Amazonセラーが気にする要素の1つが「価格変動」です。Amazonで出品する上で、適正価格を設定するために、競合出品者や競合商品の価格を分析しなければなりません。
競合や他のストアに比べて自社の商品価格が極端に高ければ、売上を上げるのは難しいでしょう。反対に、適正価格と比べて安すぎると、本来入るはずの売上額が下がってしまいます。
今回紹介する「Keepa」は、Amazonで出品されている商品の価格変動を一目で確認できるChromeの拡張機能です。無料版と有料版が用意されているため、経費をかけずとも価格変動が確認できます。
この記事では、Keepaの機能やインストール方法、導入するメリット・デメリットを紹介します。無料版と有料版それぞれで使える機能も紹介したので、商品価格の変動を素早くキャッチできるよう準備しましょう。
目次
Amazonでの値段変動が分かるKeepaとは?
Keepaとは、過去から現在までのAmazonで販売されている商品の値段の変動が分かるツールです。Google chromeをはじめ、FirefoxやSafari(Mac OS)などでも使える拡張機能です。
Keepaをインストールすると、Amazonの商品ページに価格変動グラフが表示されるようになるため、手動で検索する手間が省けるでしょう。
無料版と有料版があり、それぞれで利用できる機能が異なります。Amazonビジネスを始めたての方は無料版を、本格的にビジネスとして競合分析をしたい方は有料版がおすすめです。
ここからは、無料版と有料版に備わっている機能を紹介していきます。
無料版【Keepa】
Keepaの無料版で使える機能は、主に以下の2点です。
- 商品の価格変動の横線グラフ表示
- トラッキング機能
「商品の価格変動の横線グラフ表示」では、競合商品の価格がどのように上下しているかが分かりやすく表示されています。
「トラッキング機能」では、特定の商品が設定した価格まで値下がりした際に、通知が届く機能です。最新の値下がり情報を把握できるので、競合との差別化が狙えるでしょう。
ほしいものリストを一括登録でトラッキングできる点も、便利なポイントです。
基本的な価格変動を知り、適正価格を知りたい方には、無料版で十分な機能が備わっているといえるでしょう。
有料版【Keepa】
無料版と比べると、競合分析に必要な情報が一通り入手できるでしょう。有料版は、より売上を伸ばしたい方Amazonセラーにおすすめです。
Keepaの有料版では、無料版と比べて以下の機能が追加されます。
- 価格変動グラフ情報量の増加
- 商品の値上がりトラッキング機能
- FBA出品者の在庫数確認機能
- 売れ筋ランキングのリストアップ機能
トラッキングは無料版の機能に加えて、設定した金額以上になった場合に通知が届く機能が備わっています。このタイミングで競合よりも値段を下げることで、ユーザーの購買を期待できるでしょう。
また、有料版の価格変動グラフでは、無料版に加えて以下の情報が追加されます。
- 売れ筋ランキング
- カートに入れた時の価格
- eBay(アメリカを拠点とする国際的なECサイト)の価格
- 出品者数
- 評価数
- レビュー数
売れ筋ランキングや評価・レビュー数がグラフに表示されると、Amazonで需要のある商品が分かるでしょう。Amazon内でどれだけ購入されているかが把握できるため、次に出品する商品の参考にできます。
Keepaの有料版は、月額19ユーロ(2,800円前後)、年額189ユーロ(28,000円前後)で利用できます。
年間で契約すると39ユーロ(約5,800円)もお得に利用できるため、長期的にAmazonビジネスを行う事業者には、年間契約がおすすめです。また、1~2ヶ月契約し、少ない予算で競合分析を徹底的に行う事業者もいます。
有料版の契約期間は、Amazonビジネスを行う方針や戦略に従って決めていきましょう。
Amazonの値段変動ツールKeepaのメリット
Amazonの値段変動ツールであるKeepaを導入するメリットは、Amazonの商品ページを表示させるだけで価格分析ができるところです。有料版のメリットは、競合商品の価格の動きが追えるようになったり、分析に必要な情報が一通り手に入ったりする点といえます。
売れるタイミングが分かっていれば、商品が売れる絶好のタイミングで商品の仕入れと販売ができるので、競合との差別化が図れるでしょう。Keepaを活用することで、Amazonで出品している商品の売上アップを狙えます。
Amazonの値段変動ツールKeepaのデメリット
Amazonの値段変動ツールであるKeepaのデメリットは、競合分析に十分な情報を入手するために費用がかかることです。月の売上が2,800円以下の場合は、有料版にかけるコストの方が多い可能性も。
