Amazon FBAを導入しようと検討しているが手数料がかかって儲からないかもしれない
そんな不安を抱えている方に向けて、この記事ではFBAが儲からないと感じる理由やFBAで儲けを出すためのポイントを紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
Amazon FBAが儲からないのは何故?
FBAはコストがかかるため儲けが出にくい
AmazonのFBA(フルフィルメント by Amazon)とは、商品在庫の保管、梱包、発送、配送状況の問い合わせ対応などを年中無休で代行してくれるAmazonのサービスです。
とても便利なサービスですが、Amazonで販売した際に引かれる販売手数料とは別に、FBAの手数料がかかってきます。
この手数料が案外かさむため、利益の計算をせずにFBAを利用してしまうと「AmazonのFBAは儲からない」という事態になりがちです。
FBAのコスト①月額手数料
Amazon FBAを利用するには、月額手数料を支払う必要があります。
FBAの月額手数料は、大口商品を利用する場合は月額4,900円、小口商品のみの場合は毎月1点あたり100円です。
小口商品のみの場合、49商品までと在庫数の上限が設定されているので、まずは様子見で数種類使いたい場合におすすめです。
FBAのコスト②納品手数料
FBAでは、FBA倉庫へ納品するための配送料も、自身で負担することになります。
FBAを利用する商品の在庫は、Amazonの倉庫に保管しておく必要があるため、倉庫へ納品しなければなりません。
Amazon側では納品の際の配送料は負担しないため、仕入れ先業者からAmazonのFBA倉庫まで商品を直送してくれる業者を探したり、一度にまとめて納品できる商品を厳選するなど、納品の配送料を押さえる工夫が必要です。
FBAのコスト③在庫保管・配送代行手数料
FBAの月額手数料や納品手数料とはまた別で、在庫保管手数料や配送代行手数料も発生します。
在庫保管手数料は、FBA倉庫で使用しているスペース使用量です。1日あたりのスペースの利用料がかかるうえ、FBA倉庫で1年以上保管しているものは長期在庫保管手数料が発生します。
配送代行手数料は、商品の配送料に、注文商品のピッキング・梱包・発送や返品などの代行サービス料金が含まれたものです。
Amazon FBAを利用するメリットは?
出品している商品に「prime」マークが付く
Amazon FBAを利用して出荷する商品は、「prime」マークが付きます。
primeマークは、Amazonが設定した配送基準をクリアした商品にのみ付けられるものです。
primeマークがつくと、それだけでユーザーから選ばれやすくなるため、販売数の増加が見込めるということです。
発送にかかる一連の手間を省ける
FBAを利用すると、発送にかかわる業務を24時間年中無休でAmazonが対応してくれます。
注文後のスピーディーな発送や、問い合わせへの迅速な対応をしてくれるので、商品の発送で手一杯になっていた人も、利益の追求に時間をとることができるようになります。
広告効果の分析やライバルのチェック、市場調査、新しい商品の出品の検討などにじっくり時間を費やすことができ、ワンランク上の運営が実現します。
カート獲得率が上がる
FBAを利用している大口商品の方は、自店から発送する商品に比べてカート獲得率が上昇します。
カート獲得とは、自店舗が出品している商品を、商品ページの最上位に表示させてユーザーに購入してもらいやすくすることです。
小口商品のプランではカート獲得の資格がなく、大口商品である必要があるので注意しましょう。
Amazon SEOにポジティブな影響がある可能性が高い
FBAを使っていると、問い合わせからレスポンスまでの時間の短縮、注文からお届けまでのスピード感、顧客対応の質などにムラがなくなり、顧客満足度が上がります。
Amazonは顧客満足度の高い店舗を上位に表示させる傾向があるため、FBAを使うと検索結果の上位がとりやすくなるというわけです。
