進めたい方に向いています。

広告費用が安い

Qoo10は、他のECモールに比べて広告費用が安価なため、広告の試し打ちやテストマーケティングにも使いやすいです。

キーワード検索で上位表示させる広告なら1日100円から、タイムセールなどの専用ページへの広告掲載は1枠あたり2000円〜6000円で掲載できます。

レビューが無い内はどうしても売れにくいので、広告を売って販売実績を上げながらレビューを集めていくのが王道の戦い方になります。

広告費用については、以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。

レビューを集めやすい

ECモールの運営では、レビューを集めるのに苦労することも多いですが、Qoo10は比較的レビューが集まりやすいのも特徴です。

Qoo10では、レビューを投稿したユーザーに対して、次のお買い物で利用できるポイントを付与しています。

そのため、レビュー文化が盛んな下地があり、レビュー集めにはあまり苦労しないでしょう。

この時ユーザーに付与するポイントもQoo10原資なので、出店者側はレビューを書いてもらっても損をすることはありません。

Qoo10に出店するデメリット

管理画面が使いづらい

Qoo10の管理画面は、使いづらいと言われています。

購入したユーザーのデータから年代や性別などを分析できなかったり、広告のデータをCSVファイルでダウンロードした後手作業で計算する必要があるなど、課題が残っている印象がぬぐえません。

また、Qoo10のサイト自体が日本専用のものではないため、外国語を日本語に直訳したような表現になってしまう点も、管理画面が分かりにくい要因となっています。

ターゲット層が限られる

Qoo10では、InstagramやTikTokをメインに集客しているため、ターゲット層が10〜30代の女性メインとなっています。

そのため、40代以上の男性メインで運営しているショップにとっては苦しいでしょう。

今はまだ男性はZ世代と若い層に限られていますが、今後5年、10年とQoo10が伸びていく内に、

  • 10~20代の男性層の新規流入
  • Z世代の男性層の囲い込み

は進んでいきます。

今から出店しておいて長く運営し、Qoo10から動かないZ世代の男性の心を掴み続けることができれば、若い世代の男性に特化したショップも売上を拡大していくことは十分可能です。

売上が伸びるかはカテゴリー次第

Qoo10とAmazonや楽天の大きな違いは、カテゴリーの偏りの大きさです。

元々Qoo10は、韓国コスメや韓国ファッションを好む女性に人気だったECモールです。

その層が少しずつ輪を広げるようにQoo10に流入してきているため、メインは「コスメ」「ビューティー」「ファッション」にあり、その派生で「女性向けの日用品」などが増えてきているのが大きな流れとなっています。

そのため、女性に合わない商品カテゴリーを取り扱うショップにとって、Qoo10で売上を伸ばすことは現状難しいと言えるでしょう。

カテゴリーが合わないと、商品の在庫回転率が低くなり、不良在庫を抱えてしまいます。ニーズや在庫の考え方については、以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。

Qoo10出店の危険性は?

決済は全て前払いで出店側に危険性なし

Qoo10で購入する際の支払いは前払いのみのため、海外のユーザーも日本国内のユーザーであっても、商品を送ったのにユーザーが支払いを踏み倒すような危険性はありません。

管理画面の使いづらさや分析機能の物足りなさ、カテゴリーの偏りなど、デメリットも挙げましたが、特に「危険性」という程ではないでしょう。

むしろ、出店時の初期費用や月額費用がかからないため、コスト面でいうと「赤字になるリスクは他のECモールよりも小さい」と言えます。

出店側ではなくユーザー側にリスクがある

ユーザー側からすれば、Qoo10で危険性を感じる可能性は否定できません。

Qoo10には「安すぎて怪しい」というイメージがあるため、「粗悪品が混入しているのではないか」「対応や扱いが酷いかもしれない」という不安を感じやすいのが一因です。

また、出店審査がゆるく、初期費用や月額固定費がかからないため、悪質な出店者や意識が低い出店者も多く参入しやすくなります。

Qoo10のユーザーは、他のECモールより、誠実でないショップに当たってしまう可能性が高いと言えるでしょう。

Qoo10でユーザーに「危険性なし」と認識してもらうには

商品ページを作りこんでユーザーの不安を払拭する

Qoo10では、出店側ではなくユーザー側にリスクがあるため、ユーザーの不安を払拭できるよう商品ページを作りこむ必要があります。

数行しか書かれていないショップの商品ページを見て「安全そう!」と感じるユーザーはいません。

逆に「一般的なサイズで作成していますが、布地感が硬いため、迷ったら通常よりワンサイズ上で買うのを推奨します」などの細かい部分まで書かれている商品ページは誠実さが感じられて不安が和らぎます。

商品ページは、画像のクオリティや説明の丁寧さから安心感を読み取ることができる要所です。

商品の情報はしっかり詳しく落とし込み、注意事項なども省略せず明記しましょう。

参考になるようレビューを集める

ユーザーがQoo10で購入する際によくチェックしているのは「商品ページ」「価格・送料」「レビュー」です。

特に、そのショップがまともな対応をするかどうか、状態の悪いものを送ってくることはないかなどをチェックするためにレビューを活用しています。

ユーザーが「このショップは危険性なし」と判断する材料になるので、レビューはしっかり集めておきましょう。

レビューの重要性については、以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。

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まとめ

Qoo10に出店すること自体には危険性はありません。

むしろ、他のECモールよりも気軽に出店できることから、将来的に複数のECモールを運営したい方の足掛かりとして活用しやすいと言えます。

ただ、今はまだ成長途中なため、ユーザー層やジャンルにかなり偏りがあります。

Qoo10のサイトはパッと見でも「女性向け」の印象が強く、ショップのターゲット層と合わない可能性もあるため、「自店のターゲットとQoo10が合うか」をしっかり見極めましょう。

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  • Qoo10出店を迷っている

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この記事を書いた人

株式会社Wacworks 代表取締役社長 舟瀬