短期的に考えると「高い」と感じるかもしれません。しかし、やみくもに出品するよりも、時期に合わせて売れる商品を適正価格で出品できると、売上が上がる可能性が高くなります。
時期や競合との差別化を考えずに商品を販売するのではなく、データに基づいて戦略が立てられるので、月額2,800円はコストパフォーマンスに優れているといえます。
特に、有料版でのみ確認できる「売れ筋ランキング」は物販ビジネスで有用です。せどりや物販ビジネスに力を入れたい場合は、有料版のKeepaが非常に有効な手段といえるでしょう。
Amazonで使えるKeepaの導入方法
KeepaをAmazonに導入するには、Chromeで拡張機能を追加するだけで、特に難しい手順はありません。導入手順は以下の通りです。
- Google Chromeをインストールする
- 「Keepa-Amazon Price Tracker」を検索してインストールする
- アカウントを作成する
- Keepaを有効化する
Google Chromeをすでにインストール済みでしたら、「1.」は省いてください。
Keepa右上に「ログイン/アカウントの登録」という表示があるので、そちらからアカウント登録を行いましょう。アカウント登録を行うと、価格変動が起こった際に通知が届く「トラッキング機能」が使えます。
有料版の登録方法は、以下の通りです。
- 無料版のインストール後、Keepa右上の「売れ筋ランキング」をクリックする
- 「プレミアムグラフタイプ」より「今すぐ登録する」をクリックする
- 住所や支払い方法を入力する
KeepaはGoogle Chromeの拡張機能から簡単に導入できます。
Amazon値段変動ツールKeepaを使うための3つの方法
Keepaは、パソコンだけでなく、スマホからでも利用できます。以下の3つの利用方法からAmazon物販の戦略や分析方法に合わせて選びましょう。
- Chrome拡張機能版
- ブラウザ版
- スマホアプリ版
Chomeの拡張機能版はAmazonの商品ページを開くと価格変動グラフが表示されますが、ブラウザ版やスマホアプリ版では公式サイトやアプリからアクセスして情報を表示させます。
3つの機能の違いを順番にご紹介します。
Chrome拡張機能版
Chromeの拡張機能版Keepaは、Google Chromeよりインストールして使用します。ChromeのブラウザからAmazonへアクセスして、Keepaを使いましょう。Amazonの商品ページの下部に自動的にグラフが表示されるので、値段の変動を一目で確認できます。
また、トラッキング機能を使う場合はアカウントの登録を行いましょう。設定の金額には送料は含まれませんので、その点だけ注意してください。
ブラウザ版
ブラウザ版のKeepaは、Amazonの公式サイトではなく、Keepaの公式サイトへアクセスして使用します。使用できる機能は拡張機能型のKeepaと変わりませんが、商品ページにアクセスする方法が異なります。
ブラウザ版は、検索したい商品が決まっていることが多い方や、Keepaの公式ページから情報を確認したい方におすすめです。
ブラウザ版を使う際は、まず以下を確認しましょう。
- 上部ツールバー右側の「言語」が日本の国旗になっていること
- 国旗の下の「Amazon」が「.co.jp」になっていること
日本語とは違う言語になっていたり、Amazonの設定が「jp」とは違うものになっている場合は、クリックして変更しましょう。
調べたい商品が決まっている場合は、上部に表示のツールバーに商品名を入力してください。確認した商品をクリックすると、値段の変動グラフを確認できる仕組みです。
ブラウザ版のKeepaは、アカウント登録なしで利用できますが、トラッキング機能を利用する場合はアカウント登録が必要です。
スマホアプリ版
スマホアプリ版Keepaでは、ブラウザ版をアプリとして利用できます。スマホならいつでもどこでもパソコンを開かずにタイムリーなデータを確認できるため、外出先での情報収集が多い方におすすめです。
拡張機能型やブラウザ版との主な違いは、以下の2点です。
- トラッキング機能がアプリからの通知で受け取れる
- 写真機能をつかって商品を検索できる
スマホアプリで通知が受け取れるため、最新のトラッキングを見逃さずに確認できるでしょう。また、写真検索では、バーコードからも商品検索ができます。店舗で気になる商品があった場合は、その場ですぐに商品詳細ページの確認が可能です。
スマホアプリ版では、Amazonの商品ページの「カートに入れる」「今すぐ買う」の表示されている下に、Keepaの値段変動のグラフが現れています。このグラフをタップすると、グラフを拡大表示で確認できます。
少し画面が複雑で見にくかったり、日本語訳が不自然だったりする部分がありますが、基本的な操作は簡単です。