SEOが良くなり検索上位がとれるようになれば、商品の販売数やリピート客が増え、安定して利益を上げていくことが可能になります。
海外からの輸入や海外への発送も可能
FBAを利用すれば、在庫管理や配送もAmazonが保証してくれるので、海外からの輸入や海外への発送も可能です。
海外を販売や出荷のルートに組み込むには、配送業者のクオリティがネックとされてきましたが、FBAを使うことでこのリスクを取り除くことができます。
海外への販売を視野に入れている場合はFBAを活用するのがおすすめです。
Amazon FBAを使って儲けを出すためのポイント
利益を確保できるのかシミュレーションする
「FBAを使っても儲からなかった」とならないために、利益が確保できるかどうか入念にシミュレーションをしておきましょう。
FBAを利用するということは、通常よりも手数料がかかるということです。この手数料を計算したうえで利益を確保できるものを厳選し、赤字になってしまうものはFBAでは取り扱わないよう気を付けましょう。
AmazonではFBA料金シミュレーターを用意しているので、活用してみてください。
利益率の高い商品を選ぶ
FBAで取り扱う商品は、基本的に利益率の高いものにしておきましょう。
FBAを利用する以上、手数料をカットすることは不可能です。手数料を引かれたとしても利益が確保できるよう、利益率の高い商品を厳選する必要があります。
また、利益率が高くても低単価なものは赤字になりやすいので、単価の低いものはセット売りにする、あるいは自社発送にするなどの戦略も練っておきましょう。
サイズが小さい商品を選ぶ
これからFBAを使おうとしているのであれば、サイズが小さい商品から試してみるとよいでしょう。
サイズが小さい商品は、FBAの倉庫に納品する際、1回の配送でまとめて納品することができます。そのうえ、購入された商品をお客さんへ発送する際の配送料や、FBAの倉庫のスペースにかかる料金も安く抑えることができます。
同じ額で販売していても、小さいサイズの方が儲けが出やすいので、優先的に選んでいくとよいでしょう。
回転率が高く、繰り返し売れる商品を選ぶ
繰り返し売れる商品があるのなら、FBAで積極的に取り扱っていきましょう。
在庫保管手数料は、保管しているスペースごとに1日単位で請求がかかるため、倉庫で保管している期間が短いほど、在庫保管手数料がかかりません。
回転率が高く、何度も買いなおすものであれば、リピート購入で安定した利益を上げることができます。
逆に、1年以上売れないものは長期在庫保管手数料が上乗せされてしまうので、回転の遅い商品は避けるのが無難です。
ライバルが少ない商品を選ぶ
FBAで利益を上げるためには、価格競争がおこりにくい商品を選ぶのも重要なポイントです。
ただでさえ売上から引かれる手数料が多いのですから、低価格競争に巻き込まれると、更に利益を削るしかなくなります。
ライバルが参入しにくい商品なら、価格競争も起こらず、安定して儲けを出すことができます。
FBAで販売する商品は、リスクの少ないものから選んでいきましょう。
FBAの出品禁止商品は除外する
FBAには、出品禁止の商品があるので、必ず事前に確認しておきましょう。
自店で在庫管理をしていればAmazonで出品できたものでも、FBAでは出品禁止とされている商品もあります。
常温管理できない製品や動植物、化学薬品や医薬品、酒類など、多くの商品がFBAでは禁止されているため、誤ってFBA倉庫へ送っても、出品者負担で返送されてしまいます。
無駄なお金をかけないためにも、FBAで禁止されていない商品かどうかは必ず確認しておきましょう。
まとめ
儲からないと言われがちなFBAですが、事前にしっかりリサーチさえしていれば儲けを出すことは可能です。
裏を返せば、知識がない状態で闇雲にFBAを使ってしまうと儲からないので注意が必要ということでもあります。
リサーチとシミュレーションをしたうえでFBAを活用できれば、FBAを使うことのメリットが大きいのも事実です。
自店の出品している商品を☑して、FBAに移せるものから移していけると良いでしょう。