Amazonで無料版Keepaを使おう【基本機能】
ここでは、Keepaの無料版で利用できる基本機能を詳しくご紹介します。
拡張版Keepaをインストールすれば特に何か設定をしなくても、自動的にAmazonの商品ページ下部にKeepaの値段変動のグラフが表示されます。価格変動グラフグラフは、縦軸が販売価格で横軸が日付です。
また、下部に表示の「統計」では、以下の4つを確認できます。
- 最低価格
- 最高価格
- 現在価格
- 平均価格
他にも下部表示部分では、「他のロケールと比較」で他国のAmazon商品価格を比較できたり、「価格履歴のグラフを共有する」で値段変動のグラフをリンク共有できたりします。
右側にいくつかの項目表示がありますが、こちらでは主要な6つの項目をピックアップしました。
Buy Box | カートボックスを取得した価格を表示しています。こちらは送料込みの価格です。気になる商品の価格をチェックできます。 |
Amazon | Amazonには様々な出品者がいますが、中でもAmazon.co.jpが販売している最安値の表示です。公式の価格との比較が可能です。 |
新品 | Amazonと一般セラーが販売している新品の最低価格を表示しています。こちらに送料は含まれていません。主に「新品」の価格変動を確認すると、その商品の価格の動きが分かります。 |
中古 | 中古価格の商品価格を表示しています。中古で売られている商品の値段が確認できます。中古のコンディションが「ほぼ新品」「非常に良い」「良い」の3つは、送料込みの価格です。 |
倉庫 | Amazonのアウトレット価格を表示しています。通常価格より安くなっている場合が多いため、アウトレットとしても十分売れる商品の価格を設定する際に参考にできます。 |
参考価格 | メーカーや販売者の定価、小売価格を表示しています。おおまかな商品価格を設定する際に役立ちます。 |
それぞれの項目は「-」になっていると表示されていません。表示したい場合は、必ず「●」にしてください。さらに、グラフが途切れている場合は商品が欠品しています。Amazonでは、欠品の商品は狙い目なので、必ずチェックしましょう。
Amazonで有料版Keepaを使おう【売れ筋ランキング】
Amazonで有料版Keepaは、売れ筋ランキングの変動を確認できる点が最大のメリットの1つといえます。なぜなら、売れ筋ランキングを確認すると、Amazonで人気のある商品が分かり、新商品の開発や出品する商品の選定に役立つためです。
Keepaの売れ筋のランキングの変動は、薄緑色でグラフ表示されています。人気商品であればあるほど、グラフの上がり下がりが細かく変動しています。反対に、変動が大きいグラフは、あまり売れ行きがよくないという見方ができるでしょう。
このグラフがあれば、一目で売れている時期が確認できます。ランキングの変動からAmazonで売れるか売れないかの判断ができますし、仕入れの判断もできます。
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セラースプライトでは、競合分析が簡単にでき、ビジネスチャンスとなりうる商品を選定してくれます。競合出品者との差別化が図れる商品を販売し、隠れた市場を開拓できるでしょう。
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Keepaの安全性
Keepaはユーロ圏で開発されたツールのため、セキュリティや支払いの面で不安を感じる方も多いでしょう。結論、Keepaは、Googleの審査を通過したChromeの拡張機能なので、安全面の心配はないといえます。
ただし、ツールのインストールは公式サイトから行うことをおすすめします。フィッシングサイトでログイン情報を入力してしまうと、ログイン情報や支払い情報が盗まれる可能性も否めません。
Keepaを利用する際は、公式サイトやChromeから正規ツールをインストールするようにしましょう。
まとめ
今回は、Amazonで値段の変動を確認できる、Keepaについてご紹介しました。たくさんの商品を扱うAmazonでの物販ビジネスには、値段の変動を素早くキャッチできるKeepaが欠かせません。
出品予定の価格変動が知りたい方は、まずは無料版から試してみてください。Amazonビジネスで売上を伸ばしたい事業者は、売れ筋ランキングが表示される有料版をおすすめします
さらに、効率よく市場調査やSEO対策を行いたい事業者は、セラースプライトの導入を検討してみてください。ユーザーのニーズに合わせた新商品を発見しやすく、商品開発の助けになるでしょう。